DTMにおけるモニタースピーカーの役割というのは非常に重要。
良いミックスをするためには、まず適切なモニター環境があってこそであり、それが無いと往々にしてバランスの崩れたミックスをしがち。
そしてケーブルによって音が変わるというのは、DTMerや音響マニアなどの間では周知の事実であり、モニター環境に関わるケーブル類も、安心できるものを使いたいところ。
そこで今回は、オーディオインターフェイスとモニタースピーカーを接続する際のおすすめのケーブルを紹介して行きたいと思います。
合わせてケーブルの種類についても解説しますので、「どのケーブルを選べば良いか分からない」なんて人も、参考にしてみてくださいね。
オーディオインターフェイスとモニタースピーカーの接続に使うケーブルの種類
まず初心者がDTMを初めて最初に混乱するポイントがケーブル類の多さ。
今自分が接続したい機器に合うケーブルがどれなのかさっぱり分からず、余計なケーブルを一個二個買ってしまう初心者の人も多いのではないでしょうか。(僕がそうでした・・・)
細かいケーブルの種類別の解説はまたの機会に置いておきまして、オーディオインターフェイスとモニタースピーカーの接続に必要なケーブルは、結論から言うと『XLRオス-TRSフォン』のケーブル。
でもって注意して貰いたいのはTRSフォン先端部の線の数。
専門的な説明は省きますが、次の画像のように、線が2本のものが「TRSフォン」、1本のものが「TSフォン」と呼ばれます。
見た目がほとんど同じで間違えやすいポイントなので、くれぐれもご注意を。
モニタースピーカーの接続には「TRSフォン」です。
そしてケーブルの種類が分かったところで、実際に『XLRオス-TRSフォン』のケーブルを紹介していきます。
補足ですが、一般的に「ケーブルは長いほど音質が劣化する」と言われますので、なるべくジャストな長さを選ぶようにしましょう。
あとモニタースピーカーはペアでLRで使うので、ケーブルは2本必要というのをお忘れの無いように。
モニタースピーカーにおすすめのケーブル
CANARE ( カナレ ) / SPC02-B2
まずこれを選んでおけば安心と言えるであろう、ケーブルメーカー大手のひとつである「カナレ」。
自分はギターシールドなんかも同社製のを持ってたりしますが、癖の無い素直な出音を鳴らしてくれるケーブルであり、モニタースピーカー用のこちらも非常にしっかりとした音を鳴らしてくれます。
後述しますが、ネットで手に入る『XLRオス-TRSフォン』は非常に種類が少なく、信頼のおけるメーカーで手に入りやすい価格で販売されているのは、このカナレくらい。
実際カナレなら鮮明な音が鳴りますし、基本的にこれを選べば間違いないでしょう。
長さ、カラーバリエーションも豊富なので、様々な環境や好みに合わせてチョイスできるのも素晴らしいですね。
僕もモニタースピーカーとの接続に使っています。
CLASSIC PRO ( クラシックプロ ) / CXS010 XLR TRS ケーブル
サウンドハウスによる安価メーカーとして知られるクラシックプロのケーブル。
他のケーブルと比べるとあまりに爆安で心配になるレベルですが、PA関係の仕事をしていて音に拘らない接続用途や、緊急用の予備などで使っている人が多いみたいです。
個人的にはモニタースピーカーの接続用にはあんまりおすすめしませんが、なにせ選べる商品が少なすぎるのもあり、とりあえず安さ重視のケーブルとして紹介した次第。
OYAIDE ( オヤイデ ) / QAC-222 TXM
日本を代表するオーディオメーカーであるオヤイデのケーブル。
音に徹底的に拘るメーカーとして知られ、値段もその分他社に比べると張りますが、品質はお墨付き。
プロでも愛用する人の多いメーカーなので、多少お金を使っても、良いものが欲しい人にはうってつけ。
「良いスピーカーを買ったので、ケーブルまで拘りたい」「ケーブルをグレードアップして音の変化を試したい」なんて人は、ぜひ検討してみてはどうでしょう。
「モニタースピーカーにおすすめのケーブル」まとめ
ということで、モニタースピーカーにおすすめのケーブルを紹介してきました。
自分も初めて買った際に調べてびっくりしたんですが、ギターシールドなどと比べてネットで手に入る『XLRオス-TRSフォン』は極端に種類が少なく、上に挙げた3つくらいしか選択肢がありません。
なので例えば「ベルデン」等々を使いたいような人は「切り売りのケーブル」で自作するという方法しか無かったりしますので、自作できる方であればその方面の検討も是非。
因みに僕は超絶不器用なので、億劫で一度もケーブル自作はしたことが無いんですが(汗)
では大事なケーブル選びに少しでも役立ったなら幸いです。