スズキサトシ(@sasa_rhythm)です!
インディーズ時代から数えると約10年間活動したブルーハーツですが、オリジナルアルバムには収録されていない曲がいくつか存在します。
今回はそれらの曲の紹介と、聞く方法を紹介しましょう。
大半はベストアルバムに収録されており簡単に聴けるのですが、中にはアレンジ違いというマニアックなものも。
知らなかったバージョンなど見つかるかもしれませんので、ぜひ参考にしてみてくださいね。
アルバム未収録&アレンジ・バージョン違いのブルーハーツ曲一覧
1985
作詞・作曲/甲本ヒロト
1985年以降一度も演奏されていなかった曲で、長らく幻とされていましたが、10年の時を経て解散後に発売された『SUPER BEST』に収録。
以降ベスト盤ではお決まりのように収録されるようになったので、むしろ初心者が最初に耳にする曲になってしまいました。
メンバーの本望では無い形で陽の目を浴びたのは、ファンとして喜ぶべきかどうなのか、悩ましいところですね(^_^;)
人にやさしく/ハンマー
作詞・作曲/甲本ヒロト(人にやさしく)
作詞・作曲/真島昌利(ハンマー)
これらは二つまとめて紹介。
インディーズ時代に自主制作として発売されたシングルでしたが、88年にCD化された際に大幅にリミックス化。
そのため聴き比べると、音色などのあまりの違いに、似て非なる曲になっていると言っても過言ではありません。
元のアナログ盤はこれぞパンクと言ったような荒々しい音合いで、下手にいじるよりもそのままの方が良かったのではないかと思うところ。
上に貼ってる視聴曲は元バージョンが無かったので、リミックス版を貼ってます。
ブルーハーツより愛をこめて
作詞・作曲/甲本ヒロト
1987年7月4日の日比谷野音など、ライブでのみ演奏されていた曲。
先の『1985』同様、幻の曲であったのですが『SUPER BEST』への収録で、逆に入口に立つ曲になってしまったという。
リンダリンダ(シングルバージョン)
作詞・作曲/甲本ヒロト
誰もが知ってるブルーハーツの代表曲ですが、シングルとアルバムではバージョン違い。
違うポイントはいくつもあるものの、一番分かりやすいのは前奏のギターがあるかどうか。
シンプルなアレンジのアルバムバージョンの方が断然カッコよく、ライブでもシングルバージョンで演奏されていました。
シングルバージョンは悪い方向の80~90年代サウンド感のアレンジで苦手ですが、残念なことに大半のベスト盤にはシングル版が収録。
僕はここに立っているよ
作詞・作曲/真島昌利
シングル『リンダリンダ』のB面に収録。
ファンの間で人気が高い楽曲ということもあり、多数のベスト盤に収録されています。
初期のブルーハーツらしい、若者の悲痛な叫びが詰まっている珠玉の名曲。
ブルーハーツのテーマ/チェルノブイリ/シャララ
作詞・作曲/甲本ヒロト(ブルーハーツのテーマ)
作詞・作曲/真島昌利(チェルノブイリ)
作詞・作曲/甲本ヒロト(シャララ)
歌詞がレコ倫に引っ掛かるため自主制作シングルとして発売。
ベスト盤に収録されているため、どの曲も簡単に聴くことが可能です。
こういった系統の曲を集めて、RCの『COVERS』のようなアルバムを出してくれたら面白かったですけどね。
平成のブルース
作詞・作曲/真島昌利
シングル『青空』のB面に収録のマーシーボーカル曲。
同時期のアルバム曲で『ブルースをけとばせ』があるので、タイトルといい曲調と言い混同されやすいですね。
『Blue Suede Shoes』の歌詞を歌う部分が猛烈にカッコ良し。
情熱の薔薇(シングルバージョン)
作詞・作曲/甲本ヒロト
あまり知られていませんが、情熱の薔薇はシングルとアルバムでバージョン違い。
それでもって大半の人が耳にしているのは、シングルバージョンの方ですね。
個人的には一発撮りのアルバムバージョンの方が、なんとも言えない音の生々しさを感じて好きなので、聞いたことが無い人は聴いてもらいたいですね。
とはいえ、この記事ではアルバム未収録曲を紹介してるので、この説明だとややこしいのですが(笑)
鉄砲
作詞・作曲/真島昌利
シングル『情熱の薔薇』のB面に収録。
ブルーハーツはアルバムで言うところの初期3作までがメルダック、それ以降がイースト・ウエスト・ジャパンというレーベル。
2010年に『ALL TIME SINGLS』が発売されるまで、レーベルの垣根を超えたべストが発売されなかったため、リンダリンダやTRAIN-TRAINが収録されているメルダックのベストの方が人気でした。
故にイースト盤のベストにしか収録されてなかった同曲は、聞いたことが無い人も多いのでは。
シンデレラ(灰の中から)
作詞・作曲:/河口純之助
シングル『首つり台から』B面に収録。
紹介しておいてなんですが、そんなに良い曲じゃないので、無理に聴く必要は無いと思います(笑)
同時期の河ちゃん曲だったら『真夜中のテレフォン』が至高。
わーわー(ライブバージョン)
作詞・作曲/真島昌利
『ブルーハーツより愛をこめて』同様、ライブバージョンしか存在しない曲。
いかにも5thアルバム期の曲といった感じで、言葉数が少なく直接的なメッセージが無いのが目立ちます。
TOO MUCH PAIN(Re-mix ver.)
作詞・作曲/真島昌利
実はバージョン違いがある、言わずと知れた名曲『TOO MUCH PAIN』。
別で録音したものではなく、タイトル通り完全なリミックスですね。
具体的に違う部分は『キー半音上げ』『ラストがフェードアウトではなく完奏』『強めのエコー』といったところでしょうか。
元々シングルB面に収録されていたわけでもなく、イースト・ウエスト・ジャパン在籍時のベスト発売にあたり収録されたので、コアなファン向けのエサとしてリミックス版が作られたという見方もできなくはないですが、真相は不明。
夜の盗賊団(Alternative ver.)
作詞・作曲/真島昌利
実は夜の盗賊団も別バージョンが存在。
『TOO MUCH PAIN』とは異なり、完全なるアレンジ違いですね。
具体的には『テンポアップ』『サビでマーシーのハモリ』『ギターアレンジの違い』といったところ。
個人的にはブルーハーツでトップクラスに好きな曲ですが、どちらのバージョンもたまらない良さがあります。
1001のバイオリン
作詞・作曲/真島昌利
シングル『1000のバイオリン』B面収録の、アレンジ違いの一曲。
本来はアレンジ違いのサブ的な位置づけだったはずが、深作欣二がもっとも好きな曲と語ったり、CMで使われたりと、近年ではむしろ1001の方が知られるように。
ブルーハーツを後追いで聴いてる世代や、ファンでない人は1001だけ知ってるという悲しき状態になっています(^_^;)
俺は俺の死を死にたい(Alternative version)
作詞・作曲/真島昌利
デモをもとに制作されたもので、『STICK OUT』収録バージョンとは微妙な違いが。
具体的には『歌詞が一部違う』『音色が違う』『ラストが完奏』といったところでしょうか。
ものすごく細かいことを言うと、こちらのラストにマーシーのシャウトとは違う唸り声が聞こえ、それがものすごくカッコいいのです。
「アルバム未収録&アレンジ・バージョン違いのブルーハーツ曲一覧」まとめ
ということで非常にマニアックでしたが、アルバム未収録のブルーハーツ曲を紹介してきました。
前半に紹介した曲は当たり前のように知っていたものの、後半の曲は知らない人も多かったのではないでしょうか?
そもそも普通の人はここまで突き詰めませんが、好きなアーティストを掘り下げていくというのは、この上ない喜びですよね。
調べても調べてもキリがない世界ですが、少しでもこの楽しみを味わってもらえると幸いです!