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【ライブレポ】2019.10.22 ティッシュタイム・フェスティバル/豊洲PIT

ティッシュタイム・フェスティバルに行ってきた。

 

何やら怪しげに聞こえるかもしれないが、性春ロックバンド・オナニーマシーンが、かれこれ20年前から続けているイベントだ。

 

今回は20周年という節目で、これまで主に渋谷ラママ等で開催されていたものを、豊洲PITというキャパ3,000人の大規模会場で実施。

 

かねてからバンドと親交の深い、「銀杏BOYS」「ガガガSP」「サンボマスター」「氣志團」もラインナップに名を連ね、一世一代の大イベントになるのは明白であったが、やはりオナマシのボーカル・イノマーの体調が心配であった。

 

というのも、イノマーは2018年7月にガンを公表し、その後回復の兆しを見せたものの再発。

 

手術で舌が取り除かれ、近ごろの病状も芳しくないのが本人のブログでも如実に見て取れた。

参考 イノマーの♂ニッキンタマイノマーの♂ニッキンタマ

それゆえに僕だけでなく、見に来た人全員、イノマーがステージに立てるのか心配する状況。

 

そんな中で始まったイベントについて、振り返って行こう。

ティッシュタイム・フェスティバル

銀杏BOYS

1.星に願いを
2.東京少年
3.若者たち
4.駆け抜けて性春
5.愛しておくれ
6. BABY BABY
7.ぽあだむ
8.アーメン ザーメン メリーチェイン(新曲)

トップバッターは銀杏BOYS。

 

現在は峯田のソロ化している状態であるが、ゴイステ時代から親交があり、幾度となくオナマシと対バンをしてきた。

 

そんな背景もあってか、まるで十数年前にタイムスリップしたかのようなナンバーが、冒頭から立て続けに演奏。

 

なんとゴイステ曲のオンパレードなのである。

 

実は僕自身、峯田を見るのが初めてだったが、個人的にはゴイステ時代の曲は、若い時にした出せない瞬間の熱が感じられて大好きだったので、これはたまらない流れ。

 

さくらの唄』収録「愛しておくれ」は、とにかく涙腺が緩んだ。

 

峯田がMCで「オナマシ抜きのイベントになるかと思っていた」と語っており、共演者側であっても、不安は共通であることが感じられた。

ガガガSP

リハ.すばらしき人生
リハ.弱男
1.線香花火
2.晩秋
3.青春時代
4.忘れられない日々
5.国道二号線
6.つなひき帝国
7.明日からではなく

続いてガガガSPの登場。

 

数年前に、それこそティシュタイム・フェスティバルで、オナマシとの2マンを見ていたので今回は2度目。

 

正直前回、僕はかなりニワカな状態で「線香花火なら知ってるけど・・・」という浅さであったが、今回はかなり聴き込んで来たので存分に楽しめた。

 

MCで「3000人規模でライブするのは久しぶりだから、本当は最近のガガガSPを知ってもらう良い機会かと思ったけど、今日はそうゆう日じゃありませんよね」といった発言があり、往年の名曲が連発。

 

最初から最後まで、怒涛の流れは圧巻であった。

サンボマスター

1.オナニーマシーンのテーマ
2.さよならベイビー
3.夜汽車でやってきたアイツ
4.そのぬくもりに用がある
5.世界はそれを愛と呼ぶんだぜ
6.できっこないを やらなくちゃ
7.輝きだして走ってく

3組目はサンボマスター。

 

一曲目に「オナニーマシーンのテーマ」をカバーするところから、まずもって粋。

 

実はオナマシとのスプリットアルバムが、メジャーデビュー作というサンボマスターであり、今回のライブに並々ならぬ思いで臨んでいるのが分かる。

 

サンボのライブは初めてであったが、「歌詞そっちのけで語る」みたいなことをwkiで読んでいたが、まさに語りがどんどんと入っており、思い・言葉がどんどんと溢れてくるのだなと感じさせられた。

 

MCでもイノマーに対する想いなどが熱く語られ、ベースの近藤氏が涙を拭うのも目に入ったほど。

 

とくに印象に残ってる一言が、『サンボマスターもオナニーマシーンもブルーハーツになれなかったけど』という言葉。

 

言わずもがな、いわゆる青春パンクバンドはブルーハーツに強い影響を受けており、山口さんは過去に以下のようなツイートをしているし、イノマーさんは編集者時代、ブルーハーツのライナーを書いてたりするほどだ。

影響が強いからこそ、一括りに「ブルーハーツの劣化」として青春パンクを捉える人も多いが、それはどうなんだろうかと思う。

 

どれだけ強く影響を受けてようが、コピーバンドではなく、自分で作った曲に自分の思いを乗せていれば、それは誰でもない一つのバンドだ。

 

山口さんは「ブルーハーツになれなかった」と言うが、日本中に数多く自分らのファンがいて、音楽で生活ができる状況なのならば、それは間違いなく「成功」と言えると感じる。

 

僕も「ブルーハーツにはなれずとも、成功を手にするべく努力したい」と、改めて思いを強くした。

氣志團

1.MY WAY
2.Let’s Dance
3.俺たちには土曜日しかない
4.One Night Carnival
5.One Night Carnival 2019~U.S.A.ver~
6.One Night Carnival 2020~恋ダンスver~
7.今日から俺たちは!!
8.鉄のハート

そして氣志團へ。

 

正直、氣志團は代表曲の『One Night Carnival』しか知らず、自分自身で音楽をやるようになってから、ちゃんと聴いたことが無かったため、思い込みで「色モノバンド」と認識していた。

 

しかし実際にライブを目の当たりにして、大きく誤った認識をしていたことに気付かされた。

 

学ラン・リーゼントとコンセプトを主張しているだけで、演奏技術が全員べらぼうに高いのである。

 

そして洗練されたステージも圧巻。

 

軽妙なトーク、ダンス、寸劇etcとにかく魅了される要素がふんだんに詰まっていた。

 

元々知ってはいたが、目の前で演奏された『One Night Carnival』のリフにノックアウトされ、早速コピーしたが、シンプルながら耳に残る具合がすざまじい。

 

誰が作ったリフなのか分からないが、日本人の多くが知っているリフと考えると、改めて凄さを感じさせられた。

オナニーマシーン

1.チンチンマンマン
2.あの子がチンポを食べてる
3.恋のABC
4.オナニーマシーンのテーマ
—–アンコール—–
5.I LOVE オナニー 〜 オナニーマシーンのテーマ w/ 峯田和伸・サンボマスター・ガガガSP・氣志團

そしていよいよオナマシの登場だ。

 

定刻は20時30分からであったが、実際始まったのは40分すぎで、イノマーの体調が関係していたのだろう。

 

しかし、ギター・オノチンとドラマーがビートを奏でるも、中々イノマーは登場しない。

 

正確な時間は覚えていないが、ようやく登場したイノマーは、車椅子を押されて登場。

 

会場に不安の色が広がったが、オノチンのフォローの言葉が入る。

 

これまでオナマシといえば喋るのは専らイノマーで、オノチンはたまに喋る程度、ドラマーに至っては喋るのを僕は聞いたことが無い。

 

だが、今回は場を何とかしようと、口下手ながらオノチンが一所懸命に話すのである。

 

正直あまり面白くは無いし、無理している感じはあったが、それでも「イノマーの代わりに自分がなんとかしなければ」という気概がひしひし伝わり、涙を流さずにはいられなかった。

 

イノマーはやっとな感じで立ち上がり、スタッフの手を借りてベースを持ち歌い始めたが、舌が無く、顎に穴が空いているため、歌詞も聴き取るのが困難な状態。

 

それでも、あれだけ病魔に侵された状態でステージに上がるのはイノマーだけであろうし、ボロボロの状態であろうと、必死に歌い、ベースを弾く姿に何かを感じない人は皆無であろう。

 

どんなに歌の上手い歌手よりも、どんなに演奏の上手いミュージシャンよりも、よっぽどイノマーの方がロックンロールの真理を見せてくれたように思える。

 

演奏曲は上記に挙げた通りだが、細かいことよりも、目の前で必死に歌っているイノマーが、何よりも重要であるのは言うまでもないだろう。

 

アンコールでは前段のバンドが皆登場し、各々マイクを握り、イノマーへの思いを抱きながら歌ってフェスは終演となった。

「ティッシュタイム・フェスティバル」まとめ

これまでゆうに100本以上はライブを見て来たが、今までとは全く違った角度で心をえぐってくるライブであった。

 

今後も山ほどライブは見るだろうが、今日の記憶はたぶん生涯、脳裏にこびりつくように感じる。

 

この日のオナマシのライブは、前段のバンドや、同日に日本全国各地で開催されていたどのライブよりも、エンターテイメントとしては劣っているかもしれない。

 

でも、ロックンロールの生き物としての鼓動は、オナマシが断トツだろう。

 

ブルーハーツのマーシーの名言にこんな言葉がある。

 

技術の上手下手ではない。その心が人をうつのだ

 

僕は今日、間違いなく『イノマーの心にうたれた』と言える。

https://twitter.com/onamashi0721/status/1186692791637667841

参考 ティッシュタイムフェスティバル公式ティッシュタイムフェスティバル公式

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