DTMをやっていると気になって来るのが、「DAWの起動が遅い」「ソフト音源が中々立ち上がらない」という点。
性質上どうしても扱うデータが大容量になりがちですし、どうしても直面する問題ですよね。
そんな時におすすめしたいのが、SSDの導入です。
簡単に説明すると、旧来からのHDDよりも圧倒的に高速でデータを処理し、保存できる装置。
僕も実際に導入してみて、「もっと早く使っておけば・・・」とあまりの違いように激しく感動したところ。
DTM用SSDの選び方やおすすめ品など、詳しく解説していきますので、ぜひ参考にしてみてくださいね。
DTM用おすすめSSDについて
HDD・SSDの違いとメリット・デメリット
①保存媒体の違い
まずもっとも大きな違いとしては、HDDは「ハードディスク」の呼び名の通り、回転体となるディスクが搭載され、それにより保存されています。
よくパソコンを使っていると「キュルルル」といった音が内部から聞こえますが、これは内部のディスクが回転しているからなんですね。
対してSSDはメモリーカードに保存記録されます。
そのためSSDとは対照的に動作音が皆無であり、PC周りの環境が圧倒的に静寂へと変貌し、集中できる環境が作れるのも特筆すべき点。
②処理能力が断然違う
単純に数値で比較しても、SSDはHDDに比べて約3倍処理スピードが早いです。
さらに体感的な速度を現わす指標である、ランダムアクセススピードは約40倍と、まさに天と地ほどの能力差が実感できるという。
無論、DTMerでSSDを導入する理由は、「処理速度」なので、ここまで早いということは安心できますよね。
僕もあまりの爆速具合に「なんじゃこりゃ」状態でした。
③衝撃に強く、寿命が長い
先ほども書いたように、SSDの記録媒体はメモリーカードであるため、ディスクに比べると衝撃に強く、耐久性も高いです。
寿命という面でも、SSDの場合は約10倍と、HDDの3倍と圧倒的。
実際に10年保証を付けてあるメーカーもあるので、耐久力はお墨付きと言えるでしょう。
また、HDDは長時間使用していると熱を持ちますが、SSDは発熱も軽微なので非常に嬉しいです。
④デメリットその1「価格」
メリットだらけのSSDですが、2つほどデメリットがあり、最初が価格。
1TBの同じ要領で比較すると、SSDが12,000円前後に対し、HDDは6,000円前後と、およそ倍の価格差。
保存容量1TB製品の価格 | |
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SSD | 約12,000円 |
HDD | 約6,000円 |
それでも旧来から比べると、だいぶ価格差は落ち着いてきており、メリットを鑑みると倍の価格差でも、個人的には買って良かったと思っています。
⑤デメリットその2「書き込み制限」
2つめのデメリットは書き込みに制限があること。
とはいえ、一番少ないタイプでも「500回」は書き込めますし、そもそもDTM用と考えると、音源を突っ込んで置いておく倉庫のような状態で、頻繁に入れ替えたり普通はしないので心配無用。
デメリットとして挙げたものの、ほとんどデメリットとも言えないものですね。
さらに読み込みに関して回数制限は一切ないので、一度SSDに保存さえすれば何度も使えますよ。
SSDの接続・使用方法
SSDの使用方法としては、外付けSSDとしてUSBで接続する方法が一般的。
加えて、「ケースと一体で使えるタイプ」と「ケースとカードを別々で買って使う」という2パターンがあり、以前は後者の方が断然安かったのですが、安価な製品が多数出てきたため、今ではどちらでも価格は同じ。
僕もそうですが、別々というのがちょっと面倒くさかったりもするので、後段のおすすめ商品は「一体型」に絞って紹介していきます。
DTM用SSDの選び方
これはHDDにも言える話ですが、大容量の物の方が、容量当たりの単価は安くなります。
ソフト音源の容量も考慮すると、最低でも1TBはあった方が使い勝手は良いでしょう。
余裕があるならば、もっと上の容量を買うに越したことはありません。
僕はひとまず1TBの製品を使用してました。
容量の小さいものだと256GBからありますが、すぐに容量が無くなるのは目に見えているので、典型的な「安物買いの銭失い」の状態になるので、くれぐれもご注意を。
おすすめのDTM用SSD
BUFFALO/SSD-PG1.0U3-B
BUFFALO/SSD-PG1.0U3-B | |
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価格 | 12,993円 |
容量 | 1TB |
特徴 | PC関連機器に定評のある、安心のバッファロー製。 |
PC関連機器に定評のある、安心の日本メーカーであるバッファロー製SSD。
下手に機能につられて冒険するよりも、これを買っておけばほぼ間違いないと言えますね。
Amazonでもベストセラーとなっており、多くの人が手に取っていることが分かるところ。
僕も同製品を愛用しており、問題なく快適に使用できています。
さらに上位容量クラスとして1.9TBもあるので、大きめの容量が欲しい方は、そちらも選択肢に入ってくるでしょう。
日本語によるサポートもあるので、万が一の際にも安心できますね。
RAOYI/ SSD 1TB
RAOYI/ SSD 1TB | |
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価格 | 14,999円 |
容量 | 1TB |
特徴 | 超薄型&防水 |
超薄型がウリのRAYOIのSSD。
サイズ感もスマホより一回り小さく、とにかくコンパクトなのが目を惹きます。
机が狭いなど、場所を取らずSSDを導入したい人にはうってつけ。
持ち運びもしやすいので、自宅外でも使用することがある人にもオススメですね。
Samsung/MZ-76Q1T0B
Samsung/MZ-76Q1T0B | |
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価格 | 10,091円 |
容量 | 1TB |
特徴 | 1TBの製品では最も安価。 |
スマホでお馴染み韓国の電子機器メーカーであるサムスン製SSD。
1TBの製品の中で比較するともっとも安く、とにかく安さ重視で選ぶなら、こちら一択でしょう。
外付けケースと一体では無く、付属品として付いて来る点だけが、他製品と異なるのでご注意を。
I-O DATA/SSPH-UT960K
I-O DATA/SSPH-UT960K | |
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価格 | 12,980円 |
容量 | 960GB |
特徴 | がっしりとした形状が個性的。 |
ひと際個性的なデザインが目を惹く、アイ・オー・データ製のSSD。
日本のIT産業の聡明期に生まれた会社であり、まさに老舗と言える信頼できるメーカーです。
ゴツゴツしてる感じに見えますが、ICカード同然のコンパクトさで、場所も取らず持ち運びも便利。
衝撃に強いシリコンカバーで覆われており、耐久性が高いのもポイントが高いですね。
WD/WDBMCG0010BBT-WESN
WD/WDBMCG0010BBT-WESN | |
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価格 | 14,800円 |
容量 | 1TB |
特徴 | 耐久性◎ |
最大2mの落下に耐える、とにかく耐久性がウリのWD製SSD。
ブルーのラインが美しく、デザインにも拘るならば十分選択肢に入ってくるでしょう。
自動バックアップソフトウェアが付いてくるのも、魅力的ですね。
「DTM用おすすめSSD5選『メリットは作業効率化』」まとめ
- HDDと比べると処理能力は約3倍、体感速度で40倍の違いも
- 寿命は約10年で、HDDの3倍
- 価格はHDDの倍だが、価格差以上の性能が
- ケースと一体型になっている商品が使いやすい
- 選ぶのが面倒なら、「BUFFALO/SSD-PG1.0U3-B」でOK
ざっとポイントをまとめるとこんな感じ。
とにかくSSDを使うとスピードが断然異なり、今までHDDで時間を無駄にしていたことを実感させられます。
音楽制作においては、アイデアが浮かんだら早く音を落とし込んで行きたいですし、その際に起動で待っていては思うように作業も進みません。
ぜひ実際に手に取ってみて、より快適なDTMライフを送ってもらえると嬉しいですね。