全てのギタリストが長い間自分なりに研究を続けているであろうテーマが『音作り』。
自分も初めてエレキを手にして安いミニアンプで練習していた頃は、その重要性が全く分かってませんでしたが、今は自身でミックス・マスタリングもやるようになったのもあり、それが如何に重要なものであるのか理解するようになりました。
しかし、とかく感覚的な表現ばかりで語られがちで、熟練した方の感覚的な言葉での助言でも勿論僕自身ものすごく学ばせてもらって来たのですが、結局感覚を掴んでも理論的に何がその「良い音」を産み出しているかは分からないんですよね。
でもってある日たまたまこの本を見かけて読んでみたところ、そんな疑問を全て事細かに解説してくれてる内容だったのです。
目から鱗とはありふれた表現ではありますが、この本こそ、その言葉が相応しいように感じます。
ということで以下、絶賛のレビューをしていきますが、誇張では無く本当に役立つ本だったので、ぜひ参考にしてもらえると嬉しいですね。
「ギターアンプの真実」は全ギタリスト必読の書であった
論理的に何がどう音に作用するのか説明している
最初に作者のアキマツネオさんについて簡単に紹介しますと、1990年にマルコシアス・バンプでメジャーデビューし、未だに第一線で活躍する日本のギタリスト。
しかしアキマさんは単なる歴の長いギタリストでは無く、電子系の大学を出て、真空管や電子回路を専門に勉強した方なのです。
本のあらすじでも書かれてますが、そのため受け売りなども一切なく、全て自身の知識と実験・試行錯誤をもとに集積してきた知見が隠すことなく述べられているのです。
ここまで聞いて分かるように、参考にならないワケがない本ですね(笑)
実際本の中でも、図を用いて真空管回路の解説などもされたりしているのですが、僕も含め真空管・電子回路の素人が一読で理解するのはちょっと難しいのかなと。
ただ、そうした部分は理解できずとも、「何が出音に一番影響を及ぼすのか?」といったシンプルな部分も分かりやすく書いてますし、小難しい理論書では無いのでご安心ください。
この本をざっくりと一読するだけでも、巷に溢れる「〇〇で音が変わる」「〇〇を交換すると良い」といった、色んな意見に振り回されることは無くなるでしょう。
DTMのアンプシュミレーターで音作りする人にも滅茶苦茶役立つ
僕はDTMで楽曲制作をしており、アンプシュミレーターに『BIAS AMP』というものを使用しています。
音が良い事で定評のあるアンプシュミレーターで、カスタマイズ製も高く、中のアンプまで選べるんですよね。
とはいえ、普通に音楽やっている限りではアンプの回路を見たことがあるわけでもないので、その部分は全くノータッチで使ってました。
しかし先にもちょっと書きましたが、この本には真空管の種類ごとの説明と、どんなサウンドが得られるかまで書かれてるんですよね。
本書を見ながらカスタマイズすることで、アンプ内部と真空管について理解が深まったので、想定していなかった形でも役立ちました。
DTM使うギタリストは絶対に読んだ方が良いことを断言します。
巻末インタビューも魅力的
巻末には越川和磨氏(ex.毛皮のマリーズ)、Mr.PAN氏(THE NEATBEATS)とのインタビューが掲載。
ざっくり話の趣が異なり、前者は音作りも含めた全般的な話、後者がセルマー等のビンテージの話という感じ。
前者の方が個人的には、バンドアンサンブルにおける音作り的な部分が学びて面白かったですね。
後者の方も聞いてるだけでワクワクしてくるような、ビンテージロマン溢れる話なのでオススメ。
「「ギターアンプの真実」は全ギタリスト必読の書であった」まとめ
ということでざっくりでしたがレビューになりました。
繰り返しになりますが、ギタリストは間違いなく読んでおいて損は無いので、様々な意見に惑わされる前に読んでおきたいです。
本で買うのも良いですが、kindle limitedの無料体験を使えばタダで読めますよ。(僕もそうしました)
あとついでに他の音楽本も読めるのでコスパはめっちゃ良いです。
詳しくは下記の記事に書いてますので、参考までに。
ではでは、楽しいギターライフをお送りください〜。
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