スズキサトシ(@sasa_rhythm)です!
1950年代半ばから60年代半ばにかけて、アメリカの若者を中心に一世を風靡した文学的なムーブメントである『ビートジェネレーション』。
その影響はアメリカだけではなく世界中に広がり、日本でも根強いファンが多く存在します。
小節や詩集など文学面から入っていっても当然面白いのですが、その人気も相まってビートジェネレーションを題材にした映画も多く存在。
小節を補完する形で映画を見てみるのも良いですし、分かりにくい作品はむしろ映画から入った方が良かったり。
ということで本記事では、ビートジェネレーションに関するおすすめの映画を紹介していきたいと思います。
基本的にどれも甲乙付け難い素晴らしい作品ばかりなので、ぜひ参考にしてみてくださいね。
ビートジェネレーション・ビートニクを題材にしたおすすめ映画
オン・ザ・ロード
ビートジェネレーションを代表する作品である、ジャック・ケルアック作の『路上』。
同小説を初めて映像化した、珠玉の映画作品がこちら。
代表的なビート文学の中では個人的に一番面白かったのは、この『路上』であり、原作が面白いので映画も文句なしの面白さでした。
ビートジェネレーションが、若者が惹かれる世界観であることは、同作を見ればよく分かりますので、まずは見て欲しいところ。
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死にたいほどの夜
先に紹介した『路上』の登場人物ディーン・モリアーティのモデルになった人物、『ニール・キャサディ』の半生を描いた伝記映画。
とにかくこのキャサディという人物は魅力的であり、ケルアックがモデルにしたくなるのも頷けます。
キアヌ・リーブスも出てたりと、俳優陣がかなり豪華であり、彼の過激な生き様が壮大に映し出されるのが特徴。
小説『路上』、映画『オン・ザ・ロード』、映画『死にたいほどの夜』とこれら3つは全て密接に結びついており、ビートジェネレーションに関心があるならば、ぜひセットで見ておきたいですね。
ライ麦畑の反逆児/一人ぼっちのサリンジャー
ビート文学の代表作であり、全世界に未だに根強いファンを持つ、屈指の文学作品『ライ麦畑でつかまえて』。
小節の知名度とは裏腹に、謎のベールに包まれていた作者サリンジャーの半生を描いた伝記映画です。
無名時代から『ライ麦畑でつかまえて』の大ヒット、その後に田舎で隠遁生活を送っていた様などが事細かに描かれており、彼について詳しくなり、さらに好きになるのは間違いありません。
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裸のランチ
ここまで紹介して来た「サリンジャー」「ケルアック」と並び、ビートジェネレーションの代表作家の一人であるのが「ウィリアム・バロウズ」。
彼の代表作こそ『裸のランチ』であり、原作を元に監督が内容を改変して作ったのが本映画です。
ビート文学の三作家の中では一番分かりにくい作品を作るのがバロウズですが、映画もかなり突拍子の無い内容。
原作をベースにバロウズ自身の人生を織り交ぜたようなストーリーですが、見ながら色々と疑問が浮かんで来るはず。
細かいことはさておき最後まで見て、解説サイトなどを見ると意味がよく分かりますよ。
バスケットボール・ダイアリーズ
ビートニク新世代の旗手と評され、パンク詩人としても知られる、ジム・キャロルの『マンハッタン少年記』を原作とした映画。
マンハッタン少年期は1978年刊行と、いわゆるビートジェネレーションの全盛期からは外れるものの、バロウズやケルアックが絶賛したことから、同じ系譜にあると認識される作品。
タイタニックで有名な『レオナルド・ディカプリオ』も出演しているなど、俳優陣も豪華ですね。
非行・麻薬依存などに囲まれた少年の日々を克明に描いたストーリーで、グイグイと惹き込まれる面白さがあります。
純粋な物語としても一級品の面白さなので、見て後悔はしない作品です。
ビートニク
「ビートジェネレーションとは何だったのか?」をギンズバーグ・ケルアック・バロウズらへのインタビュー映像などを交えながら、紐解いていくドキュメンタリー映画。
本来は史実を伝える類の映画であると思うのですが、あえてだと思うのですがいかにもビートといった感じの、分かりにくい構成になっているのは否めません。
とはいえ、後年のギンズバーグ・バロウズへのインタビューが見れるのは非常に貴重ですし、当時のテレビ映像もあることから、いかにビート文学が社会的な影響を及ぼしたか理解するにはうってつけでしょう。
正直よほどマニアでないと楽しめない感はありますが、関心がある人は必聴と言える映画。
マニアックすぎてレンタルでの扱いが無いので、DVDを買って見るほか無いので要注意です。
「おすすめのビートジェネレーション・ビートニク映画を紹介」まとめ
以上、おすすめのビートジェネレーション・ビートニク映画を紹介してきました。
やはり同ムーブメントにはなんとも言い表せない独特な空気感があると感じるところで、それが今もなお大きく人を惹き付ける要因になっていると感じるところ。
また当サイトは音楽のサイトですが、とくにミュージシャンはビート文学に影響を受けている人が多く、曲の題材となっていることも非常に多いので、紹介しました。
やはり同じ芸術分野で通じる部分もあるでしょうし、逆に音楽が影響を与えた側面もあるでしょう。
先に紹介したジム・キャロルも、詩人としての地位を確立したのち、音楽をやっていることは見逃せません。
加えて、同時代は公民権運動やベトナム戦争介入という、アメリカにおける大きな変化があった時期であり、社会的な空気感が同ムーブメントの後押しをした側面もあるはず。
そんな感じでアメリカ自体の歴史も関連してくることから、別記事になっている『アメリカの歴史』を題材にした映画もぜひ参考にしてみてください。
より深い見地でビートジェネレーションを感じられるのは間違いありませんよ。
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