アメリカにおける負の歴史の一つである、黒人差別・奴隷制。
僕自身、音楽の歴史を掘っていく過程で興味が湧き、本・映画などを通じて理解を深めて行きました。
別記事で今まで見た黒人差別系の映画を全部紹介してたりするのですが、この記事ではおすすめの本を紹介していきたいと思います。
最初の入り口としては、文章よりも映像で分かりやすい映画の方が良いと思うのですが、史実を体系的に把握するという点では、やはり本が上手。
ということでざざっと紹介して行きますので、少しでも参考になれば幸いです。
黒人差別・奴隷制を扱ったおすすめ本
アメリカ黒人の歴史 新版
最初はアメリカ黒人の歴史の教科書と言っても過言では無い一冊。
大学教授として長い間研究を続けてきた著者であるため、まさに日本における同分野において一番の権威と言え、非常に詳しく歴史が学べます。
一口に「アメリカの黒人差別」と言っても非常に長い歴史があり、その問題は現代においても変容しながら続いていることがよく分かりますね。
一通り色々と映画を見た後に、改めて俯瞰して理解して行きたい時に手に取りましたが、非常に参考になるものでありました。
とりあえずこれ一冊読んでおくだけで、史実は正確に把握できるでしょう。
アメリカ黒人の歴史 奴隷貿易からオバマ大統領まで
先の「アメリカ黒人の歴史」の現代版とも評される書籍。
少しでも黒人の歴史について理解がある人ならば、『歴史的な出来事』であることが分かる、「オバマ大統領誕生」までを扱っています。
知識を深めたい場合は先の書籍も含め両方を読んでおいても損は無いですが、より現代的な部分まで含めて一冊読みたい場合は、こっちの方がいいかも。
アンクルトムの小屋
黒人奴隷トムの数奇で不幸な運命を描いた小説であり、アメリカでは知らない人がいないほどの有名作品。
黒人差別系の作品を見ていると、頻繁に蔑称として「アンクル・トム」が用いられることが多く、実際の小説を読んでおいた方が、様々な理解が深まります。
南北戦争勃発前夜に発表された作品でありますが、その後に実際に「奴隷制の存続」を理由の一つとして戦争に突入したことからも、いかにセンセーショナルな作品であったかが分かりますね。
物語としての完成度も非常に高く、黒人問題に関心がある人ならば読んでおくべき作品でしょう。
黒人差別とアメリカ公民権運動
アメリカ黒人の歴史における一大転換点である「公民権運動」について掘り下げた一冊。
日本の学校教育では「愛と平和の使者としてのキング牧師」しか学べないため、実際のところが深い境地で理解できるはず。
どうしても日本に住んでいると多民族国家の出来事が感覚として分かりにくいんですが、アメリカにとってそれがどれだけ大きな問題なのかが、公民権運動を知ることで見えてくるでしょう。
一人の人間としての当然の権利を求めて戦った人々の想いを、直に受け止められる良書。
「黒人差別・奴隷制を扱ったおすすめの本」まとめ
ということで黒人差別・奴隷制を扱った本を紹介して来ました。
先にも言ったように、自分は最初映画から入りましたが、良くも悪くも脚色されてるものが多いんですよね。
なので実際のところ、を知るためには本が圧倒的に正確性が高いので、双方から知識を得ていくのをオススメします。
知れば知るほど正気の沙汰とは思えない歴史ばかりが目に入って来ますが、実際に起きた出来事を認識することで、「人間」について改めて考え直す機会になるはず。
黒人差別・奴隷制を扱ったおすすめ映画を紹介【覚えておきたい歴史】