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【アルバムレビュー】oasis(Definitely Maybe)/oasis

スズキサトシ(@sasa_rhythm)です!

 

90年代を代表する、世界的ロックバンド『oasis』。
Oasisをoasisと決定づける、今もなおロック史に燦然と輝く伝説的な1stアルバムを紹介していきます。

 

Oasisはあっという間に花開いてスターになった印象が強いですが、実は2年近く売れていない時期が。
1stに収録されている曲は主にその頃から演奏されていた曲です。

 

このアルバムだけに言える話じゃないんですが、ノエルの作曲能力は本当に神がかってるとしか言えないレベル。
1曲目のロックンロールスターから、あっという間に世界観に引きずり込まれますね。

 

同アルバムに収録されていないですが、初期曲でもっとも有名で、人気が高いのは勿論『what ever』。
恐ろしいと言えるほどの完璧で綺麗なメロディラインもさながら、「自由」を訴えかけるメッセージは、涙無しでは聴けません。

 

また同作は、初代ドラマーである「トニー・マッキャロル」が唯一全て叩いている作品。
彼は技術的な問題があり、後に2nd制作中に解雇されたのですが、本作はむしろ彼が叩いていることにより、粗削りな疾走感が良さを出しているとも言えます。

 

とにかくそんな魅力たっぷりの楽曲を掘り下げていきましょう。

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oasis(Definitely Maybe)/oasis 楽曲解説

Rock ‘n’ Roll Star


作詞・作曲:ノエル・ギャラガー

 

アルバムの冒頭を飾る一曲で、「今夜俺はロックンロールスターになる」と高らかに叫ぶ一曲。
チョーキングから入るリフが絶妙に気持ち良く、重厚なギターサウンドも相まって一瞬で虜になること間違いありません。

 

Oasisというバンドはリードギター「ノエル」、リズムギター「ボーンヘッド」と、ギターが2人いるので、サウンドの表現力が広いです。

 

ギターソロがメジャー3rdを入れるのが、また絶妙な音合いを出していて、アレンジ能力もすざまじいと感じるところ。

Shakermaker


作詞・作曲:ノエル・ギャラガー

 

「Shakermaker」は造語っぽいですが、「体の揺れを作り出す」といった感じでしょうか。
ミドルテンポでダラっとした曲調ですが、リアムの気だるい歌い方といい、全てがピッタリハマっています。

 

不可解な歌詞で意味ははっきりしませんが、一貫してるのは「一緒に音楽で体を揺らそう」と言ってる点。

 

あまり踊れるナンバーでは無いですが、ノエルの作曲の幅広さを感じれる一曲ですね。

Live Forever


作詞・作曲:ノエル・ギャラガー

 

Oasisを代表する一曲で、 詩人ノエルを見せつけるような内容です。
当時流行っていたニルヴァーナの、「生きることに後ろ向きな姿勢に、反旗を翻す」という意味もあり、「生」を非常に肯定的に捉えているのが象徴的。

 

Oasisのデビューが決まった当初、軽いノリでマネージャーに「これ聴いてみてくれない?」と出した曲だそうで、簡単に出してきた曲なのにクオリティが凄すぎると悶絶したとか。

 

Whatever同様のキーGのよくある進行で作られており、似たような進行で名曲を多数作るという、僕が大好きなヒロトマーシーと同じものを感じます。

Up in the Sky


作詞・作曲:ノエル・ギャラガー

 

「空高く舞い上がれ」と叫ぶ同曲ですが、「君が羽ばたけ」ということでなく、「俺のところまで飛んで来い」という主張がカッコイイです。
自分は遥か高みにいて、そこにたどり着けるか?来て感じられるか?と問いかける姿勢が最高ですね。

 

第一、これを作った時点ではまだ売れていないはずなのに、圧倒的に自身に溢れる歌詞がノエルらしいと言えます。

Columbia


作詞・作曲:ノエル・ギャラガー

 

タイトルにある「コロムビア」が、ただの一度も歌詞に出てこず、何を指しているのか一見分かりにくい一曲。
「俺の感覚は新しい」とかふわーっとした歌詞で、「クスリ」について歌ってるなど諸説あり。

 

Oasisにしては珍しい3コードで作られているのも特徴の一つですね。

Supersonic


作詞・作曲:ノエル・ギャラガー

 

「supersonic」は意訳すると、「クラクラした感覚」といったところ。
「あいつの声は誰にも届かない」といった歌詞がありますが、「あいつ」というのは他ならぬ自分自身ではないかと思います。

 

この曲がいつ作られたかは分かりませんが、まだ無名の頃に作ったと考えると合点がいくところで、「声が届かない」というのも納得。
ビートルズインスパイアが随所に見られるのも特徴で、ジョージハリスンの「マイ・スウィートロード」のギターフレーズ、歌詞中に「イエロー・サブマリン」が登場するのも魅力的です。

Bring It on Down


作詞・作曲:ノエル・ギャラガー

 

「君の暗い人生なんて叩き落してやる」と歌う一曲ですが、『super sonic』同様、ノエルの言う、「君、あいつ」という言葉はやはり自分を指していますね。
ノエルの自分を客観視する視点は、猛烈なリアルさがあります。

 

除け者にされる暗い人生を吹っ飛ばし、新しい世界に飛んでいくという前向きさが、背中を押されますね。
『ロックンロールスター』同様、売れてない頃に作った曲が大半なため、『這い上がってやる』というノエルの強い意志が感じます。

Cigarettes & Alcohol


作詞・作曲:ノエル・ギャラガー

 

単純に「タバコと酒」を称賛する歌でなく、「成功を望むなら、タバコと酒の生活から這い出せ」という、前向きなメッセージが込められている歌と感じます。
ミドルテンポで、図太いリフが聴き心地が良いですね。

 

労働者階級出身・裕福では無い家庭・複雑な家庭環境、そのすべてがノエルを押し上げる力になっていたんだなと、思わずにはいられないところ。

Digsy’s Dinner


作詞・作曲:ノエル・ギャラガー

 

アルバムにしか収録されておらず、さほど有名な曲ではないですが、個人的に同アルバムで一番好きな曲。
「友達の家にラザニアを食べに行った思い出」を歌ってるだけなんですが、なぜこんなにもカッコよくなるんだろうかと。

 

ものすごく単純なのに、耳に残るリフも最高ですね。
サビのメロディラインも秀逸で、駆け上がる感じのメロディがたまりません。

 

キーボードのソロが、またものすごく単純なのに、心地よく抜ける音になってるのが至高。

Slide Away


作詞・作曲:ノエル・ギャラガー

 

リアムの透明感のある声と、泣けるメロディラインが映えるアルバム屈指の人気曲。
「Slide Away」は、「流れていく」といった意味ですね。

 

「2人で流れていけば、なんだってできる」という熱いメッセージが籠った一曲ですが、仲の悪さから考えるに「リアムと」という意味ではなく、抽象的な意味で使っているように思えます。

Married with Children


作詞・作曲:ノエル・ギャラガー

 

アルバム唯一のアコースティックナンバー。
合間合間に挟まれるリードギターの入れ方も絶妙で、流石ノエルと言ったところ。

 

タイトルの「Married With Children」は、「結婚して子供をもうける」という意味。
歌詞の内容は「痴話喧嘩」といったところですが、「最終的に戻ってくる」という、切っても切り離せない愛、について歌っているように思えます。

「【アルバムレビュー】oasis(Definitely Maybe)/oasis」まとめ

 

以上、oasisの伝説的1stアルバムの紹介でした。
改めて聴いてみると、本当に珠玉の名盤と言えますね。

 

何にしてもoasisの根幹を支えているのは、並外れたノエルのソングライティング能力というのは、誰しも認めるところ。
「音楽理論なんてクソだ!」と言い切るほど、理論は皆無にも関わらず、一度聴いたら頭から猛烈に離れない楽曲を量産できるのは、ひとえに才能でしょう。

 

1stだけでも桁外れにすごいのに、2ndなると同作を凌駕するものを出してくるので、一体彼の脳内はどうなっているんだろうかと、驚愕せざるを得ません。
同作も素晴らしいですがOasisを名実ともに世界的大スターに押しあげたのは、2nd『(What’s the Story) Morning Glory?』。

 

1stと合わせて聴くことで、oasisの圧倒的なバンドの力を感じることができるはずなので、ぜひ合わせて聴いてもらいたいですね。

 

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こっちの方が安上がりかつ、いつでもどこでも聴けて便利なので、参考にどうぞ!

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どうも、スズキサトシ(@sasa_rhythm)でした。