レコガエル
レコ山田
DTMを始める際に、必ず用意すべき必須アイテムの一つが「モニターヘッドホン」。
僕も最初は「イヤホンでいいじゃん」と思ってましたが、実はリスニング用のイヤホンは、高域と低域が過度に強調されていて、音楽制作には全くもって使えません。
DTMで使う上では、「自分が今作り込んでいる音が、そのまま再生される」ことが重要であり、そうした用途専用なのがモニターヘッドホンなんです。
今回は、業界で数多くのプロも使用している、ド定番といえるヘッドホンである、SONYの『MDR-CD900ST』を紹介していきます。
僕も長らく愛用しており、最初は値段で買い渋りましたが、今では選んで良かったと確信を持って思えるほど。
そんな名器に詳しく迫っていきましょう。
MDR-CD900STの特徴
主な特徴はこんな感じ。
それぞれ項目ごとに見て行きましょう。
①数多くのレコーディングスタジオで愛用されている
品質に厳しいプロの現場で30年近く使われ続けているということは、その性能の高さを裏打ちしていると言っても過言ではありません。
実際、どこのレコーディングスタジオやリハーサルスタジオに行っても置いてあり、欠かせない一品であることがよく分かります。
とくにネットで買い物するとなると、「思っていたのと違った」という場面に少なからず遭遇しますが、本器は「思った以上だった」と感じさせられるはず。
サウンドハウスでも太鼓判を推す声が大半。
②原音を損なわないクリアな音質
先にも書いたように、モニターヘッドホンの主たる性能は「原音を忠実に再生すること」であり、その点においても確かな性能を発揮。
独自のドライバーユニットを搭載しており、音の空気感・定位、細やかなリバーブなど丁寧に再現してくれます。
実際にリスニング用イヤホンと比較して聞いたことがあるのですが、ここまで違うのかと驚きましたね。
③再生帯域が広い
数あるヘッドホンでもトップクラスの周波数再生帯域の広さであり、どんなジャンルにおいても特色を損なわないリアルな音で再生可能。
人間の可聴範囲の周波数帯を超えてはいますが、その帯域の有無により、可聴域の印象も変わってくる部分であり、クオリティに拘るならば必須ですね。
④とにかく頑丈&パーツ交換可能
とにかく屈強な作りが魅力的であり、10年近く故障知らずで使えているという人も存在。
僕もバッグに入れて頻繁に持ち歩いたりと、かなり激しく使用して1年半ほど経ちますが、不具合は一切起きてません。
さらに業務用として開発された経緯もあり、他機種と違い交換用の部品が多いのも特徴。
とくにイヤーパッドは2年ほど使い込めばヘタレてきて、音漏れや音質低下の原因になるので、純正品があるのは嬉しいですね。
ほぼ心配は無いも同然ですが、万が一断線しても交換用のケーブルまで存在するのは流石。
⑤軽量で疲れにくい
重量200gと、数あるヘッドホンの中でも特に軽量の部類。
楽曲制作においては長時間の装用もよくあるので、疲れにくいのはとくに重要です。
疲労が貯まって集中力が落ちると、的確な聞き分けもできなくなるので要注意。
イヤーパッドもふわっと包み込んでくれる感じなので、付け心地抜群ですよ。
⑥ケーブルが長め
ストレートコードかつ、ケーブルが長めというのがとにかく使いやすいです。
「パソコンの前に座ってモニターするなら、そんな長い必要無いのでは?」と思うかも知れませんが、実際長いと非常に役立ちます。
例えば部屋鳴りを考慮してボーカルやアコギを録音する際に、どうしても机から離れた場所で録音することも。
その際に届かなければ、いちいちオーディオインターフェースを動かす必要が出てきますし、カールコードだと伸ばしすぎてインターフェースを引っ張ってしまったりと、かなり危険。
ストレートコードかつ長めが一番使いやすいと断言できますね。
⑦ステレオ標準プラグ搭載
モニターヘッドホンの中には、ステレオミニプラグ搭載のものも多いですが、オーディオインターフェースは通常、標準プラグタイプ。
リスニングではなく、モニター用として使うならば標準プラグ搭載の方が、余計な事を考える必要も無く使い勝手が良いです。
MDR-CD900STの外観
MDR-CD900STは赤ラベルが印象的な、非常に高級感のある外観。
コードはこのようなストレートコードで、画像だと心もとなく思えるかもしれませんが、かなり屈強です。
LRも分かりやすくプレートが埋め込まれており、装飾にも拘っているのがよく分かりますね。
10段階でサイズを変更することが可能。
どんな頭の大きさの人にも柔軟に対応できます。
ふんわりとしたイヤーパッド。
触ってみると、とにかく柔らかいですよ。
ずっしりと頑丈な銀メッキのステレオ標準プラグ。
放置するとねじれが生じやすいので、収納時ケーブルはヘッドホンに巻いておくと真っすぐを保てます。
僕がMDR-CD900ST選んだ理由
- プロ定番品であった
- 頑丈で長持ちする
- 長めのストレートコード
一番大きな理由としては「プロの定番品」であったことが大きいです。
それだけ支持されているのは、やはり他に変え難い理由があるからでしょうし、なによりその音が基準に適しているということ。
ミックスにおいて音の聴き分けは数をこなすことで上達していく部分であり、音の出口であるヘッドホンは訓練に関して非常に重要。
プロと同じ出音で制作をしていくことは、クオリティの向上に直結していると言えますからね。
さらに、「安物買いの銭失い」と言うように、安いものを買ってすぐ壊れるようでは困るので、耐久性の高さをウリにしていたのも重要なポイントでした。
実際にビクともせずに使えてますし、多少高くても本当に買って良かったと思えてますね。
レコ山田
「【MDR-CD900STレビュー】プロ御用達の定番モニターヘッドホン」まとめ
DTMを始める際の最初のヘッドホンとしては勿論オススメですし、現在のヘッドホンに不満を抱えている人も、試す価値は高い一品と言えます。
「ゆりかごから墓場まで」という言葉のように、まさに初心者からプロまで使える定番品なので、迷ったらこれを選んでおけば後悔はしないはず。
どうしてもDTMを始めたばかりの人は、ヘッドホンの重要性を理解できず、安易に安い物に手を出しがちですが、音楽制作においてとても重要な部分なので、妥協せず選んで欲しいですね。
僕も無知の頃に幸いにして、高価な同機を買ったため、現在まで末永く使えています。
ぜひ後々で後悔しないよう、間違いない環境で音楽を作っていきましょう。
「どうしても値段がキツイ」という人は、下位機種の『MDR-7506』も検討の余地はありますよ。
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