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ブルーハーツのベースはなぜ幸福の科学にハマったのか?

スズキサトシ(@sasa_rhythm)です!

 

ブルーハーツの解散話になると、必ず話題に上がるのが「幸福の科学」。
コアなファンではない人でも、リアルタイム世代の人はすぐに、「ブルーハーツ解散=幸福の科学」と結びつけるほど、有名です。

 

事の発端はベースの河ちゃん。
ブルーハーツ活動中に幸福の科学に入信し、様々な面で物議を醸し解散の一因になったと言われています。

 

この記事では、ブルーハーツを取り巻いた幸福の科学問題について、丁寧に解説していきたいと思います。

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河ちゃんはいつ頃、どのようなきっかけで入信したのか

始まりは1990年のこと。
大川隆法著の『太陽の法』を読み、河ちゃんにとっての「パンク=既成概念を愛を持って壊す精神」と、宗教的な関心が一つに結びついたそう。

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そして翌91年に入信するに至りました。

 

個人的な疑問としては、元々宗教的な関心があったにせよ、最初に分厚い本を手に取るのか?と思うところ。

 

調査したところによると、入信者が多いのもあってのことでしょうけども、94年、95年、00年には年間ベストセラーの上位に食い込むほどの本なんですね。

 

初版が出されたのが87年、そして文庫版が90年に発売されています。

 

最初に河ちゃんが読んだのは90年とのことなので、まさにこの文庫版を手に取ったと推測ができます。

 

文庫はどちらかというと、通常の書籍より手軽なイメージがありますし、何気なしに書店で手に取ったと考えても、不思議ではありませんね。

入信後の河ちゃんの変化

作曲面

一番は楽曲に色濃い変化が出ています。
ブルーハーツの作詞作曲は基本的にヒロトマーシーで、河ちゃんが登場するのはごく稀。

 

入信する以前の曲と確実に言えるのは、『風船爆弾』『真夜中のテレフォン』『シンデレラ(灰の中から)』『心の救急車』『HAPPY BIRTHDAY』の5曲。
基本的にはどれもポップな恋愛ソングと言ったところで、特に『真夜中のテレフォン』はブルーハーツの河ちゃん曲でトップクラスの名曲と言っても過言ではありません。

 

真夜中のテレフォン 二人のテレフォン なにを話そう 真夜中のテレフォン

 

後ろ3曲については、91年に発表されてはいるものの、レコーディングスケジュールを逆算したり、歌詞の内容を勘案する限りでは、入信前の曲だと断言できます。

 

では入信後の曲を見て行きましょう。
ざっと挙げるとこんな感じ。

 

『インスピレーション』 STICK OUT 収録
『宝もの』 DUG OUT 収録
『幸福の生産者』
『Good Friend(愛の味方)』
『ひとときの夢』
『ありがとさん』 以上4曲 PAN 収録

『宝もの』なんかは、入信前の曲から見て取れるような、河ちゃん得意の恋愛ソングですが、それ以外はかなりドギツイ宗教色が入ってる曲も多いです。

 

『インスピレーション』では、「神様ならば きっときっと 僕の答えと同じはずだね」という一節があり、ヒロトに「この歌詞は歌えない」と言われ、当該部分のみ河ちゃんが歌うほど。

 

ラストアルバム『PAN』に収録されている4曲については、『ありがとさん』は素朴で良い歌なものの、他は宗教的な側面が入ってます。

 

タイトルからして分かるように、『幸福の生産者』なんかは、思いっきり直接的。

 

実際に聴き比べてもらえるとよく分かるのですが、入信前と後では如実に歌詞が違いますよ。

外見面

髪型や髪色など、とくに入信前と後では見た目に違いはありません。

 

しかしながら、身に付ける物という点では、すぐに分かるものが。

 

ファンへの影響を考慮され、口止めはされていたものの、ロゴマークの入ったベースを思いっきり使っていたのです。
なおDVDで実際に確認できます。

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宗教はロックと真逆の存在ではなく、すごく近いのかもしれない

マーシーがレインボーサンダー発売後に出演したラジオで、こんなことを言ってました。

 

『自分にとってロックンロールは宗教であることに、最近気づいた』

 

まさにその通りだよなと思うところで、世の中に音楽ジャンルという物は星の数ほどあり、そんな中ロックロールだけを信じ、それしか聞かないというのは、宗教心と非常に近いところがありますよね。

 

現にロックンロールが好きな人は、ひたすらルーツを遡っていく傾向があり、流行り音楽なんて見向きもしないわけで。

 

こうゆうものはある種の並外れた信じる力があるこそできることであり、そういった意味ではロックンロールが好きな人は、宗教に行ってしまう側面も強いのかもしれません。

 

そう考えると河ちゃんが幸福の科学に入信したのも、不思議とは言えないですよね。

 

ここまで特に触れて来ませんでしたが、ブルーハーツのドラム、梶君は熱心な仏教徒。
しかし河ちゃんとは異なり宗教的な曲をバンドで出すことはしてませんし、自分の宗教観とバンド活動をきちんと切り離して考えていたのが、よく分かります。

 

またロックンロールの歴史を紐解いても、ミュージシャンが宗教にハマったり、スピリチュアルな方向に行くのはよくあるところ。

 

例えばロックンロールの始祖の一人として知られる、「リトル・リチャード」は、人気絶頂期に突如引退し牧師になり、それまで自分が楽しく歌ってきたロックンロールを、悪魔の音楽として遠ざけています。(後に復帰しますが)


ビートルズのリードギター「ジョージ・ハリスン」がヒンズー教にハマったのも有名な話で、インド音楽の影響下の曲を多数発表するほど。


ジョンレノンの「ベッドイン」なんかも、普通の人からしたら怪しい感覚がありますよね 汗


このように事実として、ロックンロール好きが宗教的な方向に行くのが珍しくないことを見ると、ロックンロールを信じる人は、宗教に傾倒する割合は少なくないと言えるでしょう。

 

そういった意味で、河ちゃんが変わっていったことは、異常事態ではなく、ある種の必然だったのかもしれません。

「ブルーハーツのベースはなぜ幸福の科学にハマったのか?」まとめ

河ちゃんと幸福の科学の関係性から、ロックンロールと宗教という部分について語ってきました。

 

改めて思うのは、ロックンロールが好きな人ほど、心に宗教がつけ入る隙があるのかなと思うところ。
隙というと悪い言い方に聞こえますが、よりどころを求める精神性と言いますか。

 

そういった意味で、やはり河ちゃんにとっては必要不可欠なことだったのでしょう。

 

ハマってしまったからダメだということでは無く、人それぞれ信仰の自由があるわけですから、河ちゃんにとってやりたいことが見つかって、むしろ喜ぶべきことなのかも。

 

捉え方によっては、そのおかげでハイロウズという素晴らしいバンドが誕生したんですからね(笑)

 

この話題をあまり掘り下げて行くのも怖いので、このへんにしておきましょう(^_^;)
今回の記事が少しでも参考になれば幸いです。