音楽の流れを大きく変えたと言っても過言では無い、1950年代のロックンロール登場。
その色褪せないビートは誕生から50年経った今も、多様な形態に形を変えながら、今もなお音楽の中に息づいています。
広義の意味ではもちろん今もなお新しい曲は生まれ続けていますが、やはりロック好きならば、狭義の意味でのロックンロール、すなわちルーツとしての50年代の曲は抑えておきたいところ。
しかしながら長い歴史があることで情報量も逆に多すぎて、これから遡ってみようと思う人ほど、何から聴けばいいか分からなくなってしまいます。
ということで、この記事では心を鬼にして12曲に絞りましたので、まずはそれから聴いてみて貰えたらなと。
因みにえらく中途半端な曲数ですが、本当は10曲にするつもりだったものの、削るに削れず増やしてしまった故。
ではでは早速本題に入って行きましょう。
ロックンロール入門の名曲
ロック・アラウンド・ザ・クロック/ビル・ヘイリー
言わずと知れたロックンロールの始まりとされる一曲。
映画「暴力教室」のテーマソングに起用された事で爆発的な人気を催し、ロッンロールの最初で最大のヒット曲として、今もなお伝説として輝いています。
もちろんのこと、まずは聴いておくべきロッンロールのスタンダードと言えるものですので、細かい事は考えず聴いてみましょう。
Johnny B Goode/チャック・ベリー
お次はロッンロールギターの王とでも言うべき「チャックベリー」の一曲。
ジョニー・B.グッドのイントロは、ロックンロールと同義と言っても過言では無いですし、これだけ年月が経っても未だに多くのギタリストが使うフレーズというのは、これぐらいでは無いでしょうか。
エレキギターが現代のようにバンドの主役級になったのは、チャックの功績も大いにあると言えます。
当然チャックには他にも多数の名曲があり、「メイベリーン」や、ビートルズがカバーしている「ロックンロールミュージック」などがありますので、余力があればこちらも是非聴いてみてください。
Good Golly, Miss Molly/リトル・リチャード
「Long tall sally」「tuttie fruity」など、多数とんでもない名曲がある中で、ひとつだけ選べというのも無茶な話ですが、チョイスしたのは「Good Golly,Miss Molly」。
個人的に一番好きなのでこの曲を選んだんですが、総じて彼の曲はキャッチーなものばかりなので、色々と聴いてみて貰えると嬉しいですね。
因みに同曲は、再録バージョンもあり、そっちも良いので気になる方は是非どうぞ。
Blue Suede Shoes/エルヴィス・プレスリー
キャリアも長い上に、甘いバラードも多かったりしますが、選んだのはド直球のロッンロールソングである『Blue Suede Shoes』。
オリジナルの「カール・パーキンス」のバージョンも良いですが、エルヴィスバージョンの熱気は珠玉。
歌唱が良いのは勿論のこと、スコティ・ムーアのギターが抜群にカッコ良いので必聴。
Great Balls of Fire/ジェリー・リー・ルイス
黒人のロックンロールピアニストで最初に思い浮かぶのが「リトル・リチャード」なら、白人なら「ジェリー・リー・ルイス」でしょう。
ゴキゲンなロッンロールピアノに思わず体を躍らせずにはいられず、カントリーの影響下にあるような歌唱も個性があって印象に残りますね。
思いっきり余談ですが、彼にはこの曲と同名の伝記映画があり、めちゃくちゃ面白いので必見ですよ。
Bo Diddley/ボ・ディドリー
色んな意味でめちゃくちゃキャラが立ってる「ボ・ディドリー」も外せません。
ボ・ディドリービート、ジャングル・ビートと呼ばれる個性的なリズムが特徴的であり、後世に与えた影響は計り知れません。
タイトル通りこの曲は彼を示す一曲と言っても過言では無く、最初のシングルでありながら、当時のR&Bチャートで一位を獲得した大ヒット曲。
本物のジャングルビートを体の芯から体感できる一曲ですよ。
I’m Walkin’ /Fats Domino
彼の有名曲はわりと三連バラードが多かったりするのですが、アップテンポな曲で固めたかったので、これをチョイス。
同じく黒人ロッンロールピアニストと言うと「リトル・リチャード」がいますが、ファッツ・ドミノの方が、歌も演奏も含めて穏やかな面はありますね。
Justine!/ドン&デューイ
それもそのはず、リトル・リチャードでお馴染みスペシャリティレコードに所属しており、同じような狂気が入った匂いがムンムンです。
ジャスティンという掛け合いがすごくキャッチーなので、一聴で虜になること間違いありませんよ。
C’mon everybody/エディ・コクラン
一番有名な曲としてはザ・フーやRCサクセクションがカバーした『サマータイム・ブルース』なんかがあったりしますが、こっちの方がよりテンポが早く明るい印象があったので、チョイスしました。
エディ・コクランはギター&ボーカルでして、先に話した2曲はコードをかき鳴らす感じの曲だったものの、実はめちゃくちゃギターが上手くて、色々聴いて貰えれば分かるのですが、かなり技巧的なこともやっています。
そうした点で、とくにギタリストにとっては、大きな学びと気付きを与えてくれると言っても過言では無いでしょう。
Be-Bop-A-Lula/ジーン・ヴィンセント
もちろんジーン・ヴィンセントの歌も抜群に良いのですが、後世に名を残している、彼のバンドのギタリスト『クリフ・ギャラップ』の圧倒的なギターワークも聴き逃せません。
今回紹介した曲の中ではミドルテンポな感じではありますが、この曲の良さは勢いで爆裂するロックンロールというより、妙に癖になる反復感だったりします。
Oh boy!/バディ・ホリー
「ペギー・スー」が一番有名かと思うところですが、チョイスしたのは軽快なビートが猛烈に心地良い「Oh boy!」。
表舞台で活躍したのはたったの2年間でしたが、60年代のブリティッシュ・インヴェイジョンに与えた影響は大きく、ビートルズ・ストーンズ・サーチャーズ・ホリーズなど名前を挙げていくとキリが無いほど。
バディ・ホリーを知らずしてロックを語れず、というほどですので、ぜひ聴いてみて貰いたいですね。
Short Fat Fannie/ラリー・ウィリアムス
イントロの口笛が猛烈にキャッチーであり、ポップなロックンロール曲として外せないところ。
彼の曲は「Dizzy Miss Lizzy」を筆頭にビートルズにカバーもされていたりと、後世のミュージシャンに与えた影響は大きいです。
ちなみに、ザ・バンドのドラマー『リヴォン・ヘルム』もこの曲が好きで、カバーを披露してたりも。
「【名曲】超・ロックンロール入門」まとめ
ということで12曲ばかし、ざざっと紹介して来ました。
無論、詳しい方からすれば「あの曲が無いじゃないか!」的な声もありそうですが、それは重々承知の上で絞った選曲をしたので悪しからず。
人の好みはそれぞれですし、最初から今回紹介した曲全て気に入るとも限りませんので、もしビビッと来た曲・人がいるなら、まずはそこから掘り下げてみることをオススメします。
色んなアーティストの根っこになっているルーツ・ロックンロールを知ることで、音楽の楽しみがさらに増すことは保証しますよ。
ぜひぜひ有意義で楽しい音楽ライフを送ってみてくださいね。
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