とにかく手軽に高音質に録音できる機器である、リニアPCMレコーダー。
音楽の録音など様々な用途で使えますが、とくに環境音の録音をしたい人が、あわせて準備しておきたいのがウインドスクリーン・ウインドジャマーです。
聞き慣れない名前で困惑する人も多いかもですが、簡単に言うと風の「ボボボ」という音を防ぐグッズ。
一度でも外で録音を行った経験がある人なら分かりますが、イヤホンで確認しながら録音し、問題ないように思えても、帰宅後に確認したら軽微な「吹かれノイズ」が入ってることも。
そうゆうことで、この記事では「そもそもウインドジャマーって何?」ってところから、おすすめの製品まで詳しく解説していきたいと思います。
ウインドジャマーの基本
ウインドジャマーとは?ウインドスクリーンとの違い
まず先ほどからウインドスクリーン・ウインドジャマーと名称が入り混じっており、「何が違うの?」と思う人もいるかと思います。
結論を言うと、メーカーによって言い方が違うだけで、全く同じものを指しているという、ただややこしいだけの状態。
混乱を避けるため、この記事では以降「ウインドジャマー」で統一して説明していきます。
それでもって、レコーダーに使用するようなウインドジャマーは、大きく分けて「スポンジ型」と「ファー型」の2種類が存在。
スポンジ型 | ファー型 | |
---|---|---|
耐風性 | △ | 〇 |
音のこもり | ◎ | 〇 |
耐水性 | 〇 | △ |
簡単に表にまとめるとこのようになっており、ざっくり言うと、「音質と使い勝手の良さを求めるならスポンジ型」、「防風性を重視するならファー型」といった感じ。
ただ当然それぞれの録音物にあわせてベストなものを選んだ方が、個々のクオリティは当然上がるので、僕は両方所有して使い分けてますね。
ちなみに、ウインドジャマーにはかご型という種類もあったりしますが、レコーダーで使えるタイプが少ないので、今回は省きます。
ウインドジャマーの選び方
ウインドジャマーはご自身の所有しているレコーダーの純正の物が販売されていれば、それを選べば間違いないですが、実際は純正品が無い場合が大半。
その場合は汎用品や、他機種の純正品を使うしかないので、サイズの確認を徹底的にしましょう。
「大は小を兼ねる」という言葉があるように、多少大きいサイズならば、最低限被せることはできるので、用途は満たせますが、小さいと被せられないのでそこだけ要注意を。
僕は『MGR-E8』と『R-05』の2台を所有してますが、どちらも純正品が無く、汎用品・他機種品で代用してました。
では、実際におすすめの商品紹介に入っていきましょう。
おすすめのウインドジャマー・ウインドスクリーン
キクタニ ウインドスクリーン WS-L
スポンジ型
とにかく安くてパッと防風できるものが欲しければこちら。
「あわせ買い対象品」ではありますが、100円台はまさに破格。
この値段なら万が一紛失しても痛くは無いですし、必要なら手軽に買い足せるので、もっとも無難な選択肢と言えるでしょう。
僕も愛用しており、風が無い状況での野外録音で大活躍しています。
SUNMON ZOOM H1ヘアリーウィンドスクリーン
ファー型
ファー型では一番手ごろな値段の一品。
「ZOOM H1」用ではありますが、僕が使用する「KENWOOD MGR-E8」でも、若干大きい感じはあるものの、とくに問題なく使えてます。
逆に「Roland R-05」では機種サイズが大きくて被せるのが難しく、強引にやるとファーを破損しそうだったので断念しましたので、参考までに。
小ぶりなサイズのレコーダーを所有している方は、ぜひ気軽に使ってみてもらいたいですね。
ZOOM H4N ヘアリーウィンドスクリーン
ファー型
「ZOOM H4N」用ではありますが、当該機種が非常にがっちりした大きめのタイプなため、他機種でも同様のタイプにはピッタリ。
「Roland R-05」でも、こちらでしたら使用できるサイズ感でしたので、複数台所有している方は使い分けが必要ですね。
強引に使って壊したら元も子も無いので、サイズを考えて使用していきましょう。
OLYMPUS ウィンドジャマー リニアPCMレコーダー LS-100/LS-14用 WJ4
ファー型
名前の通りオリンパス用ではありますが、価格同等の性能を誇る一品。
オリンパスユーザーの方はもとより、安価なウインドジャマーで音質に妥協を入れたくない人は、十分選択肢に入ってくるでしょう。
LSシリーズ自体、かなりガッシリとした作りなので、同様のタイプを使用している人は問題なく代用できますね。
「レコーダーにおすすめのウインドスクリーン・ウインドジャマー」まとめ
「ウインドジャマーとは何ぞや」というところから、おすすめ品まで、ザザザッと紹介してきました。
冒頭にも書いたように、スポンジ・ファーそれぞれのタイプを持っていた方が、断然使い勝手も良いですし、クオリティは上がります。
繰り返しになりますが、純正品が無ければ、サイズ感にくれぐれも注意して、ベストなものを選んで欲しいですね。
実際にウインドジャマーを使い、そのクオリティの向上具合を、ぜひご自身で体感してみてください。