1970年代にイギリスで起こったムーブメントであるパブロック。
得てしてこのようなロックの一形態は、ある程度似通った音楽性を持ってるものですが、パブロックは例外です。
というのも、「パブで演奏しているバンド群」をひとまとめにした呼称がパブロックであり、その音楽性は実に多様。
自分自身パブロックの入り口はドクターフィールグッドでしたが、ドクターフィールグッドみたいなバンドを期待して、他のパブロックのミュージシャンを聴いていくと全然違ってて驚いた記憶があります。
ということでこの記事では、パブロックの入り口に聴いてみて貰いたい、アーティストを紹介していきます。
本当に音楽性は多様なので、人によって気に入る曲は様々だと思うので、ぜひ色々と聴いてみてください。
パブロック入門
ドクターフィールグッド
70年代初頭からパブロックシーンを牽引し、後のパンクロックムーブメントの火付け役となった事でも知られています。
ギターの「ウィルコ・ジョンソン」のピックを使わないカッティング、ボーカル「リー・ブリロー」のワイルドな歌声と、シンプルで猛烈にカッコいいバンドです。
今もなおバンド自体は存続してますが、曲も書いていたウィルコが77年に脱退したり、ブリローが死去したりと、オリジナルメンバーは一人も存在しません。
人それぞれ思うところはあるかもですが、個人的にはウィルコが脱退するまでが本当の意味でのドクターフィールグッドだと感じてますので、まずは1stなど初期のアルバムを聴いてみて欲しいと思います。
最初に聴いてみて貰いたいのは、代表曲である「She Does Right」。
ドクターフィールグッドの名曲ランキング5選!【パブロック】エルヴィス・コステロ
とくに初期はパンク調の曲が多く、怒れる若者とも言われました。
今もなお活動を続ける現役のアーティストであり、その功績から「ローリング・ストーン」の選ぶ歴史上最も偉大な100組のアーティスト」において、80位に選出されるほど。
「she」や「アリソン」なんかが有名な曲ですが、個人的に好きな曲は「ウェルカム・トゥ・ザ・ワーキング・ウィーク」なので参考までにどうぞ。
イアン・デューリー
ブロックヘッズは、ファンキーな楽曲と過激なステージングが魅力で、シングル「Sex & Drugs & Rock & Roll」が全英2位になるなど、ヒットも飛ばしています。
ドクターフィールグッドを脱退したウィルコ・ジョンソンが後に加入したり、後にウィルコの盟友となるベーシスト「ノーマン・ワットロイ」が所属していたりと、パブロックシーン全体を語る上でも欠かせない存在。
ニック・ロウ(ブリンズリー・シュウォーツ)
ベーシストでボーカルのニック・ロウは、バンド解散後にプロデューサーとしても重要な役割を果たし、ダムドの最初のシングルとアルバムを手掛けたり、エルヴィス・コステロ、プリテンダーズ、ドクターフィールグッドもプロデュースしています。
有名な曲に「ピース、ラヴ・アンド・アンダースタンディング」が挙げられ、バンド解散後もライブでは必ず取り上げるほど、ニックロウ自身でも気に入っている一曲。
グレアム・パーカー
75年に結成された「グレアム・パーカー&ルーモア」はパブロックを代表するバンドの一つで、1stアルバム『Howlin’ Wind』は名盤と名高いです。
彼が影響を受けた音楽性がふんだんに反映された楽曲が詰まっており、個人的にはストーンズ調のロックンロールな一曲「ソウル・シューズ」が大好きですね。
エディー&ザ・ホッドロッズ
ヒット曲「Do Anything You Wanna Do (ドゥ・エニシィング・ユー・ワナ・ドゥ)」は気持ちの良いロックンロールナンバーです。
元メンバーの「ポール・グレイ」が、後にダムドでドラマーを務めるという繋がりもあったり。
個人的にもドクターフィールグッドの次ぐらいに好きなパブロックのバンドです。
「パブロック入門」まとめ
ということで、パブロックのミュージシャンについて簡単ですが紹介して来ました。
冒頭にも書いたように、音楽性は本当にバラバラなので、一つでも気に入ったならば、そこから聴いてみるのが良いんじゃないかと思います。
この記事がパブロックを聴くとっかかりになれば幸いです。
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