スズキサトシ(@sasa_rhythm)です!
ヒロトマーシーを好きになって掘り下げていくと、たどり着くのが杉浦逸生さん。
どうゆう人物なのか簡単に説明しますと、ブルーハーツ初期において様々なアートグラフィックを手がけた方です。
例えばマーシーの『夕刊フジ』『中原中也』『ケルアック』など、初期に着ていたTシャツは杉浦さんが制作したものですし、アルバム『TRAIN-TRAIN』のジャケット、マーシーソロ『夏のぬけがら』のジャケットも杉浦さん作。
すなわち初期のブルーハーツを語る上では切っても切り離せない人物。
ちなみに記事タイトルにあるGRAMというのは、逸生さん作のTシャツのブランド名ですね。
詳しいところは話せませんが、ひょんなことから杉浦さんと直に親交のあった方から、いくつかTシャツをもらったので、一つづつ紹介していきたいと思います。
見たことの無いものもあるかと思いますので、何かの参考になれば嬉しいですね。
杉浦逸生さん作のTシャツ
中原中也Tシャツ
言わずと知れた日本の小説家『中原中也』のTシャツ。
えらく汚れてますが、もらった時点でこの状態でした(^^;)
保管状態が原因で他のTシャツから色移りしちゃってます。
ブルーハーツ初期の頃によくマーシーが着用しており、画像や映像なども多く残っているため、誰しも一度は見たことがあるはず。
ちなみに別記事でも紹介してますが、『未来は僕らの手の中』の一節は、中原中也の小説からの引用。
細かい制作の経緯は分かりませんが、マーシーが多大な影響を受けている人物ということを考えると、頼まれてデザインし作ったのかもしれませんね。
マーシー(真島昌利)が影響を受けたり歌詞に使った本をまとめてみた月に吠える(萩原朔太郎)Tシャツ
同じくマーシーが多大な影響を受けている小説家、『萩原朔太郎』の詩集のタイトルを元にしたTシャツ。
貰う以前にも、GRAMの冊子的なもので目にしたことはあったのですが、特段マーシーが着用しているのを見た覚えがありません。
とはいえ、影響を受けた小説家という点で、先の中原中也と同様なので、知らないだけで着用していた可能性が大。
ちなみに朔太郎の出身地・群馬県には、大規模な文学館があるので、一度訪れて見ると面白いのではないでしょうか。
参考 前橋文学館前橋文学館玉春Tシャツ
唯一デザインの詳細が分からないTシャツ。
背面に『玉春』と記載があり、その周りに、表面にもありますが英字で『Collection of the Japanese Arts in the British Museum』と書かれています。
GRAMで配られた杉浦さんの解説書によると、明治期に日本が大英博物館に売った絵がモチーフであるような記述が見られるものの、ネットで色々と調べても元の絵がよく分からず。
ブルーハーツ 1989年 『ON TOUR』Tシャツ
ブルーハーツの3rdアルバム『TRAIN-TRAIN』発売以後の、『ON TOUR』時のツアーTシャツ。
逸生さんがブルーハーツのアートワークに関わっていたのは、この頃までなので、かなり後期の作品かも知れません。
改まって言うことでもないのですが、このTシャツを見て思うのが、ずば抜けた逸生さんのデザインセンスの良さ。
鏡文字で左右に並んで行ってるのもそうですし、メンバーを個性的なタッチで描いてるのが唯一無二と思うところ。
天才性が滲み出ていると常々感じますね。
「GRAM(杉浦逸生さん)作の貴重なTシャツを紹介」まとめ
以上、つらつらとTシャツについて紹介して来ました。
資料などで調べ回ったものの、情報が不明瞭な種類もありましたがご了承を。
現状GRAMはとくに稼働しておらず、新作を作ったり、販売を行うかどうかは全て逸生さん次第。
新しい情報が存在しませんが、mixiにGRAMのコミュニティがあるので、定期的に覗いていれば情報を掴めるかもしれません。
参考 GRAMmixiまたGRAMのTシャツは各種オークションでよく見かけますが、偽物がやたらと多いので、よほどの確証を持たない限りは買わない方が無難ですよ。
ということで、記事を少しでも楽しんでもらえたならば幸いです。