レコガエル
このような疑問に分かりやすくお答えします。
ギタリストのスズキサトシです!当サイトの運営者で、現役でバンド活動中。自身のバンドの楽曲を制作したり、ライブ音源編集などで頻繁にDTMを活用しています。
この記事では
- DTMを始めるために準備すべき機材
- DTMの学習方法
について解説していきます。
技術の進歩は著しく、今や個人が自宅にいながら高クオリティの音楽を作れるようになりました。
個人がDTMで作った曲が大ヒットしたりするなど、まさに世は「DTMドリーム」で溢れるばかり。
「DTMで名曲を作って有名になりたい」
「カッコイイBGMを作れるようになって、DTMを仕事にしたい」
DTMを始める目的はさまざまでしょうけども、ぜひ最初の一歩を踏み出すためにこの記事を参考にしていただけると嬉しく思います。
DTM環境を作るために必要な機材
完成形を分かりやすくイメージしてもらいたいので、最初に上の図をご覧ください。
これだけ見て「なるほど、よく分かったぞ!」となる方はいないと思いますので、一つづつ機材を解説していきますね(笑)
初心者必須DTM機材① 高スペックのパソコン
DTMを始めるためには、まずはパソコンから。
最低限必要なPCスペック
- core i5~
- メモリ8G~
- SSD搭載
- windowsの場合64bit
PC性能の細かい説明は、専門書籍やサイトに譲るとして、ここではざっくりと。
これらに当てはまるスペックを選んでおかないと、「重くて使い物にならない」といったことになりかねません。
ちなみに僕のPCスペックはこんな感じ。
- Windows10
- Core i7
- メモリ8G
- 64bit
僕自身windowsを使用していますが、もちろんmacでも問題ありません。
必要なスペックに関しても、windowsと見るポイントは変わらないのでご安心を。
一概にどっちの方が良いという話では無いので、今お使いのPCがあればそのまま使って頂いてOKですし、低スペックすぎて使えないということであれば、好きな方を購入しましょう。
ちなみに、アイフォンユーザーであればmacの方が、互換性が高く便利ですし、PV制作など動画編集もするならば安価かつ高機能なソフトも使えるため、個人的にはmacを推奨しています。
なお僕がwindowsなのは、DTMを始める2年前にPCを買い替えており、macを買う余裕が無かったから・・・。
そもそもwindowsとmacではPCの基本スタンスが次のように異なります。
Windows=企業などのビジネスシーン向け
Mac=クリエイター向け
このようにとにかくクリエイティブなことに向いてるのがmacですので、windowsにする必然性が無いならば、macの方が良いですよ。
初心者必須DTM機材② オーディオインターフェイス
オーディオインターフェースは簡単に言うと、マイクやラインで録音した音声や楽器の音をパソコンに取り込むための機械。
値段はピンキリであり、安い物で5000円未満、高いものでは10万円近いものも。
高級なものは当然それだけの機能を備えているのですが、初心者が最初の段階で必要かと言われると、正直必要ありません。
最初は最低限の機能を備えた物を買い、今後DTMをやり込んでいく過程で、本当に必要性を感じた時に上位種を手に取ればいいと思いますよ。
それに最終的な楽曲のクオリティを決めるのは、機材よりもミックス・マスタリングがメチャクチャ重要。
まずは気軽に買える1台を手にして、どんどん曲を作っていくのが、一番の近道ですよ。
オススメのインターフェースは『FOCUSRITE / Scarlett 2i2 (gen. 3)』。
僕が愛用している機種の最新モデルであり、デザインのカッコ良さもさることながら、安価な価格帯では抜群の性能の良さを誇ります。
オマケのプラグイン(※パソコンに追加して使える音やエフェクト)もたくさんついてるので、中級者クラスになってからも使い勝手が抜群。
入力は2つですが、個人で楽曲制作する分には、マイク・ギターと2つ使えれば十分ですよ。
もっと詳しくオーディオインターフェースについて知りたいという方は、別記事でまとめてますので、参考にどうぞ。

初心者必須DTM機材③ DAW(作曲ソフト)
DTMを始める際に、真っ先に思い浮かぶのがDAWソフトですが、結論から言うと、有料ソフトは入りません。
というのも、『studio one』『Cakewalk by BandLab』といった高性能なソフトが無料でダウンロードして使えるから。
『studio one』に関しては無料版ということで、最低限の機能しか付いてませんが、初心者の場合むしろその方が好都合。
考えて見れば当たり前ですが、高度な機能がたくさん付いていたところで、初心者は十中八区使いこなすのは無理です。
まずはDAWの基本と言える部分を覚えることで、階段を順序に登って先に進めますから、機能がそぎ落とされているのは、むしろ良いこと。
実際僕も同ソフトの無料版でDAWを初めて、必要性を感じた際に上位グレードを購入したので、そのやり方がオススメですよ。
また、大半のオーディオインターフェースにはDAWが付属していますが、中にはマニアックなソフトもあり、情報が少なく、困った際に調べてもろくに情報が出てこない場合もあるので要注意。
先の2つのソフト以外では、『cubase』『Logic』あたりがユーザーが多く情報も豊富ですよ。
ちなみにDAWはどのソフトでも基本的な操作は似通っているものの、細かい部分となるとソフトごとにかなり違いますので、初心者が最初の段階で乗り換えると、また0からのスタートになってしまいます。
特定の使いたいソフトがある場合は、そちらを優先しましょう。
初心者必須DTM機材④ 録音用マイク
ボーカロイドを使う、インストしか作らない、という人は稀でしょうから、マイクも必須機材と言うことができます。
別記事で初心者向けのマイクを解説してますので、そちらを参考にどうぞ。

なおマイクスタンドは確実にあった方が良いので、一緒に揃えておくといいですよ。
初心者必須DTM機材⑤ モニター用ヘッドフォン
DAWを一切触ったことの無い人でも、かならずヘッドフォンやイヤホンは一つ持っているはず。
しかし、それらのリスニング機器は、DTM環境では絶対に使ってはなりません。
というのも、ヘッドフォンは大きく分けて2種類あります。
リスニングヘッドフォン・・・音楽を聴いて楽しむためのヘッドフォン。低音を大きくするなど、聞き心地が良くなるように音に変化を加えられている。
モニター用ヘッドフォン・・・プロの現場で使われる、原音を忠実に再現することに重きをおいたヘッドフォン。
つまり、今まで使用していたヘッドフォン・イヤホンを使うと、DAW上でミックスした音と違う音が聴こえてくるということ。
細やかな帯域をミックスで調整しているのに、余計な加工が入って聴こえてくるリスニング機材はもはや論外。
必ずモニター用ヘッドフォンは買うようにしましょう。
おすすめは日本のプロ向けレコーディングでの使用率「99%」と言われる、大定番ヘッドフォンである、ソニー「MDR-CD900ST」。
15,000円近くと値段は張るものの、一生使えるヘッドフォンとして愛用品になること間違いありません。
僕も長らく使用しており、頻繁に持ち歩いたりもしてますが、故障も起きず快適に使えてます。

DTM環境にあった方が便利なもの
ここらは必須機材ということでなく、あった方が良いものを紹介していきます。
初心者必須DTM機材⑥ MIDIキーボード(電子ピアノ)
キーボードが無くてもPCで直接MIDI入力できますが、あった方が確実に便利。
作業効率が上がりますし、キーボードを演奏できるならば、自分で弾いた方が人間らしい細かいニュアンスが出しやすく、音楽的なクオリティも上がります。
一点注意したいのが、なんだか紛らわしいMIDIキーボードと電子ピアノの違い。
MIDIキーボード・・・DAWに入力するためだけのキーボード。DAWに接続していないと音は鳴らない。
電子ピアノ(MIDI入力対応)・・・DAWに繋いでなくても単独で音が鳴らせるキーボード。DAW使用時のMIDIキーボード、普通に音を鳴らし弾き語りなどに使えるキーボードという、2つの用途で使える。
本格的にDTMをやりたいのであれば、最低限の基礎的なキーボードは弾けた方が良いので、MIDIキーボードではなく電子ピアノがオススメ。
基本的に鍵盤数が多いものほど値段は高くなりますが、広い音域を簡単に入力できて便利です。
しかし、結構なスペースを取るのがキーボードの難点なので、置く場所が無ければコンパクトな37鍵でも使い勝手は良いでしょう。
おすすめは僕も使っているrolandの「GO:KEYS GO-61K」。
スタイリッシュな赤黒のデザインがカッコいい61鍵、しかもリズムパターンを鳴らせるのでキーボードの練習にも使い勝手が抜群。
49鍵でしたら、同じくローランドの「A-49」がコスパが良くてオススメです。
補足ですが、長めのUSBケーブルを準備しないとPCに繋げませんのでご注意を。
初心者必須DTM機材⑦ USBハブ
ここまで紹介してきた機材のうち、「オーディオインターフェイス・キーボード」の2つがUSBポートへの接続が必要なもの。
ノートパソコンはUSBポートが2つの機種も多いので、これだけで全て埋まってしますので、スマホの充電などを考えると、ハブがあった方が色々と作業が捗りますよ。
いちいちDTM使用の度にUSBを差し込むのも面倒なので、USBハブを買って常に指しっぱなしにしておくと便利です。
どうやってDTMを学んでいけば良いか
必要機材を揃えたところで問題になってくるのが、どのようにDTMを学んでいくか。
主な選択肢としては2つ。
- DTM教室で学ぶ(店舗・オンライン)
- 独学で学ぶ
どのレベルを目指すかにもよりますが、回り道せず最短ルートで学ぶには「DTM教室」がオススメ。
僕の経験則ですが、DTMに限らず勉強・楽器・スポーツなど、どんなことであっても、人に教わらないと遠回りをしがちです。
ということで、それぞれのメリット・デメリットを細かく見て行きましょう。
DTM教室で学ぶ
- 基本的なことを個別に丁寧に教えてくれるので、体系的に理解できる
- 疑問に思ったことはすぐに質問して解決ができる
- お金がかかる
レッスン料金ですが、会社によりけりですが1コマ5000円~といった感じ。
通える範囲ならば、「シアーミュージック」が無料体験をやってますし、評判も良いので、とりあえずお試しで行ってみると雰囲気が掴めますよ。
教室で学べばDTMは挫折しない!
独学でDTMを学び挫折する人を多数見てきました。最短ルートで学ぶなら、教室に通った方が時間のコスパが良いですよ!
関連記事 【無料体験OK】ギタリストがおすすめするDTM教室と選び方

独学で学ぶ
- お金がかからない
- 分からないことは全て自分で解決しなければならない
- 挫折する可能性が高い
僕は独学で身に付けましたが、習えばもっと効率が良かったと確実に思いますね。
一つの疑問を解決するのに、数時間ネットサーフィンなんてことも頻繁にありましたから・・・。
時間を持て余している学生とかならまだしも、社会人でなるべく最短で使いこなせるようになりたいという場合は、間違いなく習った方が時間短縮になりますよ。
なお個人的な経験を踏まえても、独学でやっていく場合には、とにかく実践あるのみ。
とにかく低クオリティでもいいので、「一曲作る」というのを積み重ねていくと、着実に一曲目より二曲目、二曲目よりも三曲目と、クオリティが上がっていきます。
DTMに限った話ではありませんが、とにかく数を作っていかないことには上達はしません。
肝心の具体的な学び方についてですが、「youtube」か「本」がオススメ。
Youtubeならば、「sleep freaks」が網羅的に解説動画をアップしますし、studio oneを使うならば「シバっさんの部屋」が分かりやすいですね。
ただ、ミックスなどの次の段階となると、書籍の方が体系的にまとまっていて理解しやすいですね。
とりあえず『kindle umlimited』に無料登録し流し読みして、気になる本を買うというのが、効率よく探せてオススメ。
ギターマガジン・教則本読み放題!
『Kindle Unlimited』は大量の音楽本が読み放題で、誰が見てもお得ですよ。
関連記事 【音楽好き必見】Kindle Unlimitedで音楽書籍が格安で読み放題

おすすめの教則本も紹介してますので、参考にしてみてくださいね。

「【図解】『初心者でも分かる』DTM環境の作り方!必要機材・選び方・学び方を全て伝授【独学】」まとめ
改めて冒頭の図をご覧いただくと、最後まで読んでもらえた方は意味がよく分かるはず。
さらに僕の実際の作業環境を見てもらえれば、完成図がイメージできますよ。
イメージが鮮明になりましたかね?
配置はあくまでも僕が作業しやすいように整えていますので、これからDTMを始めるみなさんは、各々作業しやすいように環境を整えて貰えればと思います。
最後に「どのくらい時間をかければ、どの程度までDTMで曲を作れるようになるの?」という点ですが、どれだけ勉強に時間を割くことができるか・習うのか独学かによっても異なるので、人それぞれです。
ただ最低限のクオリティを身に付ける目安としては、まず一年はDAWをいじり倒す必要があると考えて良いでしょう。
一応、参考までに僕のDTMを始めたばかりの頃の曲と、2年経った今現在の曲を貼っておきますので、参考にしてもらえれば。(2020.11.28 追記 3年後の同じ曲も追加しました。)(2023.02.20 追記 5年後の同じ曲も追加しました。)
とくに最初の頃の曲は、目も当てられないクオリティなのは重々承知してますので、ご了承ください・・・。
DTM歴1か月
DTM歴2年
DTM歴3年
DTM歴5年