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おすすめの園子温映画『日本の鬼才』

日本の映画界において、ひと際に異才を放っており、まさに「鬼才」という言葉がしっくりくる監督『園子温』。

 

どちらかというと、「愛・友情」をテーマにした明るい映画が、日本においては目に入りがちですが、彼の作品は真逆。

 

「愛憎・狂気・憂鬱・死」など、人間の暗部に迫るテーマばかりが取り上げられ、まさに『園子温作品』としか形容のしようがない、ドロドロとした世界観が魅力的です。

 

一度見たら脳裏から離れないような映像もあったりしますが、ゆえに熱狂的なファンも多く、単純な娯楽映画には無い、表現活動の真に迫るものがあると感じますね。

 

僕も初めて彼の作品を見て以降、すっかり虜になってしまい、色々な作品を見漁りました。

 

そこでこの記事では、絶対に見ておきたいおすすめの園子温映画を紹介していきますので、ぜひ参考にしてみてください。

【記事内に広告を含みます。】

おすすめの園子温映画

冷たい熱帯魚

おすすめ度
(5.0)

僕の園子温作品の入り口となった作品であり、最高傑作と言える映画。

 

下手に何かを書くとネタバレになり兼ねないですが、見終えた後「ここまで衝撃的な映画を作る日本人がいたとは」と開いた口が塞がらない状態になりました・・・。

 

R18指定作品になっているのですが、冒頭から見ていくと「どこがR18なの?」状態。

 

しかし恐るべき展開が待ち受けていますので、心して見て欲しいですね。

 

実際の事件をモデルにしてるとはいえ、創作として一歩深い境地に踏み込んでおり、まさに天才的としか言いようが無いです。

 

主演俳優陣の演技も鬼気迫るものがあり、どんどんとのめり込まされてしまいますよ。

愛のむきだし

おすすめ度
(3.5)

色々と詰め込まれて、やや散漫な印象はあるものの、ドロドロとした雰囲気は園子温作品そのもの。

 

237分という異様な長さであり、よほどのファンでなきゃずっと入り込んで見るのは少し厳しいかも。

 

少なくとも入り口としてはオススメできないので、「冷たい熱帯魚」を見て「他の作品も見たい!」となったら、手に取ってみましょう。

 

満島ひかりの演技は非常に魅力的。

ヒミズ

おすすめ度
(3.5)

古谷実の漫画「ヒミズ」を映画化したもの。

 

若者の鬱々とした感情が表に出ている作品であり、まさに園子温がメガホンを取ることは非常に納得行きますね。

 

東日本大震災を受け、台本を種々描き直しており、漫画との相違はありますが、どちらも面白いです。

 

とはいえ、園子温の過去作にあったドロドロとした負の部分は、同作はどちらかというと軽めであり、いわゆる一般層でも見やすいのかなと。

 

漫画が入り口の方も見ておきたいですね。

恋の罪

おすすめ度
(3.0)

『冷たい熱帯魚』同様、実在の事件をモチーフにした映画。

 

この事件を題材に小説など様々な創作物が作られており、「それが良いことであるかどうか」という議論は別として、謎が人の関心を惹きつけるのは事実でしょう。

 

各種の賞も受賞するなど一般的な評価も高く、大衆性も持ち得てる内容。

 

とはいえ、もちろん園子温作品らしく、圧倒的に暗部が目立つ内容であり、このドロドロした感じがたまりませんね。

 

女性に重きを置いているところが、特徴的な点でしょう。

「おすすめの園子温映画」まとめ

園子温作品はR指定などで抵抗があったとしても、とにかく一度見て貰えさえすれば、人が強烈に惹きつけられる魅力がよく理解できるはず。

 

とりわけ映画界には異才と呼ばれる人間が世界を見渡しても存在しますが、「この人しか作れない作品」という意味では、『ゴダール』にも通じるものもあるのかなと。

 

ゴダールよりもよっぽどストーリーは分かりやすいですがね。

 

至極簡単な説明に終わってしまいましたが、僕自身もまだ見れていない作品が多くあるので、情報は随時追記していきます。

 

ということで、レビューした作品を参考にしながら、ぜひ園子温の世界に一歩足を踏み入れてみてくださいね。

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