スズキサトシ(@sasa_rhythm)です!
先日、コレクターズのドキュメンタリー映画「さらば青春の新宿JAM」を見て来たので、感想を綴っていきたいと思います!
23日の初日舞台挨拶公演に行きたかったのですが、残念ながらチケット落選。
そのため週明け平日に一般上映を見てきた次第です。
結論としては加藤ひさしというモッズに傾倒した男が如何にしてモッズとなり、日本のモッズシーンにおける伝説的なバンド「コレクターズ」を作り上げて行ったかが描かれている、良質な音楽伝記映画でした!
池袋交差点24時で聞けるような軽妙なトークで笑えるシーンもありながら、生々しい最後の新宿JAMでの演奏で泣けたりなど、まさに「泣いて笑える」映画と言っていいでしょう。
~さらば青春の新宿JAM~コレクターズの始まり (ネタバレ有)
映画は本当に最高としか言いようがありませんでしたね。
巷ではクイーンの映画「ボヘミアン・ラプソディ」が流行っているみたいですが、音楽好きなら「さらば青春の新宿JAM」も見て欲しいところ。
コレクターズの歴史のみならず、80年代の日本のモッズシーンも細かく紐解かれており、「日本のモッズ」を知る上でも重要な映画です。
僕はクロマニヨンズのマーシー(真島昌利)がブルーハーツ以前に組んでいたビートバンド「THE BEAKERS」が大好きで、もともとモッズシーンについて調べたりしてたものの、初めて見る写真や証言なども盛りだくさんで興奮しましたね。
「THE BERAKES」の写真はもとより、甲本ヒロトがやっていた「THE COATS」の写真も登場。
コレクターズを知らないヒロトマーシーファンでも純粋に楽しめるんじゃないかなと思いました。
話をコレクターズに戻しますと、映画は2017.12.24~25の2日間行われた新宿JAM公演を基調としながら、関係者のインタビューや加藤さんコータローさんの語りなどなどで埋め尽くされている内容。
THE BAWDIESが話していたことが印象的で頭に残っています。
「僕らはロックンロールに強い影響を受けてそれを忠実に再現するため英語で歌っているんですが、コレクターズは日本語にして歌っている。」
「音を鳴らせばすぐにモッズに影響を受けていることがサウンドに出ているのがすごい。」
記憶で書いてるので微妙に言葉が違うところもありますが、このようなことを言っていました。
僕もバンドをやっているのでよく分かりますが、音を出しただけで影響が分かるサウンドが出せるというのは、それだけその音楽を聴き込みコピーして自分のものにしてないと到底できないんですよ。
つまり加藤さんコータローさんの血潮にはモッズが染み込んでいるのです。
自分もこの境地に達するために努力を続けていかなければと感じました。
さらば青春の光~THE WHO 四重人格~
もちろん作中では映画タイトルのモチーフにもなっていて、モッズのバイブル映画「さらば青春の光」についても触れられています。
簡単に説明するとさらば青春の光とはモッズバンドの代表格THE WHOの「四重人格」というアルバムの内容を元に1979年に公開された映画。
DVDも出てますので、コレクターズ好きで見たことのない人は必ず見るべきでしょう。
ちなみに四重人格はこちら。
この映画を見るとモッズが隆盛していた頃のロンドンの世界観がリアルに伝わってきます。
加藤さんコータローさんの言いたいことがよく分かりますので、映画を見る前に見ておいて欲しいですね。
この映画に強い影響を受け、加藤さんはどんどんモッズに傾倒していきコレクターズの前身バンド「THE BIKE」を結成。
コレクターズ初期の楽曲はこの頃からの曲が多く、「TOO MUCH ROMANTIC」「プ・ラ・モ・デ・ル」「がんばれG.I JOE」「夢見る君と僕」などは当時の曲。
BIKEの音源はCD化されており、現在廃盤ですが中古で手ごろな値段で買えますのでオススメです。
映画の中ではBIKEの貴重映像も登場。現在よりも粗さがありそれが魅力的に目に映りました。
ところでこの映画の軸になっている2017年末のJAM公演、チケット激戦ながら運よく当選し24日の公演を見に行けたんですよ。
なので映画に映ってるかもとソワソワしましたがそんなことはありませんでした(笑)
中盤あたりで見ていたので、ライトが当たらず仮に映っていても暗くて顔が見えない位置ですね。
DVDが発売されたら静止して細かく確認する予定です(笑)
先にも話したように、「THE BREAKERS」が大好きで、このブレイカーズが最後にライブをやったのが新宿JAM。
それゆえにライブハウスに入った時の感動はひとしおで、ライブハウスに入った時点で感極まったことをよく覚えています。
そして日本最高峰のモッズバンド、コレクターズを伝説のライブハウスで見れるわけですからね。感動しないわけがありません(笑)
その時の記憶が映画で鮮明に蘇り、新宿JAMが既に無いという現実に何とも言えない悲しさを感じました。
自分もJAMでライブをやりたかったなあという思いが強くなりましたね。
ということでそんな感動と哀愁と笑いが漂う「さらば青春の新宿JAM」は、今後永遠に語り継がれる日本のモッズのバイブル映画となるでしょう。
さながら日本の「さらば青春の光」と言えます。
~さらば青春の新宿JAM~ オマケ
新宿ピカデリー外に掲示されていたポスターに描かれていたサイン。
これを見ると、舞台挨拶見たかったなあとなりますね・・・。
ということで、最後までお読みいただきありがとうございました!