ビートルズ・ストーンズなど聴き放題!便利すぎるアマゾンの音楽アプリを使ってみよう♪【クリックして読む】

【VHSレビュー】MEET THE BLUE HEARTS U.S.A TOUR 1990

『MEET THE BLUE HEARTS U.S.A TOUR 1990』というVHSを知っているだろうか?

 

タイトル通り1990年に行われた、ブルーハーツ1回目のアメリカツアーの映像であるのだが、収録時間はたったの26分、さらにはライブ映像がほとんど無く、珍道中的な内容なのである。

 

このVHSは一時期、過去の雑誌や映像を手当たり次第収集していた頃に、オークションでたまたま見つけたものであり、収録内容の異質さ、さらにwikiにも載っていないことから、一体いつどこで販売されたものなのか、長年謎のままであった。

 

ひねもすのたり楽しむようなブートレッグかとも思ったが、映像中にはファンクラブである『ブルーパーツ』の連絡先も出てくることから、ブートでは無いのは確実。

 

今回レビューを書くにあたり改めて映像を見直し、考えたところ、「ブルーパーツで限定販売されたものではないか?」とあたりを付け、当該時期のブルーパーツを読み漁ったらようやく謎が解けた。

 

ブルーパーツ91年1月号によると、このVHSは4thアルバム『BUST WEST HIP』時のツアー『EAST WEAST TOUR』の物販で売られていたもの。

 

90年11月から同ツアーが始まり、90年9月にアメリカツアーが行われていたため、「ツアーで映像を売っちゃえ」的なノリであったことが推測される。

 

ということで少しばかりVHSの内容について掘り下げていこうと思う次第なので、少々お付き合いいただきたい。

U.S.A TOUR 1990

シーン1 旅のしおり

まず映像の冒頭では、ツアーの行程が紹介されているので、それをざっとまとめておこう。

 

上記画像にあるように、全25日間の行程であり、その内容は次のようになっている。

9/9~9/12 ハワイ
9/12~9/14 シカゴ
9/14~9/19 ニューヨーク
9/19~9/21 ボストン
9/21~9/24 アトランタ
9/24~9/27 ロサンゼルス
9/27~9/29 サンフランシスコ
9/29~9/30 ポートランド
9/30~10/1 シアトル

9か所を周っており、その日程もかなり詰められた感じで、あまり余裕のある旅では無かったことを感じるのは確か。

 

観光地としてお馴染みハワイに最初に向かい、その後はアメリカ東海岸からアトランタを経由し、西海岸を巡った格好であることが分かる。

 

もっとも、ブルース好きなヒロトとしては、ミシシッピやルイジアナなど最南部に行ってみたかったのではと考えるところであるが、ツアー先をメンバーの一存で決められるものではないだろうし、仕方がない部分だろう。

 

なお行程を紹介する冒頭の映像では、行った先々での何気ない映像が映し出されるという。

 

(現地スタッフを含め記念撮影をしている様子)

シーン2 アメリカで流れたMTV NEWS

次のセクションでは『MTV NEWS』の映像がそのまま映し出される。

 

MTVについてざっと説明すると、24時間MVを流し続ける音楽の専門チャンネルとして誕生し、80~90年代にかけてアメリカにおいて絶大なる影響力を誇ったケーブルテレビ。

 

ブルーハーツが渡米した時期は90年とまさにMTVの全盛時代であり、取り上げられた背景まではわからないものの、絶大な広告効果があったのは間違いない。

 

現に最後の番外編で「アメリカ人100人に聞いた」と題してインタビューが行われ、「MTVを見てライブに来た」という声が散見される。

 

番組中の紹介でひと際印象に残るのが、『ある時はラモーンズ、ある時はストーンズ、ある時はビートルズの様に日本語の唄をうたいます』という一言。

 

やはり言葉の壁のある海外では、どうしてもサウンドに一番目が行ってしまうのは仕方がない面であり、そこで的確に影響を受けたバンドの名前が出てくるあたりが、流石専門チャンネルだなと感じるところ。

意図的なものか、誤りか定かではないが、「MARCY MASHIMA」という、さながらアメリカ人のような表記には思わず笑いが。

 

さらにアメリカ人の観客が「リンダリンダ」を歌いながらヒロトの真似をする映像があり、海を越えても、ブルーハーツのキャッチーな覚えやすさは変わらないのだなと感じるところ。

シーン3 珍プレー 好プレー

そして最後のセクションは、各メンバーごとの何気ない映像をひたすら映すだけのコーナー。

 

空港で待ちくたびれて「つまんない」と連呼するヒロト、ツアー中に誕生日を迎えドッキリでお祝いされる梶くん、犬を見つめる河ちゃん、トイレに入るマーシーなど、もはや何でもあり。

 

現代の高度に洗練された空中を舞うカメラで撮影されたDVDからすると、想像も付かないような内容である。

 

しかしこのホームビデオ感が、なんとも言えない日常の雰囲気を良く切り取っていると感じるところであり、むしろありきたりな迫力あるライブ映像に見慣れたら、こちらの方が新鮮に映るであろう。

番外編 アメリカ人100人に聞きました。

そして最後にオマケとして、観客のアメリカ人100人にインタビューをした音声が流れる。

 

通訳の人が日本語に訳しているので、内容はスッと入ってくるが、やはりロックンロールは万国共通と思わせられる。

 

「ロックンロールは言葉だ。国は関係ない」

 

「日本では英語で歌うバンドが成功しているらしいが、ブルーハーツはその逆をやってくれる」

 

「英語で歌うのはリアルじゃない、日本語で歌っているのが良い」

 

「90年代に日本からアメリカに来るビッグなバンドとなる」

 

などといった称賛の声が聞かれ、その後も再度アメリカツアーを行ったものの言葉の壁もあり、一定程度の成果に収まった。

 

しかし、少なくとも直にライブを目にした人をこのように熱狂させることができたならば、これほどバンド冥利に尽きるものはないであろう。

 

余談だが、93年のインタビューでマーシーが、USAツアーの際にメタルバンドのイベントのトリにブッキングされた話(1回目か2回目かは不明)をしており、瓶でも飛んで来るのでは無いかと恐れたが、結果的に大盛り上がりで「良くも悪くもアメリカ人はなんでもいいんだなと感じた」と語っていた。

「【VHSレビュー】MEET THE BLUE HEARTS U.S.A TOUR 1990」まとめ

とまあこんな感じの内容のVHSであるが、wikiにも載っていないくらいマニアックなこともあり、入手難易度はわりと高い。

 

そもそも販売された数がさほど多くないのか、amazonのマーケットプレイスでの出品も皆無であるし、オークションをざっと見渡しても見当たらないのが現状。

 

かと言ってそこまで労力をかけてでも見るべき映像かと言われると、なんとも言えないところであり、「似たようなライブ映像よりも、こっちの方が面白いのでは?」といった程度である。

 

見たければ各種オークションをこまめにチェックするほかないので、手間はかかるがそれ以外の方法は無いであろう。

 

ちなみに、アメリカで販売された1st&2ndアルバムをまとめ、ライブのボーナストラックを加えて『MEET THE BLUE HEARTS』として95年に日本でも販売されている。

 

正直ライブ音源しか買う動機は無いが、参考までに覚えておくといいのでは。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です