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インディアンを題材にしたおすすめ映画を紹介

アメリカ大陸の本来的な住人である、ネイティブ・アメリカンことインディアン。

 

アメリカ合衆国の発展は『インディアンの虐殺・迫害』と『黒人奴隷』による、犠牲的な側面が存在し、目を背けてはいけない事実と言えるでしょう。

 

今回はそんなインディアンの歴史に興味がある方に向けて、インディアンを題材としたおすすめ映画をつらつらと紹介していきたいと思います。

 

当サイトは音楽のサイトにも関わらず、なぜインディアン史を扱うか、というのは『アメリカの歴史が、音楽の歴史と密接に関わっている』からであり、アメリカ史の理解が、ひいては音楽史の理解へと繋がると実感している故。

 

とはいえ、特に音楽に絞った文脈で紹介するわけではないので、ぜひ映画を色々と見て、インディアン史の知見を深めて頂ければと思います。

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インディアンを題材にしたおすすめ映画を紹介

小さな巨人

おすすめ度
(5.0)

インディアンが悪として描かれてきた西部劇において、『ソルジャーブルー』と共に大きな転換点となった作品。

 

121歳の老人の回想という形で物語は進んで行きますが、その話にはインディアンの悲痛な歴史が詰まっています。

 

創作ストーリーではあるものの、実在したカスター将軍や、「ワシタ川の虐殺」を描いているなど、史実に即した学びも多く得られるところ。

 

映画としてのエンターテインメント性も高く、主人公の波乱万丈の人生も見どころで、その点が映画に柔らかさを与えていますね。

 

インディアン系統の映画に関心を持ったならば、まずは同作と『ソルジャーブルー』を見るべき。

おすすめの視聴方法

ソルジャーブルー

おすすめ度
(5.0)

インディアン史において、もっとも劣悪なアメリカ側の行為の一つである『サンドクリークの虐殺』を描いた作品。

 

先の『小さな巨人』同様、西部劇の転換点となった作品で、アメリカの暗部をリアルに映し出しています。

 

創作的なストーリーも織り込まれ、主人公とヒロインの探検劇にもグイグイと惹き込まれますね。

 

これまで表立って描けなかった出来事に真正面から切り込んでいることに、監督の鬼気迫る思いが感じさせられるでしょう。

 

なお過激な描写が多いので、その点だけは事前に覚えておきたいところ。

 

映画の冒頭に以下の文章が登場しますが、その言葉が全てを物語っています。

『本作の終盤では理性を圧倒する人間の残虐性が描かれる。その残虐性は戦士たちに影響するだけでなく、何の罪もない女性や子供たちを犠牲にする。何より恐ろしいのは、この物語が事実だということだ。』

ウインドリバー

おすすめ度
(5.0)

インディアンを題材とした映画は、とりわけ日本にまで渡っているのは古いものばかりですが、本作は珍しく2017年の制作。

 

そんな珍しさから関心が沸き、何気無く見てみたら、一級品の素晴らしい内容でした。

 

現代におけるネイティブ・アメリカン居留地の闇を暴き出す、といったテーマ性の内容であり、実在の事件をモチーフにしているそう。

 

アフリカン・アメリカンの問題は現代でも根強いですが、それと同様にネイティブ・アメリカンも、今もなお差別的な境遇に追いやられている現実を認識させてくれます。

 

こうした現代的なアメリカの人種問題映画は、もっと見てみたいと思うのですが、黒人系はわりとあるのにネイティブ系は、なぜかほとんど無いんですよね。

 

本作はインディアンに関心がある方ならば、必ず見るべき作品と言えますが、背景を理解するために、先に前述の「ソルジャー・ブルー」「小さな巨人」あたりを見ておいた方が良いでしょう。

折れた矢

おすすめ度
(4.0)

インディアン側の視点から、白人に対し平和を求める姿を描いた、西部劇における転換点に挙げられる映画のひとつ。

 

和平交渉にあたる主人公の白人が、インディアンの少女と結婚するというストーリーも斬新であり、見どころが数多く存在します。

 

映画の冒頭に『英語を話すインディアンが登場する以外は事実である』旨が述べられ、資料的価値も高い映画。

 

とくに生活・求婚・結婚などの習俗が丁寧に描かれているところが、非常に勉強になりますね。

 

有名なインディアンの一人であるジェロニモも登場しますが、物語の都合上、一方的な悪役として描かれていたのが少し悲しいところ。

おすすめの視聴方法

壮烈第七騎兵隊

おすすめ度
(3.0)

インディアン史を語る上では欠かせない、アメリカの軍人「ジョージ・アームストロング・カスター」の伝記映画。

 

というのもこの方、インディアンの大虐殺を指揮したことで知られ、最後はインディアンとの戦いで戦死しているから。

 

大虐殺を指揮したということもあり、現代では悪い文脈で語られることが多いですが、彼についての議論は四方からありますね。

 

同作は第二次世界大戦中に公開された背景もあり、かなり美化されて描かれているのが特徴。

 

「カスターを称えること」に主軸が置かれており、虐殺は勿論描かれず、作り上げられた善人の面が押し出されます。

 

このように事実とは異なる描写も多いですが、カスターの人生をざっと押さえておくのには、ひとまずうってつけというところ。

おすすめの視聴方法

デッドマン

おすすめ度
(2.0)

1870年代のアメリカ西部を舞台に、濡れ衣を着せられて逃げる主人公と、それを助けるインディアンの2人を描いた異色作品。

 

完全なる創作なので、インディアンについて学びたいという際にはオススメできません。

 

正直高尚な文学作品のような、芸術性の高い映画だったので、好みが大きく分かれると思います。

 

『気狂いピエロ』といったような芸術性の高い映画が苦手なので、僕は正直イマイチでしたね。

 

ジョニーデップ主演なので、彼のファンであるとか、こういった類の映画が好きな人は一見の価値あり。

おすすめの視聴方法

アロウヘッド

おすすめ度
(2.0)

インディアンに育てられ、「彼らの凶暴性」をよく理解した主人公と、和平を望む軍隊の軋轢を描きながら、インディアンと闘う様を描いた作品。

 

一方的にインディアンを「悪」とした構成であり、実際にインディアンが襲って来た時に、「それ見たことか」的な展開はなんだかなあと。

 

『折れた矢』では主人公が一人和平を望む形でしたが、本作は真逆で、主人公一人が終始インディアンを蔑視しているという。

 

史実に即した面も見られませんし、特段勉強になるわけでもありませんが、実際どのように差別されインディアンが映画で登場するのか、理解できる作品の一つなのは確かでしょう。

おすすめの視聴方法

ジェロニモ

おすすめ度
(4.0)

インディアン史における重要人物であり、英雄的に名前が残っている「ジェロニモ」。

 

簡単に彼の略歴を説明すると、家族を全てメキシコ人に殺された事をきっかけに、白人との戦いに身を投じ、最後は捕虜となり生涯を閉じたというもの。

 

本作はジェロニモの半生を描いた数少ない映画のひとつでありますが、内容が個人的に想像してたものとちょっと違い残念。

 

というのも、ジェロニモは捕虜にされてからも、人間動物園として展示されるなど、不当で凄惨な扱いを受け続けてきました。

 

しかしながら映画が切り取った部分は、捕虜となる前までの、戦いの日々であったので、ある意味では迫力のあるものに仕上がっていました。

 

盛り上げという意味でも、当該部分を取り上げる必要性はよく分かるので、思ってたものと違うにせよ、まずまず楽しめる映画でしたね。

ニューワールド

おすすめ度
(4.0)

神格化されているネイティブ・アメリカンの女性「ポカホンタス」を題材とした映画。

 

かなり史実とは異なっており、映画を前提として物語を組み上げた感がありますね。

 

とはいえ、真実としての史実自体がハッキリしないところがあり、そもそも創作として作り上げるしか無い題材かと。

 

歴史を学ぶというよりは、何となくの時代の空気感が掴めれば良しと思うしか無いですね。

 

題材としてはこうしたテーマは好きなので、他にも同題材の映画を見てみたいところですが、日本で手軽に見れるのは本作のみ。

 

映画の宣伝としては「愛」に重きが置かれていたようですが、実際の中身としては、現代の物質主義への抵抗的な主張が感じられます。

 

アメリカの入植史に興味がある方は是非どうぞ。

「インディアンを題材にしたおすすめ映画を紹介」まとめ

たくさんの映画を紹介してきましたが、まず最初に見るべき作品と言えば『ソルジャー・ブルー』と『小さな巨人』が間違いないでしょう。

 

やはり公民権運動を背景とした西部劇の転換期を迎えるまでは、一方的に白人側が「善」として描かれた作品が多く、史実を学ぶという上では適していません。

 

とはいえ、そうした作品を見る事でも、旧来的白人の価値観が理解できたりするので、広い意味で人種問題を理解する上では見ておいた方が良いですね。

 

差別・迫害されていたという点で、インディアンと黒人は共通項がありますが、決定的なスタンスの違いが、60年代のレッドパワー運動の、『黒人達は白人の中に入りたがる。だが我々インディアンは、白人の外へ出たいのだ』という一言に詰まっています。

 

インディアン史だけではなく、黒人史も理解することで、この言葉の意味がよく分かってきますので、ぜひ双方から理解を深めていって欲しいですね。

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