スズキサトシ(@sasa_rhythm)です!
85年に結成し、87年にメジャーデビューしたブルーハーツですが、圧倒的な言葉の力で多くの若者を虜にし、熱狂させました。
約10年間の活動で社会に与えたインパクトはすざまじく、音楽界のみならず、他業界でも影響を受けた人物は山ほど存在します。
映画監督・深作欣二が『1001のバイオリン』を「人生で最も好きな曲」と語り、自身の葬儀でも流したのは有名ですね。
今回の記事では漫画にスポットを当て、ブルーハーツに影響を受けている漫画を紹介してきましょう!
「影響を受けた判断基準」が難しいところはありますが、そこは僕の基準でピックアップしてますので、ご容赦ください。
ではさっそく本題に入っていきましょう。
ブルーハーツに影響を受けている漫画
ろくでなしBLUES/森田まさのり
言わずと知れたヤンキー漫画の金字塔。
作中に思いっきりヒロト・マーシー・河ちゃん・梶くんをモチーフにしたキャラクターが登場することで有名ですね。
しかし、ブルーハーツの面々は不良文化と離れて生きて来たというのは感じるところであり、『優しさ』が受け入れられたブルーハーツは、漫画のテーマとは相いれない部分があると感じるところ。
とはいえ誰にでも分かるようにキャラを登場させるあたり、いかに作者がブルーハーツを好きか分かるので、並々ならぬ好意があるのがよく分かります。
競争の激しいジャンプにおいて7年も連載されている長期連載作品であり、人気はお墨付き。
純粋に楽しめる面白さはあるでしょう。
迷走王ボーダー/狩撫麻礼・たなか亜希夫
連載中に作者がブルーハーツに出会い衝撃を受け、ストーリーの流れすら変えてしまった作品。
「なんて強引な」と思うかも知れませんが、よほど読者に対して何かを伝えるべき使命感を感じたのでしょう。
86年から89年にかけて連載されており、まさにブルーハーツがうなぎ登りに駆け上がっていく時期と一致しています。
タイトルにあるボーダーとは、いわゆる一般人とそれ以外(自分たち)の境界線。
いわゆるはみ出し者の世界で生きる人々の物語ですが、世界観がマーシーの詩に近いように感ずるところで、作者が共鳴したのは必然であったのかもしれません。
ジパング少年/いわしげ孝
甲田ヒロトという、まんまヒロトをイメージしたキャラクターが登場する本作。
前に紹介した2作とは取り上げ方が違い、「社会現象としてのブルーハーツ」を俯瞰した視点で取り入れているのが特徴です。
大衆が感じていた、ブルーハーツの当時における社会的立ち位置を、忠実に描いてると感じるところ。
『普遍的な人生への問い』が物語の主軸にはあり、読後には色々と考えさせられることは間違いありません。
賭博黙示録カイジ/福本伸行
映画化もされている言わずと知れた大人気作品ですが、おそらく唯一のブルーハーツの歌詞で始まる漫画ではないでしょうか。
『未来は僕らの手の中』という曲そのまんまの一節でこの壮大な物語は始まっており、作者が込めた物語のテーマと言っても過言ではありません。
またアニメ化された際に、主人公カイジの声を演じた萩原聖人により楽曲カバーされ、オープニングで使われるなどしています。
具体的にブルーハーツに関連したものが作中に出てくるのはごくごく限られていますが、『自分の未来は自分でしか変えられない』ことを体現していく主人公に、ブルーハーツと同じ精神性を感じずにはいられませんね。
「ブルーハーツに影響を受けている漫画を紹介」まとめ
以上、ブルーハーツに影響を受けている漫画を紹介してきました。
セリフだけで登場する作品も他にあったりしますが、それだけではあまりに関連性が無いので、省いたところです。
今後も新たに見つけた作品があれば追記していきますので、楽しみにしてもらえると嬉しいですね。
なんにせよ、先に挙げた深作欣二しかり、ブルーハーツが人に与える影響というのはすざまじいものがあります。
ここまで人の心を鷲掴みにして離さない言葉を書けるのは、ヒロトマーシーだけであると改めて感じたところ。
興味を持った漫画があれば、ぜひ手に取って読んでみてくださいね。
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