コンデンサーマイクを使う際に、あわせて用意しておきたいものの一つがショックマウント。
マイクを囲んでいる円形の檻のような形状であり、プロのレコーディング現場の写真などなど、一度は目にしたことがあるはず。
ただ自分自身、使っていたコンデンサーマイクに付属していなかったというのもあり、長らくショックマウントを使ってませんでしたし、必要性も感じてませんでした。
しかし本格的にレコーディングなどするようになるにつれ、徐々に問題に気付くようになり、ようやく導入することに。
結果として、もっと早く買っておけばよかったと後悔せざるを得ないものだったので、過去の自分のような方に向けておすすめのショックマウントを紹介していこうと思った次第です。
ショックマウントの役割
まずショックマウントは何のために必要なのか、というところですが、これは『ノイズを混入させないため』です。
ここで言うノイズとは「ジー」とか「サー」といった、ホワイトノイズの類ではなく、レコーディング時の足音による振動や、近接した部屋の音などを指します。
皆さんご存じのように、音とは『振動』であり、物理的に繋がっている以上、マイクスタンドを通してマイクは様々なノイズを拾ってしまうという。
そこでショックマウントでは、ゴムや樹脂を通して振動を吸収し、マイクまで振動が伝達しないようにしているのです。
「とはいえ無くても、目立つようなノイズは入らないんじゃないの?」と思うかもしれませんが、かなり困るようなノイズが入ることがあるんですよね。
実際自分の経験談として、ボーカルのベストだったテイクに、足音の振動による「プツッ」というノイズが入ってしまい、泣く泣くボツテイクにしたことも。
自分のように失敗して必要性に気付くのも学びではありますが、避けられるものは先に避けた方が良いのは当然。
ということで、次項からはおすすめのショックマウントを紹介していきます。
おすすめのショックマウント
RYCOTE ( ライコート ) / RY-INVUSM
自分も使っている、ダントツでおすすめのショックマウントがこちら。
大きな特徴として、「使用できるマイクの幅が広い」「樹脂製のため経年劣化に強い」というのが挙げられます。
というのも大半のショックマウントは既に大きさが決まっており、特定のマイク専用のショックマウントを使うか、サイズが同じマイクを使用している限りでないと使えないという。
しかしながらこれは4本のネジで締めるタイプの為、非常に幅広いマイクに対応可能なのです。
実際の対応サイズはこんな感じ。
18mm~55mm径/重量400g~750g
また円柱型のマイクだけでなく、四角柱やスティックタイプのものまで使えますので、これほどオールラウンドなショックマウントは無いでしょう。
加えて樹脂製というのも非常に大きな強みであり、経年劣化の心配が無いのはとにかく安心。
従来のショックマウントではゴムを使用しているため、消耗して最終的には切れてしまいます。
ゴムの交換にその都度時間と労力を使うのは、なかなかなストレスですし、工作系が苦手な人なら下手に自分で直して耐久性が足りず、マイクを落下させてしまったとなっては元も子もありません。
一説によると樹脂は200年近く劣化しないというデータもあるそうで、よほど乱暴な使い方をして折ることなどなければ、ずっと使い続けられるでしょう。
値段が9,000円近くと張るものの、性能を考えれば非常に満足いくものになっていると断言はできます。
CLASSIC PRO ( クラシックプロ ) / MS40
ゴムの経年劣化はしょうがないこととして、とにかく安いものが欲しいという方にはこちら。
サウンドハウスの廉価メーカーとして知られるクラシックプロ製であり、お手持ちのマイクのサイズが対応するならばコスパは良いですね。
対応サイズが約43mmという記載がありますが、レビューによると52mmまでギリギリ使えるとのこと。
「RODE NT1A、NT1000、NT2(旧タイプ)」は確実に適合するそうなので、お持ちの方は検討してみても良いかもしれません。
audio technica ( オーディオテクニカ ) / AT8458
オーディオテクニカ製のマイクを使用している方なら、純正のこちらでも良いでしょう。
ゴム製で経年劣化は避けられませんが、許容できるならば選択肢に入るのでは。
純正品ということで流石にサイズはピッタリなので、使えるかどうかという心配も不要です。
CLASSIC PRO ( クラシックプロ ) / MS30
ペンシル型のマイクに用いる専用でショックマウントが欲しい場合、こちらは圧倒的にコスパ抜群。
見た目もスタイリッシュで美しいですし、ホールド性能もお値段以上との呼び声も高いです。
RODEやオーディオテクニカの純正品よりも性能が良いというレビューもあり、値段も値段なのでぜひ試してみたい代物。
ドラムレコーディングなどでペンシル型を複数台使う場合にも、持って来いの商品ですね。
「おすすめのショックマウント『コンデンサーマイクに最適』」まとめ
ということで、おすすめのショックマウントを紹介して来ました。
自分自身、導入してから不要なノイズに悩まされることが無くなり、レコーディングが快適になりましたので、使ったことが無い方は、ぜひ手に取って貰いたい商品ですね。
往々にしてレコーディング系の機材をあまりにケチると良い結果を生まないので、できれば最初に紹介した「RYCOTE ( ライコート ) / RY-INVUSM」をおすすめしたいところ。
聞き苦しいノイズが混入することは、マイクの性能云々以前の問題なので、ぜひこの機会にショックマウントを導入してみてはどうでしょうか。
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