日々もがき苦しみながら音楽をやってます、スズキサトシ(@sasa_rhythm)です。
現代の日本は非常に豊かで、普通に生きていればちゃんとご飯も食べて行ける平和な世の中。
とはいえ、人間生きていれば辛い事が多々ありますし、ふとした瞬間に「人生に疲れた」と思うことも。
僕自身、音楽を含めて色々と発信活動をしていると、日々楽しんでいるように思われがちですが、本当に辛くて苦しくなる時も頻繁です。
そんな心底精神が疲弊した時にこそ、頭を空にして映画を見るというのが僕の対処法のひとつで、事実、映画のおかげで精神的に持ち直したことも何度もありました。
そこでこの記事では、実際に僕が落ち込んでいた時に元気を貰えた映画を『人生に疲れた時に見て欲しい映画』と題して、おすすめの作品を紹介していきます。
鬱々とした精神状態を、ぜひ映画で吹き飛ばして貰えると嬉しいですね。
人生に疲れた時に見て欲しい映画
きっと、うまくいく
2009年に公開され大ヒットしたインド映画。
「インド映画?」と聞いてほとんどの人は疑問符が浮かんだでしょうが、ところがどっこい、これほど心温まる映画は他に見たことがありません。
インド映画と言うと、『独特な音楽に合わせてみんな踊っている』みたいなイメージがありますが、本作は味付け程度にダンスシーンがあるのみで、根幹はあくまで人間ドラマ。
僕も精神的に落ちていた時に友人から勧められ、半信半疑になりながらも見てみたら、結局最後には泣いていたという・・・。
巨匠・スピルバーグが「3回も見るほど大好きだ」と豪語するほどで、下手な洋画・邦画より、よっぽど完成度が高いですよ。
インドの工科大学を舞台にした青春ストーリーで、異国の地が舞台ですが、国は違えど人の心をうつものは普遍的だと感じさせられます。
なお本作はyoutubeに予告編がありますが、どう考えても映画をきちんと見ていない「愛」の無い人が編集しているのが滲み出ており、不評の嵐。
予告編で下見すると逆に見る意欲が削がれる勢いなので、騙されたと思い、一切の下調べはせずに、まずは手に取ってもらえればきっと後悔しないはず。
フォレストガンプ
知能指数は人より劣るものの、誰よりも純真な心を持ち、自分で道を歩み数々の成功を収めていく、主人公・フォレストの半生を、アメリカの歴史を交えながら描いたヒューマンドラマ。
現実的には有り得ない描写が数多く登場しますが、心を掴まれる何かがこの映画にはあり、94年に公開され、大人気を博しました。
有名な『人生はチョコレートの箱、開けてみるまで分からない』というセリフは、アメリカ映画の名セリフにランクインしており、この言葉こそ映画の内容を如実に現わしていると言えるでしょう。
得てして人間は色んな意味での「成功」を望むものですが、そんなことよりも『誠実』に生きる事こそが成功への近道であることを、暗に示している内容にも思えます。
また主人公の母が亡くなる際の『神がお前に与えたもので、ベストを尽くすのよ』というセリフが非常に印象的。
無いものをねだるのではなく、「自分ができることは何か?」を考える必要性を、改めて問いかけてくれ、無理をしなくても良いと背中を叩いてもらえる感覚になりますね。
最強のふたり
日本で公開されたフランス映画において、もっともヒットした作品。
脊髄損傷で体が不自由な富豪と、介護人となった貧困層の移民の若者が主人公という、一風変わったストーリー。
普通に考えれば、相容れない立場の二人ですが、良い意味で気を使わない若者と次第に打ち解けていき、最終的には親友とも言えるような関係性になることに、心が温まります。
得てして心身が不自由な方には気を使ってしまうものですが、逆に気を使うことがその人にとっての負い目になったり、心の壁になったりしてしまうもの。
「相手の気持ちになって考える」とはよく言われたものですが、本当の意味で相手の立場で考えれる人間を『優しい』と言うのかもしれません。
移民大国フランスの問題を物語の中に取り込んでいる点にも、注目したいところで、日本においては実感の湧かない事柄でも、苦しい世界があることを認識させられます。
最高の人生の見つけ方
富豪と自動車整備工という、全く異なる2人の老人が入院先の病室で出会い、共に余命半年と宣告され、人生に生きる意味を見出そうとするもの。
何だか湿っぽいと思うかもしれませんが、暗さを感じさせない底抜けに明るい内容であり、逆に生きる勇気が貰える映画と言っても過言ではありません。
「死ぬまでにしたいことリスト」を元に、死を直前にして二人で駆け回る様に、改めて生きる意味を考えさせられますね。
「何かをやった後悔よりも、やらなかった後悔の方がずっと大きい」という象徴的なセリフがあり、よく聞く言葉ではありますが、言うのが死を寸前にした老人となると、その言葉の重みは違うところ。
人生においては耐えがたい辛い事が多数降りかかってきますが、ひたすらに落ち込んで時間を消費するよりも、少しづつでも前に進んで行く必要があると、改めて感じさせられます。
自分がこの年齢になった時に後悔しない人生を送りたいと、心にエネルギーを与えてくれる名作です。
ラストベガス
老人4人組の人生最後のラスベガスでの豪遊を、コメディタッチに描いた快作。
どちらかというと、重いテーマ性はあまり無く、「ただただ明るい」という印象なので、落ち込んだ時に見る分にはピッタリ。
唯一独身だった友人が、歳老いてようやく結婚するということで、式を挙げるラスベガスに全員乗り込み、遊び回りながら種々のドラマが展開されるといった内容。
実際自分がそうなるのかは想像できませんが、歳老いても変わらぬ友情というのは良いもので、非常に心を温めてくれますね。
ただ我を忘れて遊び回っているようでも、随所に「大人の感情」が見え隠れするのもポイントであり、そうした部分が単純な娯楽映画と一線を画してる点ではないでしょうか。
あらすじだけ聞くと先の『最高の人生の見つけ方』とどこか被るように感じるかもしれませんが、「死」が念頭にあるか無いかでは、全然映画としての仕上がりが違いますね。
スタンドバイミー
ベン・E・キングの名曲『スタンドバイミー』が主題歌として起用され、リバイバルヒットしたことで有名な同作。
映画史に残る青春映画の金字塔であり、国も世代も違えど、少年時代のワクワク感を強く感じさせてくれる名作として根強い人気を誇っています。
少年時代のノスタルジックさと、繊細な心をつぶさに描き出した物語の奥深さに、誰しも心の奥底に眠る、童心の琴線に触れること間違いありません。
忘れていた心を取り戻したい大人こそ見ておきたい作品ですね。
僕は非常に疲れていた時に本作を見ましたが、忘れかけていた少年時代の風景が急に鮮明に思い浮かんで来るなど、懐かしさに浸り、心に水を与えられてる気持ちになりました。
ショーシャンクの空に
アメリカにおける感動映画で23位に選ばれている名作。
冤罪で投獄された銀行員が、苦難に耐えながらも希望を捨てずに生き抜くヒューマンドラマです。
長年刑務所に服役する老人・レッドとの友情物語がとくに魅力的な部分であり、改めて人間通しの助け合いの描写には心に触れて来るものが。
「希望はいいものだ。決して誰からも奪うことができない」という、映画を象徴するようなセリフがありますが、とかく絶望に暮れていると忘れてしまいがちですが、希望は必ずあることを認識させてくれますね。
因みに、同作は先の『スタンドバイミー』と同じ原作者であり、改めて同氏の話作りの上手さに感服。
グラン・トリノ
アメリカの工業都市として隆盛を栄えたデトロイトに住む、元・自動車工の頑固老人が、妻も無くし孤独な隠居暮らしを続けていた中で、様々な出来事が巻き起こるヒューマンドラマ。
隣家に住むベトナム系移民の家族と次第に仲良くなり、とくに少年・タオとは親子のような間柄になっていくという。
ここまで聞くと単純なほっこりストーリーに思えるかもしれませんが、本作は表面的な部分だけで終わる映画にあらず。
移民系のギャングが物語の軸に絡んでおり、そうした中で過酷な展開も待ち受けます。
完全なるハッピーな映画とは言えないものの、心を閉ざしかけている人にこそ、改めて人間通しの関わり合いの大切さについて考えさせてくれますね。
フィールド・オブ・ドリームス
「時代を超えて語り継がれる名作」という表現がまさにしっくり来る、名作中の名作と言える映画。
農業で生活する妻子持ちの普通の男が、ある日畑の中で『それを造れば、彼が来る』という謎の言葉を聞き、頭がおかしくなったと周囲に嘲笑われながらも、無謀な行動を繰り返していくというもの。
あらすじからも分かるようにかなりSF的な要素があり、不思議な描写が多々ありますが、なんとも言えない吸引力がある映画で、僕は30分ずつ毎日見て行こうと思ってたのに、結局最後まで一気に見入ってしまいました・・・。
「夢」というものは、結局大なり小なり誰しも持っているワケですが、「その実現に向けて具体的な行動を起こせるか・どれだけ必死にやれるか?」といった原作者の問いかけが、見えるようにも感じます。
得てして、普通から逸脱した行動は笑われるものですが、自分の信念と真摯に向き合うべきと強く認識させてくれますね。
大人になった今こそ、新たに挑戦する勇気と前向きさを与えてくれる映画です。
ニューシネマパラダイス
映画史に残る大傑作として、未来永劫輝き続けるであろう、誰しも認める名作。
中年を迎えた映画監督が、映画の虜になっていた少年時代と青年時代の恋愛を回想するという内容です。
「映画で感動する」という言葉はよく聞くものですが、本作こそ、その言葉が最も相応しいように感じるところ。
角度は違えど、「スタンドバイミー」のようにノスタルジックな思いに浸らせてくれますので、大人こそ見ておきたいですね。
モリコーネの音楽も映画の内容に絶妙にマッチしており、美しい群像劇をさらに達観した境地に連れて行ってくれます。
僕は2019年に膨大な数の映画を見ましたが、その中でも屈指の心に残った作品。
天使のくれた時間
「もしあの時違う道を選んでいたら?」をテーマにした、ラブロマンステイストのファンタジー映画。
優雅な独身生活を謳歌していたビジネスマンが、昔の恋人と「もうひとつの人生」を体感することで本当の幸せに目覚めるというもの。
使い古されたようなテーマではありますが、この作品は完璧と言って良いくらいの完成度で、万人受けする面白さがあります。
個人的には恋愛映画は好んで見ないのですが、精神的に疲れてる時にこうゆうのを見るとリラックスできますね。
『素晴らしき哉、人生』という往年の名作を下地に敷いてますので、ぜひそちらもチェックしておきたいところ。
ビリギャル
洋画狂いなワタクシですが、最後に一つだけ邦画を紹介。
言わずと知れた大ヒット作品ですが、原作のタイトルは『学年ビリのギャルが1年で偏差値を40上げて慶應大学に現役合格した話』となっており、内容はそのまんま。
元々地頭は良かったにせよ「学年ビリから慶応合格」はにわかに信じがたい話で、しかも完全なる実話と言うのだから驚きです。
いくら周りが無理だのなんだの言おうが、死ぬ気になって努力すれば、人間はどんなことも実現する力を持っていると、感じさせてくれますね。
僕も心が折れそうになった時に見ましたが、明日からまた頑張ろうと勇気を貰えた作品。
何かに挑戦していて、息も辛いような苦しさを感じている人にこそ見て欲しく、きっと背中を押してもらえますよ。
音楽映画
古代から人間は音楽と共に生き、常に生活の身近なところにメロディが存在します。
疲れた時にこそ、本能的に音楽を求める部分はあるでしょうし、他では得られない癒しを与えてくれるところ。
様々なタイプの音楽映画を、ジャンルに分けて紹介してますので、ぜひこちらも参考にしてみてくださいね。
ロックと銘打っているものの、僕自身が音楽自体が好きなこともあり、クラシックからドラマ系まで幅広く扱ってます。

「人生に疲れた時に見て欲しい映画」まとめ
実際に自分が鑑賞して「心に栄養が貰えたな」と思う作品を、つぶさに紹介して来ました。
僕自身落ち込むのも頻繁ですし、今後も多々精神的に辛くなることもあるでしょうから、その際はまた映画を心の糧にしていきたいと思います。
そんな中で本当に自分の心の力となった別の作品を見つけたら、少しづつ追記していきますので、ぜひぜひ定期的に覗いてみて貰えると嬉しいですね。
心が疲弊した時こそ、表現物は人の心に寄り添ってくれるもの。
自分へのメッセージも込めた言葉になりますが、適度に水を飲みつつ、希望を持って毎日を生きて行きたいですね。
僕は映画鑑賞でVODを愛用しています。
家でのゆっくりしてる時間が、さらにリラックスできるようになりますよ。
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