エリック・クラプトンの伝記本「エリック・クラプトン・ストーリー」を読みました。
エリック・クラプトンの本と言えば2007年に刊行された自伝がお馴染みなので、この本はちょっと影が薄いです。
実はこの本1985年に描かれてて、しかも第三者がインタビューをして書き上げたというもの。
しかも85年と聞いてファンはお察しのように、息子コナーに関連する出来事以前なので、今から考えると時期尚早の伝記本なのです(笑)
実際本の中でもクラプトン本人による「ちょっと早すぎる」との言葉もあり、まさにその通りな本になってしまったワケです。
ということでざっくりレビューをしていきますね。
エリック・クラプトン・ストーリー/レイ・コールマン
あらすじ
伝記本なのでクラプトンの経歴が、本人を含む多数のインタビューを元に構成されている格好。
無論、冒頭に書いたようにあくまで85年までの段階です。
自伝が出ている現在では、本書の価値があまり無いようにも思えますが、85年以前の出来事については濃い内容が書かれてると捉えることもできそう。
自伝を読んでもさらにクラプトンについて知りたい、コアなファン向けと言ったところでしょうか。
特徴・感想
85年までのクラプトンについて詳細が綴られる
85年までの伝記本なので、その後に起きるクラプトンの人生における重要な出来事が含まれていません。
それ故に、85年までの話は濃く詰まっていると言っても過言ではないでしょう。
自分自身まだ自伝の方を読んで無かったので、とりあえず本書を読んでクラプトンについて色々と新たな知識が手に入りました。
ヤードバーズ時代や、ソロの初期について詳しく知りたい人にはおすすめです。
クラプトンのルーツについて知れる
ブルースが根底にあるのは言うまでも無いですが、どのような幼少時代を過ごしたのが、家族から語られます。
とくに意外だったのは、音楽にのめり込む前は絵ばかり描いており、美術の学校に入るほどであったということ。
得手して優れたミュージシャンは音楽以外にも才能を発揮するものですが、クラプトンの想像性というのは、絵を通しても養われて来た部分も大いにあると言うことに気づかされました。
自分も小学生時代に絵ばかり書いてたので、勝手に親近感を覚えたり(苦笑)。
異様なほど詳細なディスコグラフィ
巻末にはクラプトン本人協力のもと、85年までの詳細なディスコグラフィが収録。
普通のディスコグラフィなら省略されるような細かいものまで書かれているので、ファンなら一読の価値はあるのではないでしょうか。
本書で初めてクラプトンが参加していたことが判明したセッションもあるそう。
今のところ自分はここに書かれてる全部を聴き込む気力は流石に無いです(笑)
「エリック・クラプトン・ストーリー/レイ・コールマン」まとめ
ということで、エリック・クラプトン・ストーリーについてまとめてきました。
そもそも07年の自伝を読んでないのに、こちらを手に取ったかというのは、図書館で借りたい本が無く、代わりに何となく借りたので(笑)
マニアックなクラプトンファンじゃないとおすすめできない類の本ですが、興味のある方は読んでみてはどうでしょうか。