個人的に色んな種類の本を読むのですが、好んで読むものの一つにロック関係の本があります。
現代では大半の情報はネットで使えば手に入るものではありますが、深い部分の話となると、密度の濃さではやはり本に敵わないと感じるところ。
今回は自分自身の振り返りも兼ねて、ここ2年くらいに読んだロック本を振り返って行きたいと思います。
面白いと思えたものばかりなので、読みたい本を探しているロック好きの方の参考に、少しでもなれば幸いです。
ここ2年くらいに読んだロック本
不滅療法 ウィルコ・ジョンソン自伝
言わずと知れたパブロックの代表的バンド「ドクターフィールグット」のギタリスト『ウィルコ・ジョンソン』の自伝。
2018年の来日公演を見に行った際に、ライブであまりに感動して、買う予定じゃなかったのに興奮して思わず買ってしまいました(笑)
ウィルコの半生を自身で綴った濃厚な内容であり、時間を忘れるほど面白かったです。
【音楽本レビュー】不滅療法~ウィルコ・ジョンソン自伝『キャンヴェイ島に思いを馳せて』ブリックヤード・ブルース
以前単体で紹介する記事も書いたりしたのですが、60年代ブリティッシュロック好きは感涙ものの一冊。
ブルースブレイカーズ元メンバーであり、自身のバンドでウッドストックにも出演したキーフ・ハートリーによる回想録。
激動の60年代の渦中にいた男による、自身の目で見た音楽界の当時の様相が語られ、ムチャクチャ面白いです。
当人を知らずとも、この年代のロックに興味がある方なら、まず間違いなく楽しめる本と言っても過言ではありません。
【音楽本レビュー】ブリックヤード・ブルース/キーフ・ハートリー.イアン・サウスワースロックで独立する方法/忌野清志郎
RCサクセクションの忌野清志郎さんによる本のひとつ。
自身の経験を振り返りながら、若いバンドマンに伝えたいメッセージを綴ったような内容です。
清志郎さんの本は次に紹介する『瀕死の双六問屋』なんかもあるんですが、個人的にはこっちの方が物語性もあって面白かったですね。
瀕死の双六問屋/忌野清志郎
こちらも清志郎さんの本で『瀕死の双六問屋』。
先ほどとは趣を異にして、短編のエッセイをまとめ上げた内容で、絵もあったりとアーティスティックな方向に寄っています。
コアなファンじゃないと楽しめないような感じはあるので、興味がある方はどうぞ。(自分もコアなファンとは言えないので、途中でちょっと飽きてきたという・・・苦笑。)
魂のゆくえ
音楽評論家・ピーター・バラカン氏によって書かれた、ソウルミュージックの入門書。
入門書とは言いつつも、かなり濃厚な内容なので、本を一度読んだだけで理解するのは難しいと感じるところ。
ディスクガイドも付いてるので、一気に読み進めずに、音楽を聴きながらちょっとずつ進めていった方が、分かりみが深いはず。
全ロック史
名前の通りのロック史を詳細にまとめ上げた分厚い一冊。
お値段も4,000円超えと、他の本の比ではありません(笑)
体系的に分かりやすくロックの流れが時代・ジャンルごとにまとめられており、ロックの歴史を知りたければ、これを読めばまず間違いないでしょう。
ただ自分自身まだ読み終えてないんですよ。
というのも、今までそんなに聴いてなかったジャンルもあったりして、そうした部分を文章だけでサーッと読み流しても咀嚼しきれないからなんですよね。
並行して音楽を聴きつつ、もう少し時間をかけながら、じっくり読んでいきたいと思っています。
意味も知らずにブルースを歌うな!
かなり刺激的なタイトルではありますが、ブルース愛が詰まった珠玉の一冊。
ブルースの歌詞ではスラング英語や、南部黒人特有の表現があったりで、一般的な英語では理解しにくい部分があるので、そうした部分も踏まえて、ブルースの代表的な曲を中心に歌詞や意味などを解説した内容です。
代表的な曲が網羅的に収録されていることからも、ブルースの入門書としてもオススメできますね。
ブルースと話し込む
イギリスのブルース研究家のポール・オリヴァー氏がアメリカに渡って実施した、ブルース関係者への膨大な数のインタビューをまとめ上げた一冊。
「話し込む」とタイトルにあるように、本当に目の前で話を聴いているかのような錯覚をするような、会話している感覚に陥らせてくれます。
入門書的な本では無いので、ブルースにどっぷり浸かりたい人は読んでみて欲しいです。
魂をゆさぶる歌に出会う
アメリカ黒人の歴史を背景に、アメリカ黒人の音楽がどのように発展・誕生してきたのかが語られる内容。
アメリカ文化研究者によって書かれた本で、非常に分かりやすく黒人音楽を魅力的に語っています。
歴史書的な趣もありつつ、音楽的な面白みもふんだんに詰まっているのでオススメ。
ボブ・マーリー レゲエの伝説
生前にボブと親交のあった記者により書かれた、ボブ・マーリーの一生をまとめた一冊。
関係者へのインタビューからボブ自身の言葉まで多数収録され、濃密な内容となっています。
入門書と言えるものでは無いですが、ボブ・マーリーについて詳しく知りたい方はぜひ読んでおきたい一冊ですね。
【音楽本レビュー】ボブ・マーリー レゲエの伝説ボブ・ディラン自伝
ボブ・ディラン自身によって書かれた、初めての自伝。
普通の自伝とは一線を画していて、時系列を無視し章ごとにエピソードが語られているなど、独創性が色んなところから滲み出ている内容です。
どんなものに影響を受けて来たのかが鮮明に見えてくるので、ディラン好きは必見。
【音楽本レビュー】ボブ・ディラン自伝ロビー・ロバートソン自伝
ザ・バンドのギタリスト「ロビー・ロバートソン」の自伝。
これが一番直近で読んだ本ですかね。
自伝と言いつつも、ザ・バンドの終焉で話が終わっており、ロビー視点のザ・バンドの回想録という趣を持っています。
ザ・バンド好きはもとより、ディランとのエピソードも語られるので、ディラン好きの方もぜひどうぞ。
【音楽本レビュー】ロビー・ロバートソン自伝/ザ・バンドの青春KISS ジーン・シモンズのミー・インク
最後に紹介する二冊は、厳密に言うとビジネス書なんですが、音楽的にも面白いので紹介します。
最初は「KISS ジーン・シモンズのミー・インク」。
言わずと知れたキッスのベーシスト・ボーカリストであるジーン・シモンズですが、ビジネスの才にも非常に長けており、彼の考えをまとめ上げた一冊です。
KISSの活動の色んなことが、全て計算し尽されたことであることが分かりますし、音楽を生業にしたい人は読んでおきたい内容。
グレイトフルデッドにマーケティングを学ぶ
アメリカを代表する伝説的なバンドであるグレイトフルデッド。
日本ではそこまで知名度が高くないバンドですが、常にアメリカ国内のコンサート年間収益では1位・2位を争う存在であり、その巧みなバンドの運営手法に迫った一冊です。
例えば観客による録音を許可し、何なら録音専用のスペースを設けるなど、普通のバンドはやらないようなことを数多く行い、結果として成功している彼らのやり方には、大きな発見があります。
「ここ2年くらいに読んだロック本全部紹介」まとめ
ということで、ここ2年くらいに読んだロック本を全部紹介して来ました。
全部で14冊ということで、単純に計算すれば一年7冊というところでわりと少なめにも感じるんですが、実際に音楽を聴いてる時間などを考えても、まあそこそこ読んだかなという感じがしてます。
もし今回紹介した中で気になる本があれば、ぜひぜひ読んでみていただけると嬉しい限りです。
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