世界的なパンクロックムーブメントの発端となったニューヨークパンク。
着火点になったという意味で、結構ロンドンパンクの方に注目が集まりがちな部分がありますが、国は違えど根底に流れているものは同じです。
とはいえロンドンパンク同様、現代では年月が経ち過ぎたのもあり、情報が多すぎてこれから聴いてみようと思う人にとっては、何から聴けばいいか混乱しがち。
そこでこの記事では、入り口におすすめなニューヨークパンクの代表的なバンドと名盤を紹介して行きたいと思います。
なおロック史的な観点で言うと、のちに続くものとしてニューウェーブやポストパンクと言ったものがあり、バンドのカテゴライズが場合によってまちまちだったり。
最初は情報を絞ることが大事なので、僕個人の観点で絞って紹介をしていきますので悪しからず。
ということで早速本題へ。
ニューヨークパンクの名盤
ラモーンズ/ラモーンズの激情
革ジャンと破れたジーンズ、ごくごくシンプルでスピーディな楽曲と、パブリックイメージとしてのパンクを体現しているのが、このバンドと言っても過言では無いです。
後期にはシンセサイザーやアコギを取り入れたり等、音楽性に広がりを見せましたが、まず聴いておきたいのは初期三作。
最初に聴くのは勿論のこと、1st『ラモーンズの激情』で間違い無いでしょう。
ラモーンズというのが如何なる存在であるのかが、痛烈に実感できる珠玉の名盤です。
デレヴィジョン/マーキームーン
叙情的な胸に突き刺さるボーカルと文学的な世界観、独特なアレンジセンスと、強烈な個性を放つバンドであるデレヴィジョン。
ロンドンパンクのバンドで言うなら、ストラングラーズに近い匂いを個人的には感じると思うところ。
1stアルバム『マーキームーン』はその斬新さから、評論家筋で絶賛された名盤であり、とくに表題曲マーキームーンは必聴のナンバー。
その後にハートブレイカーズで活躍するベーシスト「リチャード・ヘル」が在籍していたことも覚えておきたいです。
パティ・スミス/ホーセス
数少ないロックミュージックの世界の女性ボーカリスト「パティ・スミス」。
30歳近い遅咲きでありながら、過激な歌唱や美少年的なルックスで一躍スターとなり、ロック史に名を残す伝説の人物です。
代表曲「グロリア」を含む1stアルバム『ホーセス』はロック史に残る名盤であり、まずはここから聴いてみるのが間違いないでしょう。
ジョニーサンダース&ザ・ハートブレイカーズ/L.A.M.F.
ニューヨークパンクという文言で筆頭に挙がって来るバンドのひとつであり、アルバムもたったの一枚しか出していないものの、伝説的な名盤として名高いです。
とりわけ代表曲「Born to Lose」は有無を言わせない名曲。
RCサクセクションの名盤「COVERS」にゲスト・プレイヤーとして参加してたり、生前最後のライブが日本であったりと、日本との関りも深いのがジョニー・サンダースなので、必ず聴いておきたいところ。
MC5
大きな商業的成功は収めなかったものの、後のパンク・ハードロックのバンドから高いリスペクトを受けており、その影響は計り知れません。
最初のスタジオアルバムである、「Back In The USA」は、チャックベリー、リトル・リチャードのカバーも収録されていたりで、入り口におすすめ。
ストゥージーズ
バンド解散後にソロ活動で成功した「イギー・ポップ」の名前の方が、バンド名よりも有名な部分はあるかも知れませんが、パンクのオリジネイターであるバンドサウンドはきちんと聴いておきたいところ。
1stアルバム「イギー・ポップ・アンド・ストゥージズ」は珠玉の名盤ですので、まずはこちらからどうぞ。
「ニューヨークパンクの名盤と代表的バンド」まとめ
ということで、ニューヨークパンク名盤と代表的なバンドについて紹介して来ました。
最初にも言ったようにカテゴライズが人によってまちまちだったりしますので、今回紹介しなかったバンドは、『ニューウェーブ・ポストパンク』のあたりで取り上げたいと思います。
ロンドンパンクとは異なり、結構バンドごとに音楽性の違いがみられるのが特徴。
それぞれバンドに強烈な個性が見られ、より一層音楽を味わい深いものにしてますので、ぜひ個々のバンドを少しづつ聴いてみて貰えると嬉しいですね。
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