人間を精神的に豊かにしてくれる芸術というのは様々なものがありますが、そのひとつが映画。
精神的に辛い時に気分を明るくしてくれたり、楽しい気分を思い起こさせてくれたりと、僕も含めて映画に救われた経験がある人は多いのでは無いでしょうか。
20世紀に非常に大きな発展を遂げてきた産業なワケですが、当然にその作品数も膨大。
いわゆる名作も膨大な数が存在し、何から見たらいいのやら、という状況に陥っても不思議ではありません。
そこでこの記事では、これまで数えきれないほどの作品を見てきた無類の映画好きの僕が、「これは絶対に見ておくべき」と断言できる、本当に面白いおすすめ映画を紹介していきます。
ぜひぜひ参考にしていただき、最高の映画に舌鼓をうって貰えると幸いですね。
本当に面白いおすすめ映画『洋画メイン』
ゴッドファーザー
アメリカのイタリア系マフィアを題材とした作品で、映画史において確固たる地位を築いてる傑作。
僕は名前は知ってたものの、何気なしに見逃しており、正直もっと早く見ておくべきだったと悔やむほどの内容でしたね。
題材が題材だけに、先入観でドンパチしたアクション系の映画だと思い込んでましたが、見てみたらところがどっこい、ここまで物語に深みがある作品には中々お目にかかれないと、言葉を失うほど。
名前を聞いたことがある映画というのは、やはりそれだけ多くの人に認められている裏返しであり、先入観は良く無いなと改めて思ったところですね。
3まで続編が作られていますが、1・2と正編と続編でアカデミー賞を受賞した、唯一の例としても知られてます。
シリーズ前作が傑作と言っていいほど面白いのですが、とくに前述の1・2は、全人類必見と言えるレベル。
インターステラー
近年のSF映画の大傑作。
いわゆる普通の宇宙大冒険物語、的な文脈からは一線を画し、科学的な境地にも立ち入ってる内容です。
異常気象によって人類滅亡の危機が訪れてる未来で、人類移住の為のプロジェクトが進められている・・・といったところあらすじ。
ざっと聞いただけだとありがちに思うかもしれませんが、物語のディティールなど様々な部分にギミックが多く、どんどんと惹き込まれる面白さ。
元来的にSFものを好んで見ない人でも、間違いなく見て後悔はしないと言えるでしょう。
ウルフ・オブ・ウォールストリート
ウォール街の夢と狂気を織り交ぜた、屈指のエンターテイメント映画。
「貯金0から年収49億円」のキャッチコピー通り、投資の世界で爆烈に成り上がっていく様を描いた内容であり、嘘のような本当の出来事に驚愕させられます。
レオナルド・ディカプリオの高い演技も相まって、映画がより一層高みに達してるのが分かるところ。
僕は一時期投資にハマって勉強していた時期があり、その頃に同作を見つけましたが、投資への興味云々を抜きにしても、抜群に面白い映画。
広義の意味でお金に興味が無い人はいないでしょうから、ぜひ見ておきたい作品ですね。
キャスト・アウェイ
エリート男性が、飛行機事故で無人島に流れ着き、孤独に生き延びる様を描いた作品。
名作『フォレスト・ガンプ』で知られる監督が手掛けただけあり、その面白さはお墨付き。
漂流ものとしては、海外ドラマ『LOST』なんかがありますが、物語の枠組みが完全に異なり、非常に個性のある魅力的な映画ですね。
2000年公開の映画ですが、未だに根強い人気を誇っており、一度見ていただければ、賞賛が止まない理由が分かるはず。
トム・ハンクス主演というのも、ポイントのひとつ。
第9地区
エイリアン映画でありながら、普通のエイリアン映画にあらず。
通常エイリアンものの映画だと、侵略者という形が大半ですが、同作は真逆。
エイリアンは難民として地球にやってきて、それを抑圧する人類という構図が秀逸です。
SFものは非現実的な未知の出来事的な側面が大いにありますが、同作は妙な現実感があり、そこも魅力のひとつ。
ベタベタなSF作品よりもよっぽど物語の根底の深みが充実してると思うところ。
アカデミー賞を各種受賞とその面白さはお墨付きであり、一度は見ておきたい作品と言えるでしょう。
スターウォーズ
今更説明するまでも無い世界屈指の名作であるスターウォーズ。
僕は本シリーズはめちゃくちゃ大好きで、外伝的なものまで全て見通してしまうほど。
最近いわゆる最終章が公開されましたが、個人的にはジョージ・ルーカスが直接関わる6までで完結していると感じます。
見る順番としては物語内の時系列よりも、公開年ごとに見るのがオススメ。
すなわち「4→5→6→1→2→3」の順番ですね。
本編が心底気に入ったならば、かなり長編ではあるものの、外伝として2と3の間を描いた『クローン・ウォーズ』が本編を超す勢いで面白いので、見てみて欲しいですね。
シュガーラッシュ
あまりディズニー映画は好んで見ない僕なんですが、唯一大好きと言えるのが本作。
なんと言ってもストーリーが秀逸であり、ゲームの世界で悪役を演じてきたキャラが、ヒーローになる夢を叶えようとするというもの。
「なりたい自分になれない人生の歯痒さ」みたいなものが物語の根底に感じられ、メタファーの深さに心を掴まれました。
どんな人でも同じように思う感情が、本作には練り込まれており、自己投影的に見れる側面も大いにあるでしょう。
続編もありますので、セットで見ておきたいですね。
ターミネーター
近未来からタイムスリップしてきた人造人間・ターミネーターと、人類滅亡をかけて戦う超ド級の有名作。
今更議論の余地も無い、ド級の傑作であり、とくに2は映画史に残る作品と言っても過言では無いでしょう。
テレビでの放映も多く、誰しも一度は目に止めた事があるでしょうけども、今一度時系列で見ていくと、いかに素晴らしい作品か実感できるはず。
なお人気作ゆえにサイドストーリー作品も多いですが、まずは1と2を見てどハマりしたら、続編を追っていくのが無難な流れでしょう。
バック・トゥ・ザ・フューチャー
「SF映画の王」と言うに相応しい、歴史に残る傑作映画。
公開当時アメリカ全土で特大ムーブメントを引き起こしたほどであり、その面白さは時代を超えても全く色褪せることありません。
いわゆるタイムスリップものですが、今ではポピュラーなこの題材を世に知らしめた作品と言うこともできます。
少年と博士という2人の、大冒険劇に心躍らない人はいないでしょう。
全三部作ですが、どれも甲乙つけ難い傑作なので、1を見て気に入ったならば3まで是非見ておきたいですね。
猿の惑星
全人類が知っているであろうレベルの映画である『猿の惑星』。
実は本作は第5作まであり、とくに有名なのは第1作で、衝撃のラストシーンは多くの人の記憶に残っているはず。
僕は全作見たほどの猿の惑星ファンではありますが、正直なところコアなファンでなければ、「本当に面白い」と断言できるのは第1作のみ。
まずは第1作を見て、興味が湧けば続編も見てみると良いですね。
流し見しかしたことが無いという人も多かったりしますので、物語の奥深さを今一度噛み締めてみてはどうでしょうか。
単なるSF映画では無い、社会風刺を孕んだ濃い血の通った物語です。
ジュラシックパーク
近年も最新作が公開されるなど、今もなお世界中で人気の止まない『ジュラシックパーク』シリーズ。
シリーズものは尻すぼみに面白さが落ちていくものが多かったりしますが、本作はどの時代の作品を切り取っても、普遍的な面白さがあると感じます。
派手な恐竜アクションと、恐怖サスペンスに目が行きがちですが、「人間の探求心と倫理観」という視座の深いテーマ性も見逃してはなりません。
まずは王道と言える第1作目を見てみれば、名作と言われる所以が分かるはず。
レオン
「凶暴な純愛」というキャッチコピーの通り、凶暴性と愛という、一見相入れないテーマを見事に融合させた傑作。
ひょんな事から一緒に暮らすことになった殺し屋と少女の物語であり、テーマ性からして唯一無二です。
主演のジャン・レノとナタリー・ポートマンを一躍スターダムに伸し上げたほどの、爆発的な大人気作であり、その面白さはお墨付き。
過激なアクションが苦手な方でも、本作の根幹は「人間」にありますので、ぜひ見ておきたい名作と言えるでしょう。
アバター
2019年まで興行収入世界一位を保持し続けていた、かつて例を見ない壮大な規模の映画。
いわゆるSF作品ではありますが、テーマ性も相まって完全に唯一無二と言える内容であり、誰が見ても楽しめると断言できます。
「スターウォーズやロードオブザリング以来の傑作」との声もあり、まさにSF史を塗り替えるモノでしょう。
いわゆるSF好きなら誰しも虜になる内容と言えますので、一生に一度は見ておきたいですね。
スティーブジョブス
言わずと知れた世界のアップルの創設者である「スティーブ・ジョブス」の半生を描いた伝記映画。
栄光までの道のりを描いた映画というのは、ある種型にはまった部分もありますが、人と一味二味も違うジョブスの歩んだ道に胸を熱くさせられます。
あまりビジネス的な方面に関心が無い方であっても、壮大な内容に心を掴まれること間違い無いですし、人生に前向きな希望を与えてくれるはず。
僕も本作を見て、改めて志を高く持ち、頑張って行こうと強く認識できましたね。
マスク
名前は聴いたことあるし、テレビでチラッと見た事はあっても、ちゃんと見た事が無かった作品。
落ち込み気味の時に見たら、底抜けの明るさと面白さに、心に火を灯してくれました。
パッとしない青年が、魔の力を持ったマスクを偶然に手に入れ、ドタバタ劇が繰り広げられるというもの。
いわゆる漫画的な演出が、そのまま映像の世界に持ち込まれ、オーバー気味な演出も唯一無二と言えますね。
作中でも登場するセリフの「現代人はマスクを付けている」という暗喩的な言葉が、本作の根幹と言えるもの。
『本当の自分』というものを改めて考えさせてくれる、非常に良い機会になると断言できるでしょう。
風と共に去りぬ
全編で3時間42分にも及ぶ超大作であり、世界的にも有名な映画史に残る傑作。
南北戦争の争乱に惑わされながらも、強い心を持って必死に生き抜く、南部貴族一家の女性「スカーレットオハラ」の物語です。
かく云う僕も名前は知ってたものの、なかなか手に取るに至らず、ようやく見てみたところ、評判通りの名作でした。
アメリカの歴史の部分で事前知識があったことも、物語の理解を一層に深めてくれ、賛辞が止まない映画であることは十分に納得した次第。
とはいえ個人的に気になる点があり、それはいかにもな旧来的なアメリカ映画における黒人像が描かれている点。
作られた時代を考えてもしょうがない部分ではあるのですが、唯一残念に思ったところです。
案の定その点が批判に晒されているそうで、まあ致し方ないだろうなという・・・。
映画自体は文句無しに素晴らしい内容ですので、映画への愛情がある方なら、必ず見ておくべきでしょう。
愛と青春の旅立ち
青春映画の名作として名高い映画であり、金字塔とも言える立ち位置を獲得してる映画。
端的に説明すると、海軍士官学校に通う主人公の精神的な成長と人間模様を描いたもの。
とはいえ、単なる恋愛模様の群像劇とは一線を画し、物語の一番の魅力は重要な登場人物である鬼教官との関係性でしょう。
そもそも原題は『士官と紳士』であることからも、主題がそこであるのは明らか。
よく音楽の世界でも、すっとんきょうな放題が付けられる事がありますが、映画でもこんな事があるんだなと。
個人的には本作のラストシーンが余計であり、そのせいで良くある恋愛映画的な余韻になってしまってるのが残念。
全編を通して考えると素晴らしい作品なのは間違い無いので、見ておくべき映画と言えるでしょう。
イントゥザスカイ
実際にあった歴史的なガス気球飛行をモチーフに作られた冒険映画。
パイロットが一部女性に置き換えられてたりと、演出上史実との相違点が見られますが、それでも気球で飛んでいた頃の時代感は掴める内容では。
かなりリアルな飛行描写が魅力的であり、高所恐怖症の僕はちょっと怖くなって来るほどでしたね・・・。
スリリングな感じなので、恐怖系が苦手な人はちょっとキツイかも。
疑似体験的に空を飛んだ気分を味わいたい方はぜひどうぞ。
北北西に進路を取れ
1959年公開のアメリカ映画史に残る傑作のひとつ。
ミステリアスな出来事に男が巻き込まれていくストーリーで、サスペンス映画の金字塔と言っても過言では無いほど。
正直かなり古い映画なのもあり、あまり期待せずに見始めたんですが、恐ろしいほどの完成度の面白さ。
いわゆる名作と言われる映画は数多くあれど、本作こそ名作という呼び名が相応しいように感じます。
開始10分もすればあっという間に物語の中に引き込まれ、続きが気になって気になってしょうがないという精神状態に、誰しも陥らされるはず。
映画史に残る名シーンの数々も見どころであり、現代のヒット作が霞んでくるほどの圧倒的な名作と言えるでしょう。
ランボー
タイトルだけは知ってた映画で、完全にアクションものと思い込んでたんですが、1はかなり内面に重きが置かれた作品なんですよね。
主人公・ランボーはベトナム帰還兵であり、アメリカで知人を訪ねに田舎町に行ったところ、保安官にいちゃもんをつけられ騒動に発展していくというもの。
物語のテイスト的にニューシネマと同じ系統のものであり、個人的にはめちゃくちゃ好みでしたね。
しかし期待して次作である2-3と見て行ったところ、どんどんとただのアクション映画になり、残念ながら内面は蔑ろになって行ってました・・・。
とはいえ1は超絶な名作なので、これだけでも見ておくべきでしょう。
キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン
実在のアメリカの天才詐欺師「フランク・アバグネイル」の伝記映画。
レオナルド・ディカプリオ主演で、テンポ良く物語が進んでいく感じといい、見心地としては『ウルフ・オブ・ストリート』と近いものがありました。
詐欺の為に様々な経歴詐称などを図るわけですが、史実と照らし合わせて見ても、道を誤っただけで頭脳は完全に天才であることが分かります。
痛快で気持ち良いタイプのストーリーなので、グイグイと最後まで見入ってしまうはず。
個人的には『ウルフ〜』よりこっちの方が面白かったかも。
ローマの休日
言わずと知れた超の付く名作。
ローマを表敬訪問した王女が、滞在先から飛び出し出会った新聞記者との切ない24時間の恋を描いたもの。
名作と長年言われ続けているだけあり、心から面白さを感じれた作品でありました。
個人的に衝撃だったのが、本作の脚本は有名な鬱映画「ジョニーは戦場へ行った」の、ダルトン・トランボが執筆していたこと。
様々な作風を高いレベルで作る、本物の創作者であると感じましたね。
美しく切り出されるローマの風景も素晴らしく、ぜひ一度は見ておきたい映画と言えるでしょう。
カサブランカ
フランス領モロッコを舞台にしたラブロマンスの名作。
第二次世界大戦下において作られた映画であることからも、作品中にも戦争の匂いが感じられるものとなっています。
単純な恋物語では無く、根本に「大義」があり、もがき生きる人間の心の様が伝わってきます。
なんとも抽象的なのですが、映画全体に漂う煙かかったような雰囲気が大好きで、画面に魅了されてしまいました。
往年の名作かもですが、今でも全く色褪せない面白さがあります。
地獄の黙示録
『ゴッドファーザー』シリーズて知られる巨匠・コッポラによるベトナム戦争を題材とした叙情詩的映画。
僕自身コッポラ作品が大好きなので、本作ももっと早く見ておけばと思わされる素晴らしい内容でしたね。
前半は狂気じみた物語形式で進むんですが、後半は前衛的でアーティスティックな側面が前面に出てきます。
後半の映画の印象の変化という点で、かなり賛否両論が分かれる映画なのですが、映画の真理を深く見つめれば、様々な気づきを与えてくれる素晴らしい作品です。
ドアーズの楽曲「ジ・エンド」が効果的に使われており、印象深いものとなっているのも、ロック好きの自分にとっては嬉しいところ。
ビューティフル・マインド
実在の天才数学者「ジョン・ナッシュ」の半生を描いた伝記映画。
かなり史実とは異なる部分もあるようですが、映画としてまとめ上げる都合上致し方ないところ。
成功とは裏腹に、彼に重く付き纏った総合失調症について扱っており、鬼気迫る演技がすざまじかったですね。
どんな天才にも苦労は付き纏うものですが、想像を絶する苦難を乗り越える様には、心を打たれるはず。
安らぎを与えてくれる名作映画
別記事で、精神的に疲れた時にこそ、見たい名作を紹介しています。
こちらで紹介している作品も、名作としか言いようの無い傑作だらけですので、ぜひあわせて読んでみてくださいね。
「きっと、うまくいく」「スタンドバイミー」など、強い印象を残す素晴らしい内容の映画ばかり。
人生に疲れた時に見て欲しい映画音楽映画
サイトのメインテーマが音楽であるように、僕自身がミュージシャンで、もちろん大の音楽好き。
音楽を題材とした映画も大好きで、多様な作品を紹介しています。
音楽に関心のある方ならば、楽しんで頂けること間違いないですので、こちらも参考にどうぞ。
【音楽家が選ぶ】おすすめ音楽映画『ロック好き必見』「本当に面白いおすすめ映画『洋画メイン』」まとめ
ということで、かなり膨大な数になってしまいましたが、本当に面白いおすすめ映画を紹介してきました。
甲乙つけ難い名作ばかりですので、ちょっとでも気になったものがあれば、気軽に見てみて貰いたいですね。
なお紹介した作品の大半は、動画配信サービスで無料で視聴できます。
全てのサービスは無料体験ができますので、サクサクっと試してみてはどうでしょうか。
映画を無料で見るならVODを使おう!
VOD(ビデオ・オン・デ・マンド)で映画を見ると、DVDレンタルよりも圧倒的に安上がりでオススメですよ。
関連記事 疲れた時に楽しい動画がすぐ見れる。VODの7つのメリット。
疲れた時に楽しい動画がすぐ見れる。VODの7つのメリット。