スズキサトシ(@sasa_rhythm)です!
ヒロトマーシーが映画をよく見るのはご存知でしょうか?
たびたび雑誌インタビューでの発言もあれば、歌の元ネタが映画、なんて場合も。
しかし、前にヒロトが『シンゴジラ』を見たって話をしていましたが、ただ見ただけの映画を紹介しても、音楽との繋がりが見えないものもありますよね。
そこでこの記事では、きちんと音楽への繋がりが見える、ヒロトマーシーが影響を受けた映画を紹介していきたいと思います!
原作に影響を受けているという場合もありますが、映画の方がより物語を理解しやすいはず。
ではどんどんと紹介していきましょう。
ヒロトマーシーが影響を受けた映画
さらば青春の光
1960年代のイギリスにおける若者のカルチャームーブメント『モッズ』を忠実に描いた作品。
ブルーハーツ以前、ヒロトは『コーツ』、マーシーは『ブレイカーズ』というバンドを組んでいましたが、これらのバンドは東京モッズシーンという界隈で演奏。
モッズシーンで演奏していたバンドは数多くいますが、全員例外なく影響を受けているのが、『さらば青春の光』なんです。
当時はネットも無く情報が限られている中で、動くモッズが見れる映画はまさにバイブル。
日本のモッズの雄、コレクターズの加藤さんは「映画を見てファッションを参考にした」と語っていたり。
映画の原作はヒロトマーシーも大好きザ・フーのアルバムであり、音楽的な意味での影響も計り知れず。
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俺たちに明日は無い
1930年代にアメリカで殺人や強盗を繰り返した、実在のカップル『ボニーとクライド』を描いた伝記映画。
勘の良い人なら分かるでしょうけども、マーシーソロの代表作『こんなもんじゃない』の冒頭の歌詞は、まさに彼らのこと。
【アルバムレビュー】RAW LIFE/真島昌利そもそも同曲はもともと『ボニーとクライドのうた』というタイトルであり、曲全体の象徴として彼らが使われているのが分かります。
ヒロトにおいては映画のタイトルそのまんまに、ハイロウズ時代に『俺たちに明日は無い』という曲を作っていますね。
こちらの曲の場合は、見ていた映画といった意味合いで使われており、マーシーの場合と使い方が全く違いますが。
金持ちに狙いを定め、貧乏人からは金を巻き上げない姿勢や、閉鎖的な状況下のアメリカ社会において、我が道を進んだ2人は、今もなお「自由」の象徴として扱われることが多いです。
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シェーン
今回紹介する中で映画作品としてもっとも完成度が高く、面白いと思うのがこちら。
タイトルですぐに分かるように、ハイロウズ時代のヒロト曲『シェーン』は、この映画そのまんま。
まさにカッコイイ西部劇といった内容の映画で、1953年公開と古いですが、全く色褪せない面白さがあります。
今もなお根強いファンが多く、史上最高の西部劇映画と語る人も少なくないほど。
映画を見てから改めて曲を聞くと、ヒロトがどれだけ影響を受けたかがよく分かり、曲の聴こえ方が全く違いますよ。
レコ山田
ビリーザキッド21才の生涯
マーシーソロの大名盤『夏のぬけがら』収録の、『さよならビリー・ザ・キッド』。
同曲は友人の状況をビリー・ザ・キッドに重ねている歌であり、曲を理解するためには、そもそものビリー・ザ・キッドの理解は欠かせません。
同映画はビリーの最後を題材にしており、彼がどのように生きて、そして死にゆくかが描かれています。
映画音楽はヒロトマーシーも大好き『ボブ・ディラン』が担当しており、しかも俳優として出演するほど。
同映画のサウンドトラックとして発売されたアルバム『ビリー・ザ・キッド』では、ディランの代表曲『天国の扉』が収録されており、ましまろでマーシーがカバーしてお馴染みですよね。
マーシーが強く影響を受けている人物ですし、ファンならばまずは見るべき作品と言えます。
レコガエル
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欲望という名の電車
ハイロウズ時代の名曲『ハスキー』の副題になっている、「欲望という名の戦車」の元ネタはこの映画。
とはいえ、歌詞の内容と映画は一切関係なく、タイトルを使っただけ。
落ちぶれた名家出身の女性が、破滅崩壊へと進んで行く姿を描いた映画で、正直結構な重い内容(^_^;)
曲の中身とも関係ないですし、あまり強くはオススメしませんが、ヒロトが見た映画は全部見るんだという強い意志がある方はどうぞ(笑)
レコ山田
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ジョニーは戦場へ行った
ブルーハーツ時代のマーシーボーカル曲『ラインを越えて』。
歌詞中に登場する一節は、そのまんま映画のタイトルです。
この作品には原作の小説があり、読書家のマーシーはおそらく小説が入口だと思いますが、分かりやすいのは映画の方ですね。
とはいえ、この映画は「映画史に残る鬱映画」と言われるほど、文章では表せないほどの暗い内容。
あまりのショッキングさに、僕も一度見たきりですがトラウマになってます(^_^;)
映画を見てから曲を聴き直すと、マーシーの言いたいことがより鮮明に分かってくるのは事実ですが、かな~り勧めにくい映画。
見た後ほぼ100%の人が暗い気分になると断言できるので、落ち込み気味の人は見ないようにしましょう。
たとえ明るい気分の時でも、見終わると鬱々とした気分になってくるのですが・・・
レコードリ
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オン・ザ・ロード
マーシーが絶大なる影響を受けている小説である、ジャック・ケルアック作の『路上』。
同小説を初めて映像化した、珠玉の映画作品がこちら。
2012年公開の映画なので、公式HPが消えてもう見れませんが、公開にあたってはマーシーもコメントを寄せていました。
原作小説は1950年代のビートジェネレーションを代表する作品であり、マーシーが読んだ小説の中では群を抜いて面白いです。
マーシー(真島昌利)が影響を受けたり歌詞に使った本をまとめてみた原作が面白いので、もちろん映画も文句なしの素晴らしい内容。
マーシーファンならば小説とセットで見て欲しい作品です。
レコガエル
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死にたいほどの夜
先に紹介した『路上』の登場人物ディーン・モリアーティのモデルになった人物、『ニール・キャサディ』の半生を描いた伝記映画。
キャサディと聞いてピンと来た人は流石です。
2019年3月現在、マーシーが最後にバンドでボーカルをとった、ハイロウズ時代の『64,928-キャサディ・キャサディ』はまさに彼のこと。
ちなみに64,928というのは、キャサディが死ぬ間際に線路の枕木を数えるという賭けをしており、64,928まで数えたところで亡くなったという逸話から。
キアヌ・リーブスも出てたりと俳優陣がかなり豪華であり、彼の過激な生き様が壮大に映し出されます。
小説『路上』、映画『オン・ザ・ロード』、映画『死にたいほどの夜』とこれら3つは全て密接に結びついており、マーシーを理解するには必須の作品。
レコ山田
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ライ麦畑の反逆児/一人ぼっちのサリンジャー
ビート文学の代表作であり、全世界に未だに根強いファンを持つ、屈指の文学作品『ライ麦畑でつかまえて』。
小節の知名度とは裏腹に、謎のベールに包まれていた作者サリンジャーの半生を描いた伝記映画です。
2019年に劇場公開されたばかりで未DVD化ですが、発売後に追記だと忘れそうなので先に書いておきます(^^;)
マーシーの2ndソロアルバム収録の『サンフランシスコの夜はふけて』の歌詞で登場するように、強い影響を受けているのが分かります。
【アルバムレビュー】HAPPY SONGS/真島昌利先にも紹介した『路上』もビート文学の代表作ですし、同じくビート作家であるアレン・ギンズバーグの「吠える」の詩を文章中で印象したことがあるほど。
ビート文学がマーシーの人格形成や、作詞の面に至るまで、どれだけ大きな影響を及ぼしたかは言うまでもありません。
マーシーが猛烈に惹かれた文学作品が、どのようにできあがったのか気になる方はぜひ。
レコードリ
裸のランチ
ここまで紹介して来た「サリンジャー」「ケルアック」と並び、ビートジェネレーションの代表作家の一人であるのが「ウィリアム・バロウズ」。
彼の代表作こそ『裸のランチ』であり、原作を元に監督が内容を改変して作ったのが本映画です。
ビート文学の三作家の中では一番分かりにくい作品を作るのがバロウズですが、映画もぶっ飛んでます。
原作をベースにバロウズ自身の人生を織り交ぜたようなストーリーですが、見ながら色々と疑問が浮かんで来るはず(^_^;)
細かいことはさておき最後まで見て、解説サイトなどを見ると意味がよく分かりますよ。
レコ山田
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気狂いピエロ
ブルーハーツ時代に杉浦逸夫さん作の『気狂いピエロ』のTシャツを着ていたマーシー。
大なり小なり影響を受けていることは間違いないでしょう。
フランスの鬼才と呼ばれる映画監督『ゴダール』による1967年の有名な映画ですが、正直10人見たら9人は意味不明だったと言うのではないでしょうか(^_^;)
一応ストーリーはあるものの、意味の無いポエムのようなセリフ、単調な画面などなど常人は理解できない前衛芸術でも見ている感覚でした・・・。
「考えるな、感じろ!」と言わんばかりの映画なので、深いことは考えずに見た方が良いですね。
レコガエル
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バスケットボール・ダイアリーズ
『マーシーが影響を受けた本』でも紹介している、ジム・キャロルの『マンハッタン少年記』を原作とした映画。
タイタニックで有名な『レオナルド・ディカプリオ』も出演しているなど、俳優陣も豪華ですね。
非行・麻薬依存などに囲まれた少年の日々を克明に描いたストーリーで、グイグイと惹き込まれる面白さがあります。
純粋な物語としても一級品の面白さなので、見て後悔はしない作品です。
レコードリ
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ビートルズ映画
マーシーがビートルズの『ツイスト・アンド・シャウト』を聞いて、音楽に目覚めたのは有名な話。
もちろんヒロトも元メンバーが来日すると必ず見に行くほどのビートルズ好きです。
2016年にビートルズの最新映画、『EIGHT DAYS A WEEK』が公開された時には、ましまろのツアーでマーシーが映画に触れたりと、ビートルズ映画は欠かさず見てることが伺えるほど。
しかし20世紀最高のバンドと言われるだけあって、映画の数も膨大。
別記事でおすすめを紹介してますので、参考にしてみてくださいね。
レコガエル
ローリング・ストーンズ映画
ビートルズ同様、ヒロトマーシーがストーンズから絶大な影響を受けているのは言わずもがな。
ヒロトのハーモニカプレイやステージングなどはミックジャガーを踏襲してますし、マーシーのバンダナはキース・リチャーズを意識してのもの。
元々ブルースバンドから始まっているため、ビートルズと比べると黒いサウンドの印象が強く、好みが分かれたりもしますが、今もなお現役でライブ活動を続ける伝説のバンドです。
ビートルズ同様膨大な映画があるため、別記事で紹介。
おすすめのローリング・ストーンズの映画を紹介!レコ山田
ブルース映画
とくにヒロトが大好きな黒人音楽ブルース。
現代音楽の歴史を紐解くと全てブルースに行き着くと言われており、とくにロックンロールはブルースの結びつきは非常に強く、『ブルースの子供がロックンロール』と言われることも。
近年、蓄音機にハマっているヒロトは1920年代の戦前ブルースを聴くほどの、相当なマニア。
ブルースの伝説的ミュージシャンをモチーフにした楽曲も数多く作ってますよね。(「底なしブルー」、「ウォルターに一撃」など)
しかしブルースは、細かい理論はさておき、現代音楽とあまりにもかけ離れており、いきなり音楽を聴いてピンとくる人って中々いないんですよね(^_^;)
そういった意味で分かりやすい入り口として、映画は非常に適切。
ブルースの奥深い物語をまずは好きになれば、自ずと音楽も関心を持って聴けるはず。
レコガエル
パンク、ロックンロール関係映画
ブルーハーツ自体がパンクであるように、パンクやロックンロールからの影響が絶大なのは言わずもがな。
ビートルズ・ストーンズが後追いだったヒロトマーシー世代にとって、70年代後半に巻き起こったパンクムーブメントはまさに自分たちの音楽として、熱烈に歓迎され受け入れられました。
パンクは音楽としてもシンプルで、初めて聴いても分かりやすいですが、映画で見ると時代背景なども分かり、より深く入り込めます。
ロックンロールについてもヒロトマーシーが影響を受けた人物を挙げて行くとキリが無いですが、映画が入口でもいいので少しでも興味を持ってもらえれば嬉しいですね。
【熱狂必須】おすすめのパンク・ロックンロール映画を紹介!レコードリ
「ヒロトマーシー好きが見ておきたいオススメ映画を紹介!」まとめ
そんなに数は多くないので、サクサクと紹介してきました。
迷ったらとりあえず★5の中から選んでもらえると、楽しめることを保証します。
ブルーハーツ初期の頃は誰が聴いてもすぐ分かるような、真っすぐな言葉の歌ばかりでしたが、段々と難解で意味がよく分からない歌も作るようになってきましたよね。
そんな時に、歌詞中に出てくる単語を頼りに、影響を受けたもの自体を知ることで、その歌の意味がよく分かることがあります。
『64,928-キャサディ・キャサディ-』はその典型。
つまりはヒロトマーシーの音楽をより深く楽しみたいのならば、影響を受けたもの自体を理解する必要があるなと、僕は前から感じています。
今回は映画でしたけど、ルーツミュージックの方がもっと直接的に繋がりますよね。
そういった意味でも、当サイトではヒロトマーシーのルーツミュージックもどんどん紹介していきますので、楽しみにしていてください。
この記事で紹介した内容は、随時追加更新していきますので、定期的にチェックしてもらえると嬉しいですね。
ヒロトマーシー関係なく、純粋に面白い音楽映画も紹介してますので、あわせて読んでみてください!
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それぞれどっちで見れるかは、作品ごとの「おすすめの視聴方法」を参考にどうぞ。
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DMM月額DVDレンタルが便利でおすすめ!圧倒的なメリットを紹介自分の見たい作品を確認したうえで、それぞれの記事を参考にしてみてくださいね。
僕は両方使ってますが、あまりの快適さに手放せない状態になっています(笑)
どうも、スズキサトシ(@sasa_rhythm)でした。