世の中にエフェクターは数多くあり、その中でも、流行りすたりなく使われ続けているのがワウペダル。
名前の通りの『ワウワウ』としたサウンドは唯一無二であり、幾多ものロックの名盤にその音を刻んできました。
とはいえ、一口にワウペダルと言っても千差万別。
ジャンルによって用いられるワウが違い、機種ごとに個性が大きいのもその特徴のひとつ。
そのため「ワウペダルが欲しい」となっても、一体何を使ったらいいのやら、と悩みやすいです。
今回はそんな方のために、おすすめのワウをチョイスして紹介していきたいと思います。
ぜひ憧れのワウサウンドを手に入れるべく、参考にしてみてくださいね。
そもそもワウペダルとは
ものすごくざっくりと説明すると、「強調する周波数をコントロールするペダル」であり、踏み込み具合で自由自在に音色がコントロールでき、あの独特な音が鳴るのです。
今やギターの代名詞的な機材ですが、実はもともと管楽器のミュートに代わるものとして作られたという説もあったりして、歴史的なところでも面白みがあったり。
何はともあれワウペダルを一躍ロックのスターダムなエフェクターに引き上げたのは、ジミヘンやクラプトンの使用があってこそであり、ロック好きなギタリストなら一台は持っておくと楽しさが倍増すると言えます。
根本的な原理の理解の為には「倍音がうんぬんかんぬん」的な知識も必要だったりしますが、あれこれ考えず使ってみるのが、一番理解に直結しますので、まずは気に入ったものを一台見つけちゃいましょう!
おすすめのワウペダル
VOX / V847A Wah Pedal
最初はVOXのド定番ワウペダル。
ジミヘン・クラプトン・ジミーペイジなどロック史に残る伝説と言えるギタリスト達が愛用してきたことから、まさにワウペダルの代名詞と言える機器のひとつ。
いくつかあるVOXワウペダルの中で、もっともスタンダードな機種であり、電源アダプターへの対応なども含め、現代でも使いやすいように改良されています。
デモ動画でも確認できるように、どちらかと言うと高域が刺さる感じのタイプであり、カッティングなどとの相性が抜群。
バッキングはもちろんのこと、ソロで存在感を増すような使い方もできるでしょう。
Jim Dunlop / GCB95F Cry Baby Classic
同じくワウの顔ともいえるクライベイビー。
ジムダンロップのワウペダルは後述するノーマルな「GCB95」が定番ではありますが、こちらは音の要と言える、オリジナルクライベイビーに使用されていたイタリアFASEL製インダクターを採用したもの。
ビンテージ感あふれる繊細なかかり具合のワウサウンドは、唯一無二と言えるものであり、往年のサウンドを再現したいなんて場合には持って来いの代物。
中低域の密度が濃いサウンドは、クランチで音作りしたマーシャルと合わせるだけで、変え難い音が得られます。
JIM DUNLOP / GCB-95 CRYBABY WAH WAH
こちらはノーマルな方の「GCB-95」。
愛用者が世界中に数多く存在し、スタンダードな一品と言えますので、最初の一台として手に入れても、末永く使えることは間違いありません。
2019年のクラプトン来日公演でも足元に置かれてたりと、この値段でありながらレジェンドが今もなお手放さない一品です。
結構派手めなかかり具合であり、VOXの『V847A』同様に、チャカチャカとしたカッティングに相性が良さそう。
分かりやすい弾き比べの動画もあるので、参考にどうぞ。
BOSS / PW-3
見た目がコレジャナイ感がありますが、性能はお墨付きのボスのワウペダル。
何と言っても機能の切り替えができるのが素晴らしく、好みや曲に合わせて「リッチ・モード」と「ビンテージ・モード」が使い分けれます。
省スペース設計でコンパクトなのも魅力的であり、ペダルボードをなるべく小さく収めたい人にもおすすめ。
エフェクター界のキングとも言えるボスなので、オリジネーターでは無いにせよ、圧倒的な利便性で痒い所に手が届くのが流石。
繰り返しになりますが、見た目が許容できるのであれば十分選択肢に入って来るでしょう。
JIM DUNLOP/ CBM95 Crybaby Mini Wah
ジムダンロップの小型ワウで、「GCB-95を使いたいけど大きさが気になる」という方におすすめ。
小さくなった分、音が心配になるところですが、『音は一緒』と評判も高く、サイズダウンして手軽に使いたい人にはピッタリ。
重量はなんと1/4にまで軽減されてるので、荷物が多くなりがちなギタリストにとっては有難いところ。
さらにはノーマルサウンドの「GCB95」、低音域を強調した「Low」、60年代ヴィンテージサウンドの「Vintage」の3つのモードを搭載し、利便性の向上も図っているのがすざまじい。
BOSS / Dynamic Wah AW-3
オートワウと普通のワウという、一台で二役をこなしてくれる従来には無い柔軟な発想のボスのエフェクター。
簡単に説明すると、オートワウとは通常踏み込んで調整するワウの挙動を、自動で行ってくれるというもの。
見た目がいわゆるエフェクターなので、デザインも含めてワウが欲しい場合は選外ですが、単純な音作りや、オートワウも使いたいなんて人におすすめ。
ギターだけでなくベース用のインプットもあるほど、拘った仕様なので、一風変わったサウンドを作りたいベーシストの方はどうでしょうか。
ELECTRO-HARMONIX / Wailer Wah
標準的なサイズ感のワウでありながら、重量を半分以下まで引き下げた軽量ワウ。
「ワウが重くて困ってるけど、ミニサイズは嫌だしどうしよう」といった方は、これ一択。
価格も安く、元祖メーカー製では無いにせよ、妥協的では無い正統なワウサウンドを鳴らしてくれます。
見た目もクライベイビーっぽさがあったりするので、デザインでも満足いくものに仕上がっている感じが。
BEHRINGER / HB01 Hellbabe
僕も含めてお財布事情が厳しい音楽制作者の味方である、なんでも安いベリンガー製のワウペダル。
オンオフのスイッチが無く、摩耗がしにくいのが特徴であり、耐久性を非常に重視しています。
肝心のサウンドはと言うと、かなり大人しめなかかり具合なので、クライベイビーのようなガツッと来る感じを求めている人には不向きでしょう。
クリーントーンでカッティングするなど、味付け的な使い方しかしないのであれば、かなりコスパ良く用途を満たしてくれると言えます。
「『ミュージシャンが選ぶ』おすすめワウペダル【2020】」まとめ
ということでおすすめのワウペダルをつらつらと紹介して来ました。
冒頭にも書いたように機種により結構キャラが違うのがワウだったりしますので、まず最初は定番と言えるVOXかジムダンロップから選べば、間違いないように思えます。
明確に「あの曲のサウンドを再現したい」ということであれば、そのギタリストと一緒のものを手に入れてみるのが良いでしょうし、ぜひ楽しみながら自分の相棒となるべくワウを探してみてはどうでしょうか。
一回ハマってしまうと摂り付かれたようになってしまう、あのサウンドを、ぜひ自分のものにしてしまいましょう。
→「【2020】おすすめエフェクターまとめ」に戻る。
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