スズキサトシ(@sasa_rhythm)です!
「中古レコードを買ってきたら、プチプチ音が酷い」
「ノイズが気になって聴きにくいレコードがある。どうにかならないか?」
レコード愛好者が必ずと言っていいほど突き当たるノイズ問題。
せっかくの大好きなアナログ音源も、ノイズが気になっては楽しさも半減してしまいますよね。
ましてずっと探していた盤のノイズが酷かった時のショックと言ったら言葉にできません。
ということでそんな時にぜひ試してもらいたい、レコードのノイズを除去する方法を4つ紹介していきたいと思います。
どれも簡単に試せるものばかりですので、少しの手間でレコードが蘇るはずですよ。
レコードのノイズ除去方法
①レコードクリーナーで掃除する
普通に盤面を綺麗にしちゃおう、ということですね。
レコードのノイズ要因になっているのは、盤面に付いたホコリやチリが主な原因。
きちんと掃除するだけで見違えるように綺麗な音になることもありますので、まずは試して欲しい方法です。
一口にクリーナーと言っても多様な種類がありますが、こちらの記事でオススメのクリーナーと掃除方法を紹介してますので、参考にしてみてくださいね。

湿式クリーナーでふき取るだけでも全然違いますよ。
②レコードを再生する
「ノイズで困ってるのに、そのまま再生してどうするんだ」と思うかもしれませんが、実は非常に効果的な方法なんです。
盤面に傷も全く無く非常に綺麗なのに、再生するとノイズが乗ってしまう、という経験はありませんか?
実はこの原因は、盤面の溝に入り込んだ、肉眼では見えないレベルの小さなホコリ(マイクロダスト)が原因となっています。
このような小さなホコリは先に紹介したクリーナーでは、取り除くのが非常に難しいという問題が。
そこで有効な方法なのが、「レコードを再生し、針で溝をさらいホコリを掻き出してもらう」ということなんです。
掻き出すといっても、別に特殊なことをやる必要はなく、そのまま再生するだけ。
スピーカーから音は出さずとも、最初から最後まで再生してあげましょう。
溝のホコリが原因だったならば、再生後に針先を見ると、ホコリがまとわり付いているはずです。
「レコードは再生するほど音が良くなる」なんて言葉も聞いたりしますが、こういった理由がロジックなんですね。
時間短縮するのであれば、聴くわけでは無いのでLP盤を45回転で再生しても大丈夫なので、2~3回最後まで再生してみましょう。
驚くほど綺麗な音になること間違いありませんよ。
順序としては
①クリーナーで掃除
②レコードを2~3回再生する
といった形で行えば完璧ですね。
③内袋を交換する
レコードのノイズ要因になるのは、ホコリだけではありません。
ホコリ以外の最たる要因が静電気。
静電気が発生する細かい理論は省きますが、ようはレコード針と盤面が接触した時に静電気が発生し、ノイズが乗る要因になってしまうということですね。
静電気を発生しにくくする一番簡単な方法は、レコードの内袋を交換すること。
内袋は大きく分けてポリ製と紙製の2種類があり、とくに中古盤を買ったときはポリ製に入っているのが大半。
実はポリ製は「安価な反面、静電気が発生しやすい」という性質を持っており、ノイズの発生要因になっている場合も。
対して紙製は多少価格が上がるものの、静電気が発生しにくいという特徴を持っています。
①や②の方法をやっても、まだノイズが気になるという方は、内袋を紙製に変えてみるのも、有効な一つの方法ですね。
内袋については、こちらの記事で詳しく解説しています。

④デジタルに変換した後、音源編集ソフトでノイズ除去する
デジタル変換する前提の方法なので、唯一特殊なものですが、一応紹介しておきます。
ざっくりと流れを説明すると、
①レコードをデジタル変換し、PCに取り込む
②音声編集ソフトで編集し、ノイズを除去する
③CDに焼くor携帯音楽プレーヤーに入れる
といったところ。
詳しくやり方を説明していきましょう。
まず以下の記事のような方法で、レコードをデジタル変換します。

パソコンに取り込んだのち、音源編集ソフトでノイズ除去を施します。
多種多様なソフトがありますが、フリーソフトで使いやすい『audacity』をオススメしておきますね。
使い方についてはこちらのサイトが分かりやすかったので、参考にどうぞ。
参考 Audacityでレコードを取り込む(1)「ノイズの除去」ROCK ME, MYSELF & Iかなりざっくりでしたが、こんな感じでデジタルにすればかなりサクサクとノイズは消せますよ。
レコードで聴く人には関係ない話でしたが、参考までに覚えておいてもらえれば。
「レコードのノイズ・雑音を除去する4つの方法」まとめ
以上、レコードのノイズ除去方法を紹介してきました。
色々な方法はありますが、①と②の方法を試せば、大抵のノイズはおそらく解決するはず。
CDやストリーミングと違い、手間がたくさんかかるレコードですが、だからこそ愛着が湧く部分もあります。
一曲聴きたいとなっても様々な手順を経て聴けるわけですから、ある種の曲を聴くための儀式のように感じる部分もあり、より楽曲に集中して入り込めると個人的には思っています。
様々なノイズの除去方法を紹介してきたわけですが、逆に「ノイズが乗ってるからこその、情緒溢れるレコード音」というのも間違いなくあると思うところであり、整った綺麗な音では無いからこその良さもありますよね。
そんなこんなで突き詰めていくと際限が無く、ある種個人個人の好みによって聴き方が変えられるのがレコードの面白さなので、ぜひ色々と試してもらえると嬉しいですね。
少しでもこの記事が参考になれば幸いです。
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