スズキサトシ(@sasa_rhythm)です!
「ギブソンギターのリイシューってどうゆう意味?」
「ヒストリック・コレクションとの違いは?」
この記事にたどり着いた方はそんな疑問をお持ちかと思います。
結論から言うと、
リイシュー=再生産モデル
ヒスコレ=復刻版シリーズの名称
になります。
これだけだとよく分からないと思いますので、詳しく説明していきますね。
まずはリイシューから。
リイシューとは再生産
リイシュー(reissue)とは、昔生産していたモデルで生産が終わってしまったものを、当時と同じような仕様で再生産したモデルのことをいいます。
一例を上げますと、「Gibson SG ’61 Reissue」というギターがあります。
これはSG の1961年モデルを新たに同じような仕様で生産したモデルという意味です。
ほかにも、
1959 Les Paul Reissue
1959 Les Paul Standard Reissue
などありますが全て同じ意味ですね。
リイシューモデルは全く同じ仕様というのもありますが、
・当時と同じ木材の入手が困難
・木材価格が高すぎる
といった理由から材質を若干変更したり、
オリジナルはトレモロ→リイシューではストップテールピースに変更
するなど、オリジナルとは仕様が全く同じではないものも多くあります。
ヒスコレ(ヒストリック・コレクション)とは
80年代後半に立ち上げられたギブソンのカスタムショップ。
そのカスタムショップで主力商品として売り出されたのが、ヒストリック・コレクション(ヒスコレ)です。
コンセプトは「歴史的名器の復刻シリーズ」。
すなわち「ヒスコレ」も広義の意味で「リイシュー」と言うことができます。
実際商品名称を見ても、ヒスコレの一部で「リイシュー」と表示して販売しているのもあります。
ヒスコレ・レスポールの略号である
「R8」
「R9」
などの「R」もリイシューの頭文字と推測できます。
逆に考えると、カスタムショップ設立以前の「リイシュー」は「ヒスコレ」の前身と言ってもおかしくありません。
結局、「リイシュー」「ヒスコレ」どっちがいいの?
個体差もあり一概に言えるものではないものの、「オリジナルの再現度」という観点で見るとヒスコレに分があるという意見が多いです。
「重すぎる」のがウィークポイントと言われ続けたレスポールも、ヒスコレでは材質を工夫することで実用的な重量(4キロ前後)を実現している個体が多いです。
80年代の「リイシュー」では5キロを超える個体も珍しくなかったため、これは大きな違いです。
これだけ聞くと、「ヒスコレ」の方が人気があるように思えますが、実はそうでもありません。
「リイシュー」は発売から30年以上経過し、骨董的な価値が出てきています。
当時の生産本数が少ないことや、良質な木材を使いやすかった時期のギターのため、未だに根強い人気を誇っているのです。
なので一概にどちらがいいとは言えるものではないのです。
学んでも学んでも終わりが見えない、奥が深いギター雑学は楽しいですね。
書籍を読むともっと濃い知識が体系的にまとめられてますので、興味がある方は読んでみると参考になるはず。