スズキサトシ(@sasa_rhythm)です!
1960年代に世界を席巻したムーブメントを巻き起こし、ロックの歴史を語る上では切っても切り離せない最重要バンドであるビートルズ。
デビュー後の約7年間の間に12枚のスタジオアルバムを残しており、どのアルバムも並みのバンドなら全て名盤と言えるほどの圧倒的なクオリティの高さ。
しかし、初心者に「全部聴くべし」と言うのはあまりに横暴なので、ビートルズのアルバムを集めたいと思っている初心者の方に向けて、断腸の思いで5枚チョイスする次第です。
今回紹介したアルバムをひとまずのとっかかりとして捉え、どんどんと深いビートルズの森に足を進めて行ってもらえると嬉しく思います。
では早速紹介に入っていきましょう。
ビートルズのおすすめアルバム
1位 Let It Be
ビートルズをよく知らない人でも、誰でも聴いたことのある曲の一つである「Let It Be」。
同曲が収録されているという点で、入口としては非常に分かりやすさがあると感じます。
残念ながら大衆的なイメージとしてはビートルズは『ポップ』であり、初期のロックンロールな曲を全く知らない人も多いです。
ゆえに晩年の作品である同作は、先の表題曲を筆頭に、「Across the Universe」「The Long and Widing Road」など、大衆が思う美しいビートルズ曲が多いので、聴きやすさは間違いありません。
内部のゴタゴタの要因となったフィル・スペクターのオーケストラアレンジも、耳残りの良さに一役買ってるのは見逃せません。
2位 Please Please Me
ローリング・ストーン誌の、「オールタイム・ベスト・デビューアルバム」において17位にランクインしており、今もなお名盤として名高い1stアルバム。
全ての伝説はこのアルバムから始まっており、ハンブルグ巡業などで腕を磨いた、生粋のライブバンドとしての熱気が本作には詰まっています。
スタジオライブ形式で、ほぼ一発撮りでレコーディングされており、その勢いたるやビートルズのアルバムでは随一と言えるでしょう。
全14曲中6曲がカバーですが、どの曲も素晴らしい完成度であり、特にラストのツイスト・アンド・シャウトでのジョンのボーカルは圧巻。
天性のロックボーカリストと言えるジョンの声に、武者震いすること間違いありませんよ。
3位 Help!
先の『Let It Be』同様に、一般的な知名度が高い『Yesterday』が収録されている同作。
その他にも表題曲の「Help!」や「Ticket To Ride」など有名曲も多く、初心者でも非常に聴きやすい内容と言えるでしょう。
初期のロックンロール調と後期のスタジオワーク中心の狭間にある頃の作品であり、ディランに影響を受けたジョンの「悲しみはぶっとばせ」や、カントリー調のポールの「夢の人」など、楽曲の表情豊かな側面も特徴です。
個人的には「Ticket To Ride」が非常に大好きな一曲であり、突っ込み気味のドラムの気持ち良さが珠玉。
4位 With the Beatles
初期ビートルズの勢いを色濃く残す2nd『With the Beatles』。
いわゆる誰でも知っているビートルズソングは無いものの、ロック好きにはたまらないクールなナンバーが勢ぞろい。
ジョンが悔しいほど良い曲と認めた、ポールの「All My Loving」や、コーラスが一瞬で耳に残るジョンの「It Won’t Be Long」、ラストを飾るゴリゴリのロックナンバー「Money」など、心地よい名曲が満載。
ロックンロールのスタンダードナンバーであるチャックベリーの「ロール・オーヴァー・ベートーベン」も、軽快なギターワークに聴きごたえ抜群です。
ジョージの渋いボーカルもたまりませんね。
5位 Sgt. Pepper’s Lonely Hearts Club Band
世界初のコンセプトアルバムとも呼ばれる、ビートルズ中期の実験的サウンドの集大成的作品。
発売当時はサイケデリック・ロックが猛威を振るっていた時期であり、時流に沿いながらも、他には無い独自な物を産み出す、ビートルズの創作者としてのレベルの高さを体現するアルバムと言っても過言では無いでしょう。
一般的な知名度が高い曲は少ないものの、どの曲もポップな側面があり、じわじわと病みつきになること間違いなし。
表題曲である「Sgt. Pepper’s Lonely Hearts Club Band」はどこかで聞き覚えのある人も多いはず。
「【ロックの歴史】ビートルズのおすすめアルバム5選!」まとめ
以上、ビートルズのおすすめアルバムを紹介してきました。
冒頭にも書きましたが、大袈裟ではなく、全作品が名盤と言える珠玉の内容なので、ぜひどんどんと聞き漁り、自分なりのマイベストアルバムを見つけてもらえると嬉しいですね。
ちなみに初期のビートルズも含め、リバプール出身の同じ類の音楽性のバンドが通称マージービートと呼ばれ、雨後の筍のように当時は様々なバンドが出てきました。
もちろんどのバンドも良い曲は持っていましたが、なぜビートルズだけが他の追随を許さない規模の人気になったかを考えると、ひとえに楽曲のクオリティの高さ、ワンマンバンドではなく、4人全員のスター性というところにあると感じます。
僕が今更書き立てなくとも、世の中には真に迫るビートルズマニアがたくさんおり、その魅力はこれまでさんざん語られてきました。
それだけ多くの人を、半世紀以上たった今も捉えて離さない、魔力とも言えるビートルズの魅力の一端を、少しでも知ってみてください。
ロックの歴史を体現していると言っても過言では無いビートルズを知ることで、あなたの音楽の知見が増して行くのは間違いありませんよ。
なおビートルズやメンバーのソロ時代の曲は全て『amazon music umlimited』で聴けますので、こちらの記事をぜひ参考にしてみてくださいね。
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