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ロンドンパンク5大バンドとは『名盤も紹介』

1976年のセックス・ピストルズ登場から端を発し、世界規模のムーブメントとなったロンドンパンク。

 

パンクの火種はニューヨークであったことは間違いないですが、音楽界を一変させるほどまで発展して行ったのは、ロンドンでの爆発があったからこそと言うことができます。

 

とりわけパンクについてはピストルズのマネージャー・マクラーレンの創造物であるとか、ロック史における大きな転換だとか、難しい論調で語られがちで、後追いで入っていく人にとっては二次情報で混乱する部分も。

 

加えて、〇大パンクバンドといった定義付けも、人によって異なる部分も多々あり、僕もそうだったのですが最初は何が正しいんだか、よく分かりませんでした。

 

この記事では小難しい考察や論調はさておき、いわゆる『5大ロンドンパンクバンド』の簡便な紹介と、名盤について紹介していきます。

 

興味を持っているけど、何から聴いたらいいか分からないという人に参考にして貰えると嬉しいですね。

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ロンドンパンク5大バンドとは『名盤も紹介』

セックス・ピストルズ


『ロンドンパンク』という言葉で誰もが真っ先に浮かぶバンドであり、パンクと同義と捉えても差し支えの無いセックス・ピストルズ。

 

とりあえずのパンクの入り口としては、漏れずに聴いておくべきバンドであり、「パンクとはどのようなものか?」という疑問にストレートな回答を提示してくれるでしょう。

 

反体制的・社会的な歌詞など、特徴を挙げていくと幾多にも登りますが、そんなことはさておき、まずは自分の耳で聴いてみて貰いたいですね。

 

日本においてはとくに、下手さを指摘することに美学を感じる人がおり、ピストルズを含め様々なバンドが槍玉に挙げられることも。

 

しかし、なぜろくに弾けないベーシストがいるほど、「高度な演奏・歌唱」と言えないバンドが、音楽史において名を残しているのか、を考えると本当の意味で音楽に大切なことが見えてくるはず。

 

唯一のスタジオアルバムである『勝手にしやがれ』は、有無を言わさぬ名盤。

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クラッシュ


「3大パンクバンド」という括りにおいては、ピストルズに次いで名前の挙がってくるクラッシュ。

 

ボーカル『ジョー・ストラマー』はパンクアイコンと言っても差し支えは無く、ステージにおける存在感もさながら、独自の視点を持ちえた社会性を持った歌詞は、唯一無二の個性を放っています。

 

ピストルズが一辺倒な音楽性であったのに対し、クラッシュはファンク・ロカビリー・スカ・レゲエなど多様な要素を取り入れ、音楽的に昇華して行ったのが特徴。

 

3rdアルバム『ロンドン・コーリング』はクラッシュの転換点でありながら、最高傑作と言える名盤であり、パンクのベストな一枚に挙げる人も多いです。

 

ポール・シムノンがベースを破壊するジャケットも含めて、パンクにおける偉大な象徴物と化しています。

ダムド


「3大パンクバンド」の最後の枠に入ってくるのがダムド。

 

パンクと言うと一様に同じ音楽形態であると捉えられがちですが、今回名前の出ているような代表格と言うようなバンドは各々個性があります。

 

ダムドは政治的な主張も無く、ボーカルの歌い方も「怒りを叫ぶ」的なパンクイメージから外れる部分も。

 

サウンド面においてもハードコアパンクに通じるものがあったり、黒を基調とした衣装でゴシックロックの先駆け的な部分もあったりと、先進性が目を惹きます。

 

なお今回挙げるバンドの中で、後述のストラングラーズと共に活動が続いている稀有な存在であり、今も伝説はまだまだ続いているという。

 

アルバムとしては、ロンドンパンク初のアルバムとしても知られる1st『地獄に落ちた野郎ども』を手に取れば間違いありません。

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ジャム


スタイリッシュなモッズスーツがひと際目を惹く『ザ・ジャム』。

 

括りとしてはパンクに入れられることが大半ですが、ジャムは良い意味で浮いてる存在。

 

見た目からも分かるように、モッズ・マージービート・パブロックから強い影響を受けており、系譜としては初期ビートルズ、スモールフェイセス、ドクターフィールグッドなどの流れ。

 

とくにポール・ウェラーのギタースタイルはウィルコ・ジョンソンに強い影響を受けており、1stにはいかにもなドクターフィールグッド感溢れる曲も。

 

60年代のロックンロール、リズム&ブルースを強く感じさせる音楽性は完成度も高く、解散してもなお、英国において今も絶大な人気が。

 

傑作としては3rdを挙げる人も多いものの、初期衝動が感じられる1st『In the City』をまずはどうぞ。

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ストラングラーズ


パンクのジャンルにおいては、ひと際に異才を放っている存在であるストラングラーズ。

 

というのも、デビューしたのはパンク期であるものの、経験豊富な年長者集団で豊かな音楽性で、明らかに他バンドと一線を画しています。

 

特筆すべきはメンバーにキーボードがいることと、クラシックにルーツのあるメンバーがいることから、アレンジにおいても様々なギミックが見られる点。

 

さらにパンク期におけるベスト・ベーシストと言える『ジャック・バーネル』の暴れ回るベースラインも、その唯一無二の音楽性を後押ししています。

 

80年代以降はヨーロッパの耽美性の表現といった方向に傾いていきましたが、この時期のヒット曲『Golden Brown』は、パンクからはかけ離れているものの、珠玉の名曲。

 

まずは入り口として、パンク期のストラングラーズを体感したければ、1st『野獣の館』をどうぞ。

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「ロンドンパンク5大バンドとは『名盤も紹介』」まとめ

今もなお、多くの人を捉えて離さないパンクロック。

 

その源流の一つであるロンドンパンクについて知りたければ、まずは今回紹介したバンド・アルバムから聴いてみて欲しいですね。

 

ちなみに先にも書いたように、どのバンドもそれぞれ個性があり、個人的には「クラッシュ・ジャム・ストラングラーズ」が好きだったり。

 

人それぞれ好みが違うのは当然ですので、ぜひどんどんと聞き漁りながら、自分が好きなパンクバンドを見つけてみてはどうでしょうか。

 

ロック史の世界は掘っていくと終わりが見えなく、際限の無いもの。

 

しかし流行り音楽をただ享受するだけでは得られない、本当の意味での音楽的な満足感が感じられます。

 

この機会にロックの密林に少しづつ足を踏み入れてみると、新しい世界が体感できるはずですよ。

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