先日からPCが異様に重くなり全く使い物にならず、結局内蔵HDDをSSDに換装し、OSを再インストールすることになりました。
それに伴いDTMerにとっての地獄、PC移行作業に初めて出くわしたので、自分の備忘録も兼ねてまとめて行きたいと思います。
各ソフトのディアクティベート方法は、2020年5月現在のものなので、本記事を参考にする方は、メーカーのHPも念のため確認するようにご注意ください。
本題に入る前に、自分自身色々調べたものの、「そもそも論」のところを解説している記事が見当たらず、理解するのに手間取ったので、最初にそこをお話しします。
ちなみに僕のPCはWindows10ですので、書き添えておきますね。
DTMのPC移行作業の注意点
まず基本的に、端的に言えばソフト音源を購入するというのは、「ソフトをインストールして自由に使える権利」を買ったこととなります。
しかし一つのライセンスで何台でも使えるような状態にしてしまっては、極端な話友人にもダウンロードさせるなんてこともできるワケで、対策が必要。
そのためメーカーごとに「同時に〇台まで使用可能」等々のルールが定められ、自分が権利所有者であることの登録が必要になるのです。
すなわちそれがアクティベート。
これが今回の重要な点になるのですが、この登録は今回の僕のようにOSを再インストールしたり、パソコンを買い替えた場合は、古いパソコンの登録の解除および新しいパソコンの登録をしないといけないワケですね。
ということで理由が分かったところで、ざざっとまとめて行きます。
2022.02.15 追記
8年前に購入したオンボロノートのスペックが追い付かず限界を感じたので、先日デスクトップPCを新たに購入しました。
それに伴い再度同様の作業を行うことになったので、以下の情報は2022年2月現在の状況を踏まえ、若干の追記・修正を行ったもの。
とはいえ再び年月が経てば状況が変わるので、作業される際には各社公式HPもご参照ください。
ライセンス・アクティベート解除について
DAW
studio one
ディアクティベート
海外のpresouns公式HPにて。(MI7では操作不可)
再アクティベート
新OSに再インストールしログインするだけ。
ソフト音源
解除が必要なソフト
メロダイン
ディアクティベート
公式HPにて。
再アクティベート
再インストール。
2台目のアクティベート
デスクトップとノートの2台使用になったので、アクティベーション2を登録しました。
これは新PCで「メロダインを新たにインストール→起動」でアクティベーション画面に飛ぶことが可能。
XLM audio
ディアクティベート
公式HPにて。
再アクティベート
再インストール。
2台目のアクティベート
XLN Online Installerを新PCにインストール。
Nativi Instruments
ディアクティベート
不要
再アクティベート
新OSにて「native acsess」をダウンロードし、ライブラリを紐づけ。
ライブラリを消す必要はないです。繰り返します、ライブラリは消す必要はないです・・・。(間違って削除して再インストールで死に目を見た人の言葉)
参考 KONTAKTライブラリが既に別のハードディスクにインストールされている場合にKOMPLETEバンドルを再インストールする方法native-instrumentsizotope
ディアクティベート
不可(5台までアクティベート可能)
再アクティベート
「product portal」をインストールして、ソフトを再ダウンロード。
ただし、I Look認証はUSBのものじゃないと不可。
そのためPC自体で認証をしていくと、いずれ限度回数が来るという。
別のメーカーの音源でもあったりするように、アクティベーション回数限度まで行っても問い合わせすれば対応してくれるのかもしれないですが、手間を省くためにもUSBはあった方が良さそう・・・。(自分もまだ買ってないんですが)
positive Grid
ディアクティベート
旧PCからアプリおよび関連ファイルすべてをアンインストール。
再アクティベート
再インストールしてログインでOK。
基本的には下の記事に飛んで書いてある通りで良いのですが、ハマって苦労しました。
アプリからアンインストールするだけでは消えない、手動で削除しなきゃいけないファイルがあるんですが、そのうちの一つが隠しフォルダの中にあるんですよね・・・。
Windowsの「AppDate」というフォルダがそれに該当するので、くれぐれもご注意を。(めっちゃ探して途方に暮れました)
Positive Gridに問い合わせまでしたのですが、24時間以内には返信が来て猛烈に助かりました。
参考 Solution to failure on BIAS AMP 2 launch (Win/Mac)positivegridドングル管理(解除不要)
2台目のアクティベート
新PCに再インストールし起動→ログインでOK。
Exponential Audio
izotopeバンドルに付いてきたリバーブ「R4」のメーカーです。
そもそもiLook自体よく理解してなかったので手間取りましたが、iLok License Managerで新PCにライセンス紐づけで無事移行できました。
参考 iLokの登録/認証方法 使い方sleepfreaksiLook自体への理解が浅い人は、以下の記事を読むと理解できるはず。僕も大変助かりました。
初心者の頃からお世話になっているサイト『studuio oneの使い方メモ』ですです。
参考 iLokの使い方、そしてiLokとは?Studio One の使い方メモ2台目のアクティベートはできない
新OSでもアクティベーションして2台使用状態にしようとしたらエラー発生。
どうやら1台のみっぽい。
旧PCのライセンスマネージャーで当該PCをディアクティベート、新PCでライセンスマネージャーをインストール後にアクティベートでうまく行きました。
softube
新PCで「softube central」をインストール。
そこから各種プラグインを再インストールでOK。
Sound toys
iLok License Managerで新PCにライセンス紐づけ。
sonnox
新OSにインストールでOK。
iLokはクラウドかドングルにしかアクティベーションできないっぽいので、変更の必要はなし。
Media Integrationから購入したことを忘れ、インストール先を探し回ってドツボにハマりました・・・。
詳しくは下記ページ参照ですが、最初にsonnoxで登録した際に『件名 : Sonnox Ltd Order Confirmation [番号]』のメールが来てるので、そこからインストール可能。
自分のように探し回ることにならぬよう、メールは分かりやすく保存しておきましょう。
参考 Sonnox製品 登録・インストール方法Media IntegrationSoundeviceDigital
ライセンスファイルで管理されてるので、新PCに新たにダウンロードするだけでOK。
ダウンロードは『United plugins』から。
waves
ディアクティベート
旧PCの『waves central』にて。
新PC側からではディアクティベートできず、あくまで旧PC側でしか操作できないので、換装などの際は先に行うのを忘れないこと。
再アクティベート
新PCの『waves central』にて。
メルダプロダクション
新PCにインストール後、ライセンスファイルを紐づけでOK。
アクティベーションに関して、以下サイトが詳しかったです。
参考 Meldaプラグイン入門:プラグインのインストール・アクティベーションペロリーパー | PeloREAPERオーディオインターフェース
Focusurite
ドライバを新PCで再インストール
MIDIコントローラー
無論のこと、すべて再設定が必要。
参考 Studio One のVSTを外部MIDIコントローラー(フィジカルコントローラー)で制御するStudio One の使い方メモDTM以外
最初に言ったように、自分の備忘録も兼ねてたのでDTMと関係無いものもまとめておきます。
adobe plemire elements
再インストールでOK。
『Adobe account』にログインし、「登録済の製品」欄からダウンロード可能。
参考 再インストールについてadobeGRC
引越しデータをエクスポートして読み込み。
参考 Windowsの再セットアップでGRCのデータを引き継ぐSEOツールラボ参考になった記事一覧
自分が後から再度記事を探す手間も省きたいので、作業にあたって参考にさせていただいた記事を、一通り貼っておきます。
「【DTMのPC移行作業】ライセンス・アクティベート解除について」まとめ
こうしてまとめて見てみると、本腰入れてDTMに取り組み始めて半年ちょっと、ということもあり、自分が参考にした他の記事よりも圧倒的にソフトの数が少ないですね(笑)
ミスって余計に再度環境を整えるのに時間がかかったりしましたが、色々と勉強になったので次回以降はもっとすんなり作業できそうです。
SSDに換装したら爆速になってまだまだ今のPCが使えそうなので、次にこの作業をやるのがいつになるか分かりませんが、面倒な作業があることを肝に銘じておきます。
最後にもう一度繰り返しますが、NIコンプリートのライブラリは消さなくてもいいので、くれぐれもお気をつけください・・・。