スズキサトシ(@sasa_rhythm)です!
ブルーハーツ・ハイロウズと形を変えながら、常に日本のロックシーンの最前線を突っ走ってきたヒロトとマーシー。
そんな2人が現在進行形で組んでいる、日本一のロックンロールバンドが『ザ・クロマニヨンズ』。
ブルーハーツ以来の4人編制のシンプルなバンドであり、言葉もサウンドも「いらないものをそぎ落としたシンプルさ」が際立ちます。
過去のバンドはいずれも10年で解散したものの、同バンドにおいては節目も超え、永続的に続く雰囲気すら感じさせられますね。
今回はそんなクロマニヨンズをこれから聴いてみたいという人に向けて、おすすめのアルバムを3つ紹介していきたいと思います。
フェスで見たり、ラジオで耳にしたりなど、彼らに触れたきっかけは様々でしょうけども、そのひっかりがさらに深くなること間違いない名盤を、ぜひ堪能してみてください。
クロマニヨンズのおすすめアルバム3選
ACE ROCKER
クロマニヨンズ史上最高の名盤として、真っ先に名前の挙がるアルバム。
クロマニヨンズになってからはシンプルな言葉が目立ち、ハイロウズ初期ほどでは無いにせよ、あまり言葉に重きを置いていないような印象が強く、どのアルバムもそんな面が顕著でした。
しかし6枚目となったこのアルバムでは一転、涙無くしては聴けない切ない言葉が、洪水のように押し寄せて来るのです。
良い意味でクロマニヨンズのアルバムの中では浮いていると言え、ブルーハーツにあった切なさ、ハイロウズにあった衝動が透けて見えますね。
言葉の面でしっくり来なくて、クロマニヨンズになってから離れたという人でも、このアルバムを聴いてもらえれば、本質的にヒロトマーシーが変わっていないことを実感してくれるはず。
強いて言えば後半2曲は好みが分かれそうですが、誇張抜きで冒頭から10曲目まではとんでもない名曲。
2019年現在においても、クロマニヨンズ史上最高の名盤という表現は揺るがないものとなっています。
初めてクロマニヨンズのアルバムを手に取る方でも、バンドの良さをひたすらに実感してもらえるはず。
【アルバムレビュー】ACE ROCKER/ザ・クロマニヨンズザ・クロマニヨンズ
ヒロトマーシーに限らず、ロックの歴史を振り返ると1stアルバムは名盤率が非常に高いと言えます。
クロマニヨンズも例外ではなく、同作はシンプルな疾走感に溢れるアルバムと言うことができるでしょう。
前バンドであるハイロウズ時代は、とくに5人編制期において、ハイレベルなメンバーによる巧みなアレンジと、ミックスもやたらに凝っていたりという面が見られましたが、クロマニヨンズはまさに原点回帰の様相。
余計なアレンジもせず、ただひたすらに8ビートで駆け抜け、アルバムはラストにむかっていきます。
デビューシングルである「タリホー」、マーシー節炸裂の「あさくらさんしょ」あたりは必聴。
唯一、スローテンポな曲である、「夢のロッケンロール・ドリーム」もヒロトのロックへの愛が詰まったしっとりとした名曲。
言葉数は少ないですが、マーシーの産み出す空気感が美しい「やわらかい」も見逃せません。
「シンプル・イズ・ベスト」という言葉が、まさにピッタリという内容であり、過剰に言葉に拘らないロックンロールの良さを伝えてくれますね。
1stアルバムは名盤であることが多いですが、例に漏れずクロマニヨンズの1stアルバムも名盤です!
【アルバムレビュー】ザ・クロマニヨンズ/ザ・クロマニヨンズGUMBO INFERNO
2019年時点において、「直近で一番良いアルバムは?」と聞かれたらオススメしたいのは、8thアルバム『GUMBO INFERNO』。
直近と言えどもかれこれ5年前の作品ですが、なぜかはお察しください・・・。
6枚目が良すぎた故に、7作目での落差があり、8枚目で持ち直してきたというところでしょうか。
全体として名曲の羅列とまでは言えませんが、ヒロトで言えば「孤独の化身」、マーシーで言えば「流行りのクルマ」という、ノスタルジックなナンバーが、ひときわ光っています。
個人的には「流行りのクルマ」が同作では一番好きで、『流行りモノしか手に入らない世の中の異様さ、そして妥協するしかない自分』という視点が、マーシーらしい社会の見方だなと。
その他にもバラエティに富んだ曲が多く、シングルカットもされたキャッチーなナンバー「キスまでいける」は必聴。
こうした言い方もなんですが、エースロッカーの余波とも言える、切ない言葉が至るところに散りばめられていますよ。
【アルバムレビュー】GUMBO INFERNO/ザ・クロマニヨンズ
「ザ・クロマニヨンズのおすすめアルバム3選」まとめ
ということで、おすすめのアルバムを3つ紹介してきました。
クロマニヨンズに限らず、往々にしてコアなファンほど「全部聴け」と言わんばかりの勢いだったりしますが、正直それでは初心者泣かせ。
個人的な経験を踏まえても、理解が浅いアーティストはいわゆる名盤を最初に聴くのが一番だと思ってますので、そこを軸に選んだ次第です。
とくに『ACE ROCKER』の突出具合がすざまじく、明らかに他のクロマニヨンズ作品と比べても光り方が尋常ではありません。
ほかの2作も、純粋なクロマニヨンズらしい作品であることは確かなので、ぜひあわせて聴いてもらえれば、バンドの雰囲気が分かってくるはず。
もし「ブルーハーツは好きだけれども、クロマニヨンズはちょっと」という人がいても、騙されたと思って『ACE ROCKER』を聴いてもらえれば、彼らが本質的に変わっていないことを実感できるはずですよ。
なおクロマニヨンズは生粋のライブバンドで、毎年全国津々浦々を周っており、かならず皆さんの住んでいる近くにも訪れます。
CDだけでは決して伝わらない、真の魅力が分かるのがライブですので、少しでも気が向けば足を運んでもらえると嬉しいですね。
人生観が変わるほどの激しいライブを、ぜひ堪能してみてはどうでしょうか。
クロマニヨンズのチケット購入方法は、別記事で丁寧に解説してますので、ぜひ参考にしてみてくださいね。
クロマニヨンズのチケットの取り方を伝授!先行で確保せよ。繰り返しになりますが、まずは紹介したアルバムを聴いてもらえると嬉しく思います。
最後にやっぱり最初はベスト盤を買いたい、という方のために下記にシングル集を紹介してますので、参考までに。
それでは皆さんに楽しいロックンロール生活が訪れることを願っています!