映画通なら誰しも知ってる、サスペンスの神と称される伝説の映画監督『アルフレッド・ヒッチコック』。
現代のサスペンスの礎を作ったと言っても過言では無く、様々な映画の元ネタとしてオマージュされるなど、その普遍性は語り尽くせないものがあります。
ヒッチコックが活動をしていた頃と比べると、現代では遥かに映像技術が進歩し、かつとては想像も出来なかった巧みな表現が可能です。
しかしそれでもなお、常人離れしたヒッチコックの創作能力はすざまじく、80年近く昔の白黒作品であっても人を強烈に惹きつけるものを持っています。
僕自身、映画は好きなものの、恥ずかしながらヒッチコックについてはかなり長いこと知らずにいたのですが、『北北西に進路を取れ』を見て開いた口が塞がらない状態になり、一気に虜に。
そこでこの記事では、知らずにいると人生を損してるレベルと言える、珠玉のヒッチコック作品を紹介して行きますので、ぜひぜひ作品選びの参考にして貰えると幸いです。
おすすめのヒッチコック作品
三十九夜
ヒッチコックのイギリス時代の代表作のひとつ。
主人公が偶然に事件に巻き込まれて奔走していくプロットは、後の『北北西に進路を取れ』に引き継がれている事でも知られています。
39年公開と古い映画ではありますが、古かろうが何だろうが、ヒッチコック作品の面白さはお墨付き。
英国映画協会の99年のアンケート調査「20世紀の英国映画トップ100」では4位にランクインしてるほど。
動線の巧みさから何から完璧と言ってよく、衝撃のラストには感服せざるを得ないでしょう。
バルカン超特急
こちらもイギリス時代の作品ですが、個人的には『三十九夜』よりも好きでした。
ごくごくあり触れた電車旅が途中から怒涛のサスペンスに移り変わって行く様は流石でり、全く呆気に取られてしまいますね。
戦争に突入しそうな緊迫した制作当時の空気感も詰まっており、思惑を抱いた多国籍の乗客の数々も、さらに物語の神秘性を高みに上げています。
「嘘をつく人々」という重要な要素も、そもそもの人間心理について考えさせられますし、現代においても大きな気づきを与えてくれますね。
「超傑作」の呼び名に相応しい、壮大なミステリーの世界に連れて行ってくれますよ。
レベッカ
ヒッチコックのアメリカ上陸第一作として知られる作品。
事故で前妻を亡くしたイギリスの富豪と出会い結婚した女性が、前妻の生活感残る大邸宅で影に怯えるようになる、というのがざっとしたあらすじ。
これだけ聞いても意味が分からないと思いますが、別に血が飛び散るわけでも、化け物が登場するわけでも無いのに、とにかく不気味な雰囲気が漂い猛烈に画面に惹きつけられるのです。
『北北西に進路を取れ』をきっかけにヒッチコックにハマりどんどんと作品を見ているのですが、これは北北西の次に面白かったかも。(2020.03.13時点)
目まぐるしく変わる展開、そして白黒という色味の無いのに荘厳な画面の映りといい、流石巨匠と言うべき圧倒的な巧みさです。
ヒッチコック唯一のアカデミー賞受賞作というお墨付きであり、80年経った今も普遍的な面白さがありますね。
見知らぬ乗客
ヒッチコックがアメリカ上陸から10年経ち、円熟していた頃に製作した傑作。
というかこの記事で何回「傑作」を連呼してるか分からないですが、事実としてどれも傑作レベルとして面白いからしょうがない。
ミステリーのトリックとしては今や大定番の『交換殺人』をテーマに据えた本作であり、巧みな心理サスペンスの様相は流石の一言。
テニス選手である主人公が恐ろしい出来事に巻き込まれて行く様に、固唾を飲んで見守る事間違いありませんよ。
語り草となっている悪役「ブルーノ・アントニー」にも要注目です。
サイコ
ヒッチコックの代表作として知られ、サイコ・スリラー映画の金字塔として、後世に多大な影響を与えた傑作。
下手に何か喋るとネタバレになりかねないのでボヤかしますが、いやはや神業とも言うべき衝撃の内容と言えるでしょう。
僕自身ホラー系の映画は苦手なのですが、ヒッチコックのサスペンス系はドツボにハマりましたね。
前作の「北北西〜」がカラーであるように、既にカラー時代であったものの、全編モノクロで制作されているのも拘りが感じます。
公開当時に「途中入場の禁止」「ストーリーの口外禁止」を訴える録音メッセージが劇場で流れていた事からも、本作の神秘性を感じていただけるはず。
なお人気作ゆえ4まで続編がありますが、いずれもヒッチコックが関わったものではないので、その点ご注意を。
「【サスペンスの神】ヒッチコックのおすすめ映画」まとめ
以上、おすすめのヒッチコック作品を紹介して来ました。
とくに彼の作品は展開・構成が衝撃的なものも多く、下手に詳しく書こうとするとネタバレになりかねないので、総じてフワっとした紹介になってしまった点、ご了承を。
どの作品もサスペンス作品としては傑作と言えるものですが、入口としては「北北西に進路を取れ」「サイコ」あたりが定番なように思えます。
未だに彼を超えるサスペンス作家は現れないと言わしめるほどであり、まさに「ヒッチコックの後にヒッチコック無し」と言う表現がしっくり来るでしょう。
古いからと言って敬遠するのはとてつもない損失になりますので、ぜひ色々と見てみてくださいね。
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