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ジョン・ライドンの名言『セックス・ピストルズ』

ロンドンパンクの代表的なバンドとして真っ先に上がってくるのが「セックス・ピストルズ」。

 

パンクムーブメントを世界に広げるきっかけになったと言っても過言では無く、今もなお神格化されてる存在です。

 

今回はそんなピストルズのボーカルであった「ジョン・ライドン」の名言について紹介していきたいと思います。

 

攻撃的で破壊的なイメージがありますが、言葉に着目して見ると、実は非常に聡明で深い考えを持っていることも見えて来ます。

 

ぜひそうした言葉の数々に触れることで、パンクについて今一度考えてみてはどうでしょうか。

 

では早速本題へ。

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ジョン・ライドンの名言

騙されてはいけないぜ。ミスター・ロットンは誰の人造人間でもない!

 

楽しんでくれよ、さもなきゃくたばっちまえ。

 

「我々はゴミ箱の中に咲く花だ」
これこそ素晴らしくも苦い、真実の言葉だ。

 

俺が他人に提供出来るのは、その人なりの個性。それを掴み取ってくれよ!

 

俺が言い続けているのは、自分の道を見つける事、自分の音を表現する事、自分に正直である事、そして個性を失わない事。人の真似をする必要はまったくないんだ。パンクが伝えようとしてきたもの、それはただひとつ。自分らしくあれ!

 

“アナーキー”ってのはそもそも思考の自由を象徴してるんだ。こういう何もかもが息苦しいほどシステム化された時代だからこそ、もっとそれぞれが真剣に対峙しなきゃならないテーマなんだ。支配階級に飼いならされた家畜と化さない為にもさ。

 

世の中には〝こうでなきゃいけない〟っていう事はないんだ。

 

一般大衆には偶像を求めるというおかしな性質が潜んでる。偶像破壊主義者の俺には耐えられないけどね。
みんな神のような存在を求めて、それが叶わないと大騒ぎする。観念的苦痛を偶像に背負ってもらいたいのさ。

 

パンクはそれを求める連中の為だけにあるんだよ。もしそれが「死んだ」っていうんならさ、じゃあどうぞ、それに代わるものをお目にかけてもらいたいってもんだよ。

 

人々を目覚めさせる唯一の方法は、攻撃して、攻撃して、攻撃しまくることだ。
無論、肉体的にじゃなく、メンタルにだが。

 

アナーキーとは挑む事だ。社会に挑む最良の方法はコメディだ。

 

なぜ俺達は自分のやることに2万個もの言い訳をするんだろうな。自分に正直に成れば良いだけなのにな。俺は天使じゃないんだな。

 

決して他人から完璧に理解されちゃいけない。そんなのこの世の終わりだよ。思考に終止符を打つべきじゃない。
思考は変化していくからな。

 

全ては自分の頭の中で始まるんだ。欲を出して自分の事だけ考えるのを辞めること。
そして、同じ人間として仲間をリスペクトすることを学ぶことだ。
それこそが俺が人生で学んできたことさ。それが分かっていれば、だいぶ生きやすくなるってもんだ。

 

パンクとは自分自身に忠実であることだ。ファッションじゃない。

 

パンクは偽善や独占に対抗するものだ。資本主義の醜悪な面や宗教などの全ての悪に刃向かうものなのさ。

 

(パンクについて)
パンク・ユニフォームを着たステロタイプのパンクスになるな、って意味も含まれてるんだ。たとえその人間が自分を純度100%のパンクスだと自負してたとしても、その理念自体に取り憑かれ表層的意味ばかり追うようになると、最終的にはパンク・フォロワーにしかなれないって事。

 

セックス・ピストルズの客が、みんなお揃いのパンク・ファッションで現れることに俺はムカついていた。こっちの真意からはずれてるよ。俺たちがやってることを理解してない。俺たちは”みんな一緒”なんて真っ平御免と思ってたぐらいだぜ。
俺たちのポリシーは、みんなで同じ恰好をして、同じ人間になる事じゃない。

 

俺は今の連中のパンクってのは服装のことだと思うのさ。そしてそのユニフォームに収まるだけで、何もわかっちゃいない。
何を着るかなんて関係ないんだよ。パンクってのは、ファシスト政権への反動だぜ。「パンクはこんなの着ない」だの「パンクはこんなの聴かない」だの、くだらねえ!

 

俺はファッション感覚なんて持っちゃいない。好きなものを着ているだけで、何らかのメッセージが込められた服装をする必要性は感じていない。
着るもののことをあれこれ気にして背後に自分を隠してしまうくらいなら、いっそ土に潜ってしまえばいいだろ?

 

町の中を歩いていると俺の真似をしてる奴がうろうろしてるけど、奴らを見るのも耐えられないよ。奴らを見てると本当にヘドを吐きたくなるぜ。自分たちで自分たちの道を開けず、ただ人の真似をしてるだけさ。世の中には、せっかく神様からもらった頭を使わないだらけた奴が多すぎるぜ。

 

そもそもファッションてのは、追いかけるんじゃなく先走るもんだ。

 

若いバンドがピストルズの影響を受けたというのを聞いて、俺はぞっとする。みんな重要なポイントを見落としてるよ。ピストルズに関心のある人間なら、当たり障りのないボロボロのユニフォームなんて着ちゃいけないんだよ。
ピストルズの言わんとしたことは、自分自身であれってことだったんだぜ!

 

あの安全ピンの流行は異常だった。安全ピンで止めたボロボロのドレスに2千ポンド払う人がいたって別にいいけど、そんな値段に見合う価値はないぜ。その馬鹿馬鹿しい不合理を俺は楽しんだ。ブティックがこぞってそんな服を売り出すと、それを着て街を歩く馬鹿野郎が大勢いたね。

 

言いたいことは言う。魂は売らない。古い形式に拘らない。そうやって、欲しいものに固執するんだ。やればできる。
やりたいことをやればいいんだ。きっとうまくいくさ。

 

(パンクという言葉をどういう意味で捉えていますか?)
そんなの言葉に置き換えるのは無理だね。感覚なんだって。

 

人々は雑誌に書かれていることを完全に、臆面もなく信じてしまう。狂ってるよ。
『ほら、このバンド。これが音楽の新たな反逆だよ』ってな具合に。反逆なわけねえだろうそれが。ビデオを撮ってMTVで流してるんだったら、何にも反逆なんかしてねえ。支持してんだろ、それじゃ。

 

(なぜ人々があなたにこんなにも興味を持つのだと思いますか?)
きっと、俺が偉大な人間だからだろ…馬鹿げた質問だよ。
多分、他の連中は話ばかりしているのに俺は実際に行動しているからだろうね。

 

(セックス・ピストルズとPIL、どちらがあなたにとってより重要ですか?)
俺自身だよ。常にそうだ。そして、これは自分勝手な発言ではない。人間はまず、何よりも自分自身の面倒を見なきゃならない。

 

俺について人が誤解しているのは、俺が怒りを向けているのは人に対してじゃないってことなんだ。俺は腐ったシステムに怒っていて、それを俺の曲はきちんと表現していると思う。

 

俺を革命のリーダーにまつりあげるな。そういう風に考える人間は多いが、俺はリーダーだったことは一度もない。俺は自分の人生を生きてきただけだ。俺を手本にしたり、俺からインスピレーションを得たい奴は、好きにしろ。

 

レコード会社なんか無視しろ。彼らが隆盛を極めた時代もあったが、彼らが見せてくれたのは、腐敗した政治活動以外の何ものでもなかった。俺たちは、できるだけ多くの人々に音楽を聞いて欲しいんだ。だから、レコード会社も進歩しろ。お前らの時代は終わった。

 

時代のムードに合わせて歴史的事実を書きかえてはならない。

 

俺は哲学は好きだが心理学は嫌いだ。人間なんてみんな気狂いなんだよ。それなのに各人がどんな風に気狂いかなどという200ページのレポートなんか作成してどうする。それも又、作成してるほうも気狂いなんだから、これ以上の阿呆はない。

 

今日びの若者はあまりにアホで頼りにもならない。何故なら、これまでのどんな時代よりも、若い奴らがクソみたいなシステムに吸い込まれてしまっているからだ。きゃあきゃあ騒いでいるだけだ!

 

抑圧とか、階級支配とか、人々に様々な種類の不必要な束縛を与えるものはまだ存在し、戦争をつくりだす政治の世界のペテンも存在する。これらのものを黙認しちゃいけない。
これらは無くならないんだよ。

 

俺の人生はそんな楽しい遊びじゃないぜ。それを笑い飛ばして生きていかなきゃならないんだから。職業で不幸をやってるんじゃない。コメディアンってのは生まれつき躁鬱病を持っていて、いつもそれと葛藤しているんだ。

 

俺ほど酷い子供時代を送った人間もないぜ。イヤミなガキでね、誰にも好かれなかったよ。
敵ばっかりなんだ。俺の味方といったら母さんだけさ。

 

退屈極まりない社会の中で究極の絶対的ポジティヴ思考を目指すとしたら、完璧なネガティヴ思考でいくしかないこともあるんだよ。

 

信用されないのもいいもんだよ。警戒される方がずっといい。
愛されるよりは憎まれていたい。ナイスで感じがいいと思われるよりはね。ナイスなんて最大の屈辱だよ。脅威も価値も何もないってことだからね。

 

俺の長所は、他人から学びとることだ。他人を観察して、なにかうまくやってる奴を見つけると、「どうして俺にも出来ないんだ?」とその理由を探る。

 

俺は食べるために狩りをすることに対して異存はない。でも、ただの娯楽の為に狩りをする人間がいるっていうのは我慢できないんだ。他の生き物を殺して喜んでるだなんて、俺にはかなりイカれたことだと思えるけどね。

 

逃げたって何の解決にもならない。それどころか状況を悪化させるばかりだ。
だから人生が著しく悪い方向へ向かっている時には、そいつを楽しんじまえばいいのさ。

 

俺は人間が好きだ―良い奴のみだが。怪物を作り出す制度が嫌いなだけだ。

 

運命なんて信じるかい?物事は自分で起こす。運命や宿命なんてありゃしない。

 

自分が何をしたいかくらい自分の頭で考えろ。俺にとってヒーローなんていない。影響を受けたバンドなんていない。

 

(自分の本質的な才能は何だと思いますか?)
頑固であること。自分で言ったことにも頑固、忠実であることだ。
なぜ自分がこんなにも意地っ張りなのかは、分からない。

 

インタビューなんかが出すぎると、ファンがイメージを勝手に作り上げ、コンサートにそっくりのファッションでやってきて面白がったりするだろ?
今度はそんな期待を根底から裏切って、とてつもない格好をして皆を驚かすんだ。
スケートボードにでも乗ってステージに出るかな。

 

ピストルズの時代も俺と同じ格好をしたガキがうろうろしてて、あまりいい気分はしなかった。
何故自分の頭で考え、自分だけの哲学で生きていかないんだ?ヒーローをコピーすることは進歩じゃないのにな。

 

一番おぞましいのは、ステージで着てた俺の服装を次の日にそのままそっくりにしているやつ。あれは嫌だな。俺は神様じゃないんだぜ。

 

俺の人生にインスピレーションを与えてくれたのはガンジー。非暴力、不服従だよ。

 

いままで俺に対して抱いていたイメージがあるだろうけど、本当の俺はそんな人間じゃない。
日本のファンにしてもそうだけど、俺のことをみんな恐がっているようだね。でも、本当の俺はそんなんじゃないのさ。俺は正直者なだけなのさ。
俺は、思ったことをやりたいようにやるだけさ。

 

自分の弱さ、過ちを知ってもらいたい。誰も完璧じゃない。俺の言いたいのはそこだよ。
完璧じゃない自分を何らかの形で知ってほしい。

 

俺は個性や個人の性格を破壊するグループ分け、あらゆる集合体が大嫌いだ。全く違う考えの人間が一つの部屋に集まれば混沌とするけど、それは素晴らしい混沌だし、興味深い教育的な状況が生まれると思う。色んな人を見て人間は学んでいく。

 

貧乏がもたらす絶大な原動力を絶対に甘く見ないでくれよ。
全てを否定され、全ての機会を奪われるんだ。政府が、学校が、運命が、お前など何の値打もないと言う。お前は人間のクズだ。おとなしく従えってね。それはものすごい原動力になる。

 

もし反逆の第一の理由が貧困なら、視野を広げるべきだ。階級や宗教や人種や政治思想によって分裂してはならない。個人としてのみ、俺たちはこの世で勝利することができる。
誰にも頼らず己だけを頼れ。そして、誰をも失望させるな。それが成功と言うんだ。金のことじゃない。それが俺の信条だ。

 

子供は興味さえそそられると、規律正しく出来るもんなんだ。犯罪だって、結局退屈しのぎで手を出しちまうのさ。
子供を過剰に抑圧すると、未来の変態を養成することになるんだよ。

 

俺は過去の自分を恥に思ったりすることはないね。延々と続く攻撃に、住む場所も無けりゃカネもない・・・だけど俺はそんなのも好きだった。
命ってのは、学びを得るために使うものなのさ。いつも正しい選択をし続けるなんてことはありえないんだ。

 

(昔のパンクサウンドが復活すると思いますか?)
「はあ?なんでそんなことを望むんだ?全ての世代が、それぞれのサウンドを持つべきなんだよ。そして俺たちは、他の世代の雰囲気の中に住むわけにも、隠れるわけにもいかないんだ。自分自身であれ。それがパンク本来のサウンドだ」

 

ルールを知って、それを無視する方法を知れ。構造や、構造の変え方を知らないことには、前に進むことは難しい。

 

制限やルールの中ででも、違ったやり方をすることも可能なんだ。それは自分で学習しなくてはならない。
なぜなら、「ルールを破る方法はこれだ」なんてマニュアルが出た瞬間に、人々はもうルールに従っていることになる。
それは敗北主義者のやることだ。

 

世の中に向けられた善意っていうのはあってもいいとは思うけど、その善意が的確なものでなきゃ何にもなんないぜ。

 

自己憐憫だとか絶望なんて感情は、自分に余裕ある奴だけのもんだぜ。

 

変革は、安全じゃない。だけど、怖れってのは何なんだ?
間違うことかい。無駄なことをして他人に笑われることかい。
それは全然悪いことじゃないんだよ。構造の中にはまり込んで身動きを取れなくなる方が害になる。
その方が俺たちにとっては遥かに大きな害になるんだ。

 

俺が怖いのは、自分自身だな。自分自身を失望させることが一番怖い。俺は自分自身を必死で追い立てるタイプなんだ。俺には絶対的な価値観がある。俺が俺の最大の敵であり、最良の友だ。俺の人生に介入してくる他人のことなんかはどうでもいい。俺は他人のために生きてるわけじゃないから。

 

世間に何かを見せたいのなら行動で示さなければ駄目なんだ。いい事をするか、しないか。それだけだ。計画なんかできない。いや、計画することも可能だが、計画づくでやったのでは、ひどく空虚だ。

 

自殺について漠然と考えてみたことはあるよ。
他の殆どの人たちと同様、俺だってひどい鬱になる時があるから。
でも、俺はそれは自分だけの胸にしまっておく。愚かな死に方をする人々を見過ぎてきたから。
人生というのは、俺たちが知っている唯一のものなんだ。それを捨てようとするのは白痴的行為だ。

 

死は人間の哀しみの中で最も大きなものだ。だから、誰もそんなものに向かって突っ走ってはいけないんだ。孤独をなくすんだ。買い物している哀れな老女を見て笑うな。助けてやれ。
ジョニー・ロットンならそうするだろう。ジョニー・ロットンのすることは、至極まっとうなんだよ。

 

(79年にお母さんが亡くなった時、世の中の見方が変わりましたか?)
「感覚を失った。それが長いこと続いた。でもありがたいことに生き続けていくことで、そんな苦しみも超えられるんだな」

 

俺は別に死後の世界に天国といった類のものがあるとは思っちゃいないけど、人間はこの地球上を天国として過ごしていくべきものだと考えてるんだ。

 

天国はこの世にある。他のどこにもない。それを自分でぶち壊すな。

 

(あなたはもうすぐ50になりますけど、幸せですか?)
「生きてるってのはいいぜ。人生の一分々が俺にとっては申し分ないね。嫌な事があってもね。もちろん毎日嫌なこと無しに楽しく生きたいと思っている。俺は家に居るのが好きだ。ノラと二人だけで、古くて臭いシーツに包まっているのが一番だ」

 

死後の世界は信じてないんだよ。
それが何をしても俺が楽しんでやれる理由なんだ。

 

ジョンは資産目当てで彼女と結婚したなんて言う奴いるけど、そもそも、俺たち結婚してねえもん。結婚なんかする必要なかった。俺たちは頭の中で、心の中で結婚してるんだよ。他の人々が忘れちまってるらしい場所でね。

 

一瞬一瞬を生きているっていう事が最も大切だ。ロックンロールも信じていなければ、「善人ばかりが早死にする」なんて格言も信じちゃいない。一瞬一瞬を生きるだけだ。
弱い奴が早死にするのさ。

 

賢くなればなるほど、答えなんかないんだという事がよくわかるようになる。そしてそれは素晴らしいことなんだ。
だから、測り知れないことをわかろうとして時間を無駄にするのはやめろ。
人生が何かって?神とは何かって?ふん、そんなことはどうでもいい。自分にあるものをただ楽しんで、突き進め。

 

(十代のあなたは詩をよく読みましたか?)
「もの凄くよく読んだ。文学ではいつもAをもらっていた。
信じるかい?」

 

「ピストルズを始める前にやった仕事の中で一番好きだったのは問題児の世話だった。そういう子供のクラスを持ったことがあるんだ。
でも、俺は緑の髪の毛をしていたからクビになった」

 

俺たちは、意味のないアホな言葉をよく知っている。それは『仮定』という言葉だ。
『仮定』は最悪の敵だ。物事を『仮定』する人間もそうだ。

 

怒りは常に最高のエネルギーだ。怒りをうまく、上手に使え。
怒りは素晴らしい卓越したツールだ。人の心を解放する。
憎悪はエネルギーではない。
憎悪は、閉ざされたドアのようなもので、自滅的になるのは、酷く、物凄く、自己破壊的な行為だ。

 

あなたは自分をコントロールすることをとても大事と考えていますね)
「もしもーし?あんた俺の話ちゃんと聞いてるのかい?コントロールするのは当たり前だろ?そうしないとどういうことになるか既に知っているし。病気(脳膜炎)にかかって良かったのはこの事だね。人生の最悪の部分を生きてきた」

 

(あなたは現在何処に住んでいて、何をしているのですか?)
「地球に住んでるよ!で、天然の嫌な奴になる練習をしている」

 

30年以上も俺たちの音楽を楽しんでくれることってのは、どんな文化も人種も信教も超えていく。俺達はそれを信じてるんだ。

 

ロックは死んだ。ありゃ病気だね、長続きしすぎた。

 

特に英国人に多いんだが、フランス人とロクに会いもしないで「フランス人は鼻持ちならない」とか「フランス人は気取り屋で付き合えない」とかぬかすヤツが俺は大嫌いだ!
俺はツアーやら何やらで、フランスには何度も行ったし、数多くのフランス人と会ってきた。
その上で言わせてもらうが、フランス人はロクでもないクズ野郎ばっかりだ!

 

奴は俺たちのギグに何人もボディーガードを連れてやって来たんだ。
んで、てめえがそこにいるのに、ボディーガードの一人がやってきて『やぁ、R・プラントさんが君に会って話をしたいって言うが、いいかな』と聞きやがった。
そんなこと自分で聞きに来やがれ!
あんなブタのように肥え太って、安全なところに身をおいて、どうしてそんな奴を尊敬できるっていうんだ!

 

お前らがどれだけ奴を愛してるか知らねぇが、神なんて逆から綴ればただの犬だろ。

 

アメリカではなにもかも、特に食べ物が、多過ぎて、大き過ぎて、過剰だった。たくさんないと気がすまないんだね。勿体ないよなあ。3段重ねのハンバーガー。ああ、全能の神よ!軍隊まるごと養えるぜ。

 

誰しも自分の世界を把握し、それを死守するべきなんだ。そこで遠慮する必要はない。
俺は自分の人生を世間の鼻っ面に晒して毎日を生きているんだよ。
そんな奴は思いっきり嫌われるか好かれるかだろうが、俺にはその神経が備わっているのさ。
逆にその分、正直だって事になる。これだけ勇気のある奴なんてそうそういるもんじゃないぜ。
いくら嫌われたって俺は痛くも痒くもないね。
どんな奴よりも勇敢なんだ。一歩も引かない。絶対に逃げないからな。

 

俺は金など必要としていない。俺は自ら体得した物を武器にしていくタイプでね。
金のために何かやるなんて絶対にありえないんだよ。その必要もないくらい俺には知性がある。
俺を知っている人間ならこれが真実だって事もわかるはずだ。

 

この業界には珍しく、俺は音楽への愛情だけでやってる人間なんだよ。間違いなく本物なのさ。
それを受け入れるも受け入れないもみんなの勝手だが、とにかく俺は本物だって事だ。

 

分かっていない奴らに敵意を抱かせるってのは、最高に愉快なことだったよ。実りもあったし、宣伝役なんて必要なかった。
俺に敵意を抱く奴らがしょっちゅう紙上に名前を書きたててくれるんだから。

 

メディアは敵だ。覚えておけ。

 

(過去を安らかに葬ってますか?)
「葬った・・・いや、俺はいつだって葬ってる。俺がひとりで勝手に自己満足に浸れる日が、安らかに眠れる日だ」

 

(あなたの人格に対する一番の誤解というのは?)
「俺は意地悪じゃない。俺は乱暴じゃない。俺は汚らわしくない。俺は嫉妬深くない。俺は周囲が自分を正しく評価してくれることを好む。俺が行うどんな暴力的行為も、それは単に報復でしかない。俺はある時点まではガンジーのように耐えるんだ」

 

俺はあんまり恥ずかしいとは感じないタイプなんだ。若い頃はシャイだった。でも、他人が俺のことをどう思うかなんて、気にはならない。
自分のやることにいちいち言い訳をしなければならないようなそういう考え方は、俺は完全に捨てた。

 

ドラッグをやる前のシドはとても楽しい男で、どんな相手もおちょくって負かすことが出来た。洞察力があって、相手の弱点をすぐ見抜く。スティーヴ・ジョーンズもそうだった。スティーヴも調子がいいと言葉で相手をやっつけた。ピストルズは文学的なバンドだったんだな、全員皮肉は一流だった。

 

再結成は純粋に金のためだった。金を儲けてたのに、自分たちは貰えなかったんだから仕方ないだろう。それに言わせて貰うが、『俺が金儲けしちゃならん』なんて他人のお前が指図するとはどういう了見だ。俺がやってきた仕事は、俺の金儲けに対するお前の意見よりも、 遥かにレベルが高い。

 

出来るだけ正直であれ。それは常にできる事ではないけれども。秘密を持つ理由は確かにある。秘密がなくなれば、俺たちは今日の俺たちではいられなくなってしまうからだ。
だから秘密をつくるのなら、うんといい秘密にしろ。そして楽しめ。見破られる事があれば、それも又楽しめ。秘密は嘘とは違う。

 

(セックスピストルズのユーモアは見落とされていた?)
「完全に見落とされていた。反抗心を持った気難しくて暗いバンドだと思われていたからな。そうじゃなかったんだ。反抗心をもった阿呆どもが、自分たちがそうだから勝手にそう受け取ったんだな。自分の見方で俺の過去を歪曲してもらいたくないな」

 

ピストルズは攻撃的でもなければ、無政府主義者でもなかったし、無性的でもなかった――とにかくみんなが言ってたものじゃなかったんだ。

 

俺はアナーキー状態がいい事とは思わない。
結局は武器を持ったろくでなしが権力を握る事になるんだから。

 

南部でもどこでも、俺たちには敵意が向けられた。でもそれで良かったんだ、そこからみんな考え始めるだろ。少しずつ事はうまく運んでいた。俺たちが望んだのは大衆に受け入れられることではなく、理解されることだったのさ。ヤッホー!

 

人を非難したり糾弾するのは、相手をよく知らないからさ。面と向かってその事実を突きつければ、物事も変化する。それが人生の意味じゃないか。お互いから学び取り、楽しむことが出来るんだ。

 

ラヴ・ソングが歌う愛の世界なんて信じてないからね。真実を語る愛の歌は殆ど皆無だ。あんなのは愛じゃない、別物だ――偽りの感情、大衆のための阿片、いや、もっと正確に言うとペテンだな。

 

嫌なジャーナリストの取材を受ける時は、リチャード三世を思い出し、鋭い一言で答えてやる。俺は相手の性格を反映する。相手がまともならまともになるし、馬鹿野郎なら馬鹿野郎になってやり返す。相手のイメージを鏡のように映して見せるんだ。

 

多彩な人間が混じり合う様が、イギリスの大衆や警察には攻撃的に映ったらしい。俺はあの多様性が好きだった。多様な要素がうまく絡み合って、混じり合うのは大切なことだ。

 

俺は今までの人生、デートをしたことは一度もない。一度もね。デートというコンセプトが奇妙に思えるんだ。馬鹿馬鹿しい!本物の人間はそんなことしないよ。デートなんてテレビの中だけのことさ。二人で会う、会う、会う、それでいいだろ?

 

今のイギリスのバンドはタマキンのない奴ばかりだね。ガッツがない。若くて、退屈して、人生に嫌気がさしてるのに、それについては唄わない!呑気なディスコ・ビートに合わせて、体制と迎合するなんて悲しいよ。

 

ディスコ・ミュージックが音楽のエネルギーをもみ消してしまったね。ヘヴィメタルも今ではこれほど安全なものはないって音楽に成り下がっちまった。中庸から抜け出して、左か右かはっきりしろよ。

 

ピストルズの時代が来て、去っていった――それだけのことさ。だから一休みしたら、違うアプローチでなにか新しいことをやる。

 

チャレンジするものがなければ、興味がない。PiLを結成したのは、セックス・ピストルズ時代の自分の過激主義のスタンスに飽きたからだ。過激なことはピストルズでやったから、今度はもう少しリベラルな方向で、少しずつでいいから社会をもっとまともに出来るか試してみようと思ったのさ。

 

ピストルズがやっていたことなんて、政治という大きな場所から見るとほんのちっぽけなものさ。若者達をひっぱたいて目を覚まさせることの方が先だった。

 

全てのピストルズのメッセージには多元的意味が含まれてるわけだけどさ。究極的にはどの曲も『物事を額面通りに捉えたり固定観念を盲信するんじゃなく、もっとそれぞれが頭を使って自分なりの確固たる視点を持て』って事を言おうとしてるんだよ。

 

「”ゴッド・セイヴ・ザ・クイーン”の場合にしたって、ただ『王室が悪い!国民の大半が食うや食わずの生活してるのに自分達だけはあんな莫大な私有財産を持ちやがって!』と批判するのが最終目的じゃない。
本当はそういう制度を未だに黙認して連中をのさばらせてるお前らのほうがもっとこの点について考えなきゃならないんじゃないのか?っていう問いかけの方に狙いがあるんだ」

 

俺は行動の全てに意味や目的がないといけない人間だから、計算高いと非難される。でもそういう人間なんだ。俺は常に自分の次の行動を把握している。俺が手にしているのはこの人生だけなんだ。人生が終わったその後になにが起こるかなんて正直言って俺にはわからないし、急いで知りたいとも思わない。

 

新人バンドは、業界という機械の歯車にならざるを得なかったけど、セックス・ピストルズはその必要はないと証明して見せた。この教訓を学んだバンドが殆どいないのは残念だよ。今の音楽界はまた昔に逆戻りしてるからね。

 

俺の価値観は少年時代から変わらない。俺はごまかしやまやかしや嘘が大嫌いだ。この生き方を貫くのは大変だよ。特に妥協が必要な音楽業界ではね。元々が虚構の世界なんだから。

 

若い頃は期待出来ることがなくて、ムカついていた。展望もなく、自分のはまり込んだ状況から抜け出す手段もない。将来の計画も持ち合わせていなかった。

 

俺は革命児や社会主義者じゃない。完全なる個人主義が俺のポリシーだ。地球上に現存する政治団体は、こぞって個性の抑圧に努めている。集団の均一性を目指してる。

 

同じ教義を唱える集団の中では学べない。世の中には指導者を必要とする迷える子羊がたくさんいるから、俺のいう世界は実際には存在しないだろうな。勝手に群れてメエメエ鳴いてればいいさ。俺はお断りだけどな。俺は狼と張り合う一匹子羊でいい。

 

家族の重要性を訴える政治屋ほど破壊的なものはないと思うね。ナンセンスさ。これは罠なんだ。みんな子供をつくる。それが普通のことなんだろ?ちぇっ。どうせ生まれた子供も不満を抱いて、不機嫌に、うんざりしながら、無学のまま大きくなるんだろ?俺たちと同じように。呪われてるね。

 

もし人々が10人に1人しか政治に興味を示していないとしたら、政策にブツブツ文句を言う資格なんてまるでないよ。

 

無感情で、疑問すら抱かない。だから誰かがきっかけを作らないといけない。きっかけを作った人間はお陰でみんなから憎まれる。最後には同調する結果になったとしても、みんなしてそいつを追い払おうとする。最初の自分の愚行を思い出させるからってね。

 

当時より現在の経済状況の方が歌の状況に近いという事実は悲しいね。正直言って、”アナーキー・イン・ザ・UK”が冗談にしか思えない状況だったら良かったのにと思うよ。「ハハハハハ!あの馬鹿のロットンが予言した呪われた憂鬱な世界はなんだったんだよ。俺たちはこんなに幸福なんだぜ」ってね。

 

俺だって若い頃は理想を持っていた。それが、悲しいかな状況は悪化する一方だ。未だに俺は昔と同じ手を使ってるけど、問題は10倍増えてるよ。世の中のひどい状況を暴いて楽しいと思うかい?自分の発言で憂鬱になるなんてさ。

 

生まれてからずっと俺は教えられた。この階級に生まれたからには、お前は下等な人間で、愚かであるべきだと。労働者階級はそれほど堕落してはいない。ただ、乗りきって生き延びようとしてるだけ。問題なのは無関心だ。みんな独学や自尊心から逃げている。

 

インテリは時として最悪の敵さ。自分の無能さに無自覚になりがちだからな。
そういう連中に限って俺のことを生まれながらの大インテリ・大天才だと言いたがる。冗談じゃないぜ!

 

王室はなんの役にも立たず、機能していない。俺たちは現代社会に生きてるんだ。古臭いお荷物なんて処分しちゃえよ。勇ましい新世界を望みたいね。

 

些細なことでは競い合って、重要なところでは競わない。自分の意見があっても、隣人になんと思われるか不安になる。みんなつまらない、寂しい、超凡庸な人生を送ってるんだ。

 

本当の疑問もなければ、本当の答えもない。焦点もないから、正確な指摘も出来ないよ。絶対的な巨大悪や巨大善はないんだから。

 

若者は闘うのが好きだけど、いつも間違った闘争に巻き込まれる。俺は年上連中を反面教師として学んだんだよ。大人の間違いを見て学んだのに、今の連中はそれもしないのかい?
それじゃ、動物園に逆戻りだろ!なんの進歩もなく、同じ間違いを永遠に繰り返すのが歴史の悲劇だというのかい?

 

どうして俺の税金があのクソ野郎たちのスキー休暇に使われなきゃいけないんだ?公営アパートで生まれようが、バッキンガム宮殿で生まれようが、この体制はイギリスに住む全員に適用される。少数派に大多数が屈服させられてるんだよ。最上流の人間の貪欲、最低のわがままだ。

 

生まれが貧しいからというだけで疎外されてしまう体制を俺は絶対認めない。どうしてみんな同じ学校に通って、同等に扱われないんだ?どうしてあいつら専用のナンセンスな学校があって、残りの人間には質の悪い学校が当てがわれるんだ?俺はこんなこと望まないし、こんな命令は受け入れられない。

 

俺は聖人じゃない。みんなと同様に間違いもすれば、正しいこともする。若くて、愚かで、無分別だったという意味で俺は間違っていたし、正しい認識も足りなかった。問題にぶつかっていかず、逃げてしまった。俺がまさに糾弾していた行為に俺自身も走っていたわけだ。

 

昆虫学者「ゴキブリはまだ進化している。絶えず進化して、どんな状況下でも生きていけるようになるんだ」
ライドン「俺と同じだな」

 

ロックは楽しいもんじゃないか。楽しくなきゃダメさ。評論家のことを気にしたり、ギター・コードを習って100年も過ごすもんじゃないぜ。ロックは精神と表現が大事なんだよ。

 

頭が良くなるには、いや考えるためには教育なんて不必要さ。常識とかは誰でも持ってるもんよ。ただ面倒くさくて頭を使わない奴が多いだけであってさ。

 

今までの俺のイメージは、マルコムやジャーナリスト達によって創り上げられてきたものだし、ジョニー・ロットンという男のすることがすべてある意味でパンクのシンボルとして、みんなに真似されてきた。イメージというのは大切だけれど、自分の裸の姿を表現しようとする時はそれが一番の障害になる。

 

金で人種差別がなくなるわけないだろ。差別する側はもっと天文学的なお金を動かすことができる政治家や資本家なんだ。同じロック・ミュージシャンがロックの名を借りてあんなばかばかしいことに血道を上げているのは我慢できない。

 

俺たちは早死にして、老いぼれになりたくないなんて言った覚えはない。さらに俺たちがどんな風に見えるかって事も気にしない。俺たちはこのビールっ腹を愛してる。俺達は少女趣味のバンドじゃない。そうなったこともない。ラヴ・ソングはここにはない。おまえたちも知ってるだろ、なあ?

 

夢?そんなもの考えてもみなかったぜ。イギリスの経済状況は悪くなる一方でね。そういった風潮は学校教育にまでしみ込んでくるんだ。お前達なんて、どうせ大した人間になれる訳じゃない、っていう教育なのさ。だから、自分でどうにかするしかないんだ。そして、何かやるんならもう音楽しかなかった。

 

子供の頃の憧れの人ねえ?ひとりだけいたね。俺が毎朝風呂に入ると、きまって目の前の大きな鏡にうつってる人物。彼は素晴らしかった。尊敬してたよ。でも、いまじゃ奴もだいぶ歳をくっちまったよ(笑)

 

決定的にビートルズが嫌いになった理由を教えようか。当時、あのマッシュルーム・カットが大流行してて、プラスチック製のかつらまで誕生してね。ある日、母さんが俺に無理やりそいつをかぶせたんだ。それ以来、ビートルズにはヘドがでるぜ。ペッ!

 

世界中で一番アナーキーなのは、イタリア人だぜ。連中の根本ってやつは、たとえ世界が明日終わろうが、俺たちには関係ないよ、って具合なんだ。イタリア人にとって大切なのは、レストランとベッドさ。レストランの中にベッドを置いてメシを食うのがイタリア人だ。まっ、ほとんど仕事はしないね。

 

(ファンについて)
「大キライだよ(笑)まったく、最悪なヤツらだ(笑)
まあ、俺は自分のファンを全員知っている訳じゃないから一概には言えないけど、俺のやっているような音楽を気にいる連中というのは、一般に幅広く受け入れられている音楽を嫌っているという傾向があるね。いいことさ(笑)

(ヘア・スタイルについて)
「あまり深くは考えていなくて、その時の思いつきでやっているんだ。髪の毛をいじくるのって楽しいよな。俺はイメージで遊んでいるのが好きなんだ。やはり自分の役に合ったルックスをしないとな。俳優さ!」

 

実は俺は血液中にビールが入っている状態で生まれてしまったんだ。医学的にも証明されているんだぜ。だから血液50%、ビール50%っていう割合を保たせないといけないんだ。医者からの指示なんだよ。

 

言っとくけど俺はな、自分が一度コミットすると決めた事に関してはそれなりにじっくりと考えたあげくの結果で物を言ってるんだ。だから『後悔』なんて俺の辞書にはないんだよ。

 

盲信こそが人類最大の罪業なんだぜ。曲りなりにもある程度の教養を身につけた近代人なら、この点によーく着眼して因襲打破を行動に移すべきじゃないか。

 

俺は自力本願主義者だからさ。物心ついた頃から一度だって他人が自分を助けてくれるなんていう甘い期待を抱いた事はない。

 

目的意識を持った痛快さとでもいうか、ただ単に白痴的快楽に基づいた破壊願望じゃなく、既存の固定観念を打破した後にそれに代わる自分なりの価値観を持つ事を目的にした破壊願望だったんだ。何の覚醒力もない白々しいラヴソングを大量生産して、それをオーディエンスと共有するってんじゃなくてさ。

 

(プリティ・ヴェイカントについて)
「いわゆる自己嫌悪賛歌とは似ても似つかない意味を持つ曲なんだ。あの曲のサビで俺が”VACANT(空虚野郎!)”って言ってるのは何も自分の事じゃなくて、自己嫌悪と自己憐憫にまみれそれに陶酔してるような白痴野郎どもに対する嘲笑、罵倒なんだぜ。

 

だから昨今の若い自称パンク・アーティスト達が取り違えてるようなネガティヴィティの祝祭とは百万光年の差があるんだ。ったく世間には未だにネガティヴィティさえ表現すりゃパンクだと思ってる低能が相も変わらず居るんだから、つくづく爆笑しちまうよ俺は。

 

(カートコバーンについて)
「生きてようが死のうがロクデナシはロクデナシなんだよ。死ねば全てが許されるって物じゃないんだ。交通事故か何かで不可避的に死んだならまだしも、奴には子供が居たんだぜ!これから真っ白な心で世界に対峙し、成長していこうかっていう子供の気持ちにもなってみろって。
自分がもうこの世で生きていく勇気がないから自殺します、だ?何が病める魂だよ。これほど身勝手で無責任で利己的な男が他に居るかってんだ!
しかもそういう奴を『自己のアートに殉死した悲劇の英雄』的ロマンティシズム、センチメンタリズムで捉えたがる連中も一部にはいるんだから、あきれて物も言えないね俺は」

 

カート・コバーンなんて自分の家族に対してさえ責任を持てなかったただのヘロイン中毒だったんだぜ。それのどこが無垢で繊細なんだよ?そういうものを自虐的美学なんて呼称でグラマライズしたがるのはドラッグ文化最大の偽善性、白痴性と呼ぶしかないな。

 

グランジは終わった。
カート・コバーンが自ら生きていけないほどバカって事を証明したじゃないか。
あれが全てに幕を下ろしたんだ、負け犬野郎が。所詮は自己憐憫とドラッグに溺れた連中だよな。
時間がもったいないって言うのに。人生短いんだ。
天国が待ってたって、俺は急がないぜ。

 

通説や他人からの受け売り情報をそのまま鵜呑みにしちゃ駄目なんだって。この情報過剰社会をあんまり過信してると、そのうちこの社会自体に踊らされるのがオチだぜ。

 

90年代がリベラルだって?何を根拠にまたそんな寝言を言い出すんだよ。そりゃ表面的には皆がポリティカル・コレクトネスを唱え、リベラリストを自称したがってるけど。実情はパンクが勃発した70年代より何千倍も巧妙な方法で一部の支配階級に操られてるだけじゃないか。

 

(ラストライブにて)「騙された気分はどうだい?」

 

(ラスト・ライヴの捨て台詞について)
「ピストルズのメンバー全員に対する捨て台詞だった訳。初期の頃、自分達が持ってた信念をバンドがビッグになる途上においてどんどん捨て去り、全く予想もしなかった形で自分達自身を騙すようになってしまった点に対する皮肉だったんだ。

 

世間の大半の人間ってのはあれから20年たった後も、未だにパンクの真意が何だったのか解ってないって事だよ。何々シーンとか何々ムーヴメントとかいう名目で何らかの集団に連帯した途端、それはもう軍隊システムと寸分違わないものになって、パンクとは最もほど遠いものになってしまう訳さ。

 

日本人は人間じゃない。むしろ蟻みたいな生物でね。社会体制のために労働する。日本人にとっては社会体制が全てだ。しかも、西欧文化をひたすらあがめては真似している。

 

『日本人は蟻だ』という発言について
「だってあれほど国民のライフスタイルが時刻表に支配されてる社会ってのは世界中のどの国捜したって他にないぜ。初めて来日した時なんか驚いたもんなあ。信号のストップサインが点いた途端それまでゾロゾロ歩いてたもの凄い数の人々がピタッ!と止まるし」

 

(東日本大震災について)
俺達は本当に心からの支援を示したかったんだ。そして自分たちに出来る限りの事をした。俺達は金がなかったから、日本に行けるようにかなり努力したんだぜ。
だって俺はもう何十年も前から日本文化を愛し、信じ続けている。
30年だ。

 

(パンクが犯した最大の罪)
「自分達の意図とは全く反し結果的にフォロワーを多く生み過ぎた、って点かな。そのせいでどんどんあのスタイル自体が商業化され、安っぽい亜流が次から次に生まれ、最後には予想もしない形で崩壊してしまったっていう」

 

“ゴッド・セイヴ・ザ・クイーン”をリリースした時、あの週にチャートのNo.1はなかったんだ(注:実際は”ゴッド・セイヴ・ザ・クイーン”がNo.1の売り上げだったが、内容が過激だったために2位にされた)。そんなチャート・システムを信じられるか?あんなもの気にしちゃいないんだよ。

 

誰も相手の宗教で友人を選んだりはしないだろ。宗教が違うからといって人を拒絶したりもしない。俺はものすごく信心深い人で、俺とは考え方の全く違う人を沢山知っている。でも、彼等は彼等なりにいい事を言ってるんだよ。

 

俺は生活や仕事の環境が変わったからといって、人間関係まで変えるようなことは決してしない。この態度が俺の健全さなのだ。俺は、子供のころを基準にしてすべての物事を判断するようにしている。さもないと、あらゆることに対して不感症になってしまうからな。

 

新聞は屑だ。でも、新聞のワンパターンぶりに気付くまでは、ずいぶん熱心に読んだよ。新聞が何をどのように扱うものか、が分かっていれば結構価値ある情報も入手できる。記事に左右されたりせず、なぜこんなふうに書いてあるのかが分かるようになる。

 

闘ったり苦しんだりしないと創造的な仕事ができない、という説はウソでしょうか?)
「もちろんウソだけど、ウソだと言い切っちゃうとロックの神話が崩壊してしまうのさ。なんせロックは反抗と闘争の音楽、ってことになってるからな。たかが歌なのに」

 

人から注目されることには何の価値もない。世の中には、おかしなものも珍しいものも、なにもないんだ。重要なのは行動の中身。それから何を学べるか、だ。

 

パンクとひと括りにされる中で、何故セックス・ピストルズが一際強い輝きを放っているか。その理由は俺たちが、速いテンポの曲を作ることばかりに血道をあげたりはしなかったからだ。

 

(PILの歌詞はピストルズの時よりも詩的だね)
それで何か文句でもあるのかい?(笑)「詩的」ってのは場所によっては犯罪だぜ。
PILの歌詞は俺の感情だ。おまけに、変なことだがそれが詩ってもんだ。自分が強く感じたことを上手く捕えて、ガンガン頭に鳴り響かせることが詩だ。

 

「こんな冗談も俺の一生のうちにあってもいいかもな」って思ってピストルズに参加したのさ。

 

PILに集中している時は他の音楽を一切聴かない。
影響されるとアイディアの井戸に毒が入るから。

 

4人が望んでるような騒ぎを、ひとつの場所で作り出すために一緒にやってるんだ。で、スタジオをひとつの楽器のような感じで使ってる。馬鹿な連中は未だにそれに気付かないでいるみたいだけど、皆スタジオの使い方をもっと考えなきゃダメなんだ。

 

ロックは世界を変えられないが、愛なら変えられる。
少なくとも、10分は必要だけどな。

 

結婚することを軽く決めなかったこと。あとは相手が間違いないって確信できたこと。永遠にその相手だけを思うこと。喧嘩したときは、上手く処理すること。お互いの怒りが収まったら、議論をくだらない方向に持っていくんだ。そうすればユーモアが復活して、いずれ元通りになる。

 

「Being There」について。
あの映画は歴史に残る凄い映画だね。でも、俺と大きく違う点が一つだけある。
俺のほうが頭がいいってことさ。
あの映画と同じように、周りの連中は俺のことを誤解しているよ。
俺も、PILも、あるがままに、正直に行動するんだ。

 

どのような音楽でも最新のテクノロジーは最高の道具として使うことが出来るけど、支配権をマシンに渡してはいけないのさ。人のプレイする場っていうのも音楽の中には必要なんだ。
そして、それがテクノの抱えている問題だと思うんだよな。

 

(ピート・ドハーティについて)
「彼は自分でドラッグゲームを始めた。俺はあまりそのゲームを生き残った奴は知らねえな。俺は、彼がまたバカタレなロックの死者の一人になるのを見たくない」

 

麻薬中毒に陥らないためには、中毒患者の姿を見るのが一番だ。あいつらを見てみろよ!一体あんな生活のどこに楽しみや喜びや意義や目的があるっていうんだ?なにもありゃしないだろ。

 

(シド・ヴィシャスについて)
「あいつはなんにでも笑いを見出すやつだった。自分以外の物は全て、あいつにとっては冗談に過ぎなかったんだ。それが俺には驚きだった。俺はなんでも陰鬱に受け止めていたからね。だから俺はこの考えを取り入れることにしたさ」

 

傷つきたい――それがシドの望みだった。それと、みんなから注目されること。あいつはケンカに割って入っては負けていた。ナンシーの出現以降、シドはサド・マゾヒスティックな行動に出て、あのイメージとライフスタイルを取り込んだんだ。思い出せないほど下らない事件がたくさんあったよ。

 

死んだ奴を思えば悲しくなるよ。シドはいい奴だった。冗談が満載の奴だった。でもパンクという小賢しい産業が、あいつをユーモアの無い薬中の化け物に変えてしまった。

 

神よ、シドをバンドに入れてしまった日のことをお許しください。あいつの一番いいところだったはずのユーモアが、ピストルズに入った日からぱっと消えちまったんだ。

 

(ナンシー・スパンゲン刺殺事件について)
「今でも俺はシドにあんなことが出来たとは思わない。いくらヘロインがほしくても、あいつにあの女が殺せたとは思えない。俺はあいつを助けようとマスコミにアプローチした。事件がサーカスの見せ物扱いだったから、俺も渦中に入って決着をつけたかったんだ」

 

人はシドの神話は買ってもレコードを買ってはくれないよ。俺は外に出て行って、物事が良くなるように努力する。それが狂信的シドと社会尊重主義ジョン・ライドンとの決定的な違いだね。生と死だよ!死ぬことはなにも神々しいことじゃない。誰にだって出来るんだから。

 セックス・ピストルズ聴き放題!

 

『amazon music umlimited』を使えば、家でも外でもスマホで気軽に音楽が聴けて、音楽に触れる時間が増えました。

 

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ジョン・ライドンの名言 『動画版』