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【アルバムレビュー】レインボーサンダー/ザ・クロマニヨンズ

スズキサトシ(@sasa_rhythm)です!

 

12thアルバム『レインボーサンダー』。9thくらいからあまり良いレビューを書いてませんが、本作もあまり褒め讃えることは残念ながら書けなそうです(^_^;)
9th~12thまでのアルバムは、「聴きたい」ってなり、聴き直したのは一度もないんですよね。

 

再三書いてきたように、曲単位で良い曲はありますので、個別に聴くことはあっても、アルバム全体では聴くに至りません。
同アルバムにおいてもA面・B面それぞれのラストがいわゆる名曲といったところで、それ以外は大きく好みが分かれます。

 

立て続けに4枚こんな感じのアルバムが来ると、『ACE ROCKER』以来の名盤は来るのだろうかと心配になってきます。

 

とはいえ、クロマニヨンズが歩みを止めることなく、活動開始から10年を超えていることにまず感謝ですね。
彼らは決して止まらず、これからもロックンロールを鳴らし続けてくれるでしょう。

 

では早速、楽曲解説に入っていきます。

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レインボーサンダー/ザ・クロマニヨンズ 楽曲解説

おやつ

作詞・作曲/真島昌利

 

「おやつ」というタイトルなものの、全体的な歌詞の統一感が掴めません。
強いて言うなら、「稼いだ金でおやつを買う」ということなのでしょうか?

 

メロディー的にもあまりキャッチーでなく、深い言葉も無いですね。
正直、同アルバムを初めて聞いた時、この1曲目を聴き、「またこの感じか」と悲しんだのは言うまでもありません。

生きる

作詞・作曲/甲本ヒロト

 

シングルカットされたナンバーではありますが、個人的にあまり好きではないんですよね(^_^;)
8ビートなロックナンバーで、同アルバムにおいてはキャッチーな曲であることは確かですが、何か物足りなさを感じずにはいられません。

 

ちなみにタイトルは完全なる後付けだそう。
ギリギリまで決まらなく、なんにでも当てはまる「生きる」と付けたと、ラジオで語ってました。

人間ランド

作詞・作曲/甲本ヒロト

 

人類が今生きているこの世界のことを、「人間ランド」と言ってる感じ。
「悲劇のマシン」などとあるように、便利になった社会では悲劇を生むことになる機械も多いですから、かなり深いところを突いている曲と思います。

 

安直な曲に思えてましたが、歌詞を掘り下げると見えてくるものがありますね。
とはいえ、キャッチーな曲とは言えず、気に入る人は少ないのでは、という印象。

ミシシッピ

作詞・作曲/真島昌利

 

同アルバムのマーシー曲においては、トップクラスに好きな一曲。
「Doo-wop」というコーラスが絶妙に心地良いんですよねえ。

 

ちなみに「doo-wop」とはポピュラー音楽の合唱スタイルの一つ。
50-60年代にアメリカで流行した歌い方で、同年代から影響を強く受けている、マーシーらしい言葉選びだと感じます。

 

リフが終止鳴っている感じも気持ち良いんですよね。

ファズトーン

作詞・作曲/真島昌利

 

「ファズトーン」とは簡単に言うと、サックスでシャウトのような割れた音を出す奏法のことを言います。

 

雨上がりの夕陽の空に のびていく ファズトーン

 

という一節がありますが、さながら漫画『BLUE GIANT』のような、外でサックスを練習している光景が浮かびますね。
はっきりしない感じの歌詞ですが、節々にマーシーらしい言葉回しが感じされるのが魅力です。

サンダーボルト

作詞・作曲/甲本ヒロト

 

「サンダーロード」ではありません、「サンダーボルト」です。
メジャー調でキャッチーなメロディは、アルバム随一の普遍的な名曲といったところでしょうか。

 

しかしヒロトが語っていましたが、この曲はもう少し良くなるかも、ということでしばらく寝かせていた曲だそうなんですね。
しかし結局それ以上のアイデアなどは出てこず、クロマニヨンズに持ってくるに至ったと。

 

本人が言ってるように、何か足りないのは聴いてすごく感じます。
良い曲ですが、ややインパクトに欠ける感は否めませんね。

恋のハイパーメタモルフォーゼ

作詞・作曲/甲本ヒロト

 

「メタモルフォーゼ」とは、ドイツ語で変身という意味。
よくアニメや漫画で使われますよね。

 

恋をしたことによって変身した自分、といったテーマでしょう。

 

良い曲かどうかと言われれば、なんとも言えないところですが、メンバーが楽しそうにコーラスしてるのを聞くと、本人たちが楽しいのが一番かなと思うところです。

荒海の男

作詞・作曲/真島昌利

漁師などの、海の男について歌った一曲。
冒頭の「へさき」とは、船の先端部分のこと。
マーシーの語彙の多さはすざまじいですね

 

逆にサビで安直に「フィッシャーマン」と繰り返してしまったのが、少し残念に思うところ(^_^;)

東京フリーザー

作詞・作曲/真島昌利

 

単に「寒い世界」という意味では無く、「心が冷たい世界」という意味に感じられます。

 

口から出てすぐ 言葉は凍って 足元に落ちた カチンカチンだぜ

 

という一節がありますが、形式的で本意ではない言葉は、すぐに凍り足元に落ちる、といったことを指してるのではないでしょうか。
はっきりしない歌詞ではありますが、マーシーっぽさは感じられますね。

モノレール

作詞・作曲/甲本ヒロト

 

そのまんまモノレールについて歌った一曲。
ミドルテンポで、アレンジの感じはロックンロールですが、あまり耳に残る曲ではないですね。

 

ビートルズってモノレール乗ってたっけ?というツッコミもありますが、ニュアンスが重要ということで、気楽に聴きましょう。

三年寝た

作詞・作曲/甲本ヒロト

 

イントロのリフがどうにもハイロウズ時代の『オレメカ』に聴こえる同曲。
タイトル通り「3年寝た」ということについて歌っているだけで、深い意味はありません。

 

3年寝てたら 普通死ぬ

 

という一節はもはやギャグ(笑)
愉快な一曲ということで聴きましょう。

GIGS[宇宙で一番スゲエ夜]

作詞・作曲/真島昌利

 

マーシーがブレイカーズ時代や、ブルーハーツ初期の頃に出ていたライブハウスの思い出を歌にしたもの。
「渋谷の屋根の裏で」は、『渋谷屋根裏』ですし、「新宿の地下室で」は2017年に惜しまれつつも閉店した『新宿JAM』ですね。

 

現在は音楽の生演奏のことを「ライブ」というのが当たり前ですが、80年代ではむしろ「ギグ」の方が一般的でした。
とはいえ、日本では本来的な意味とはかけ離れて「ギグ」が使われているようで、独自の文化と言えますね。

 

自分がライブをする瞬間が「宇宙で一番スゲエ夜」と表現するマーシーの言葉は、リアリティに溢れ、感動します。
JAMの閉店に触発されて作った曲じゃないかとも思ったり。

「【アルバムレビュー】レインボーサンダー/ザ・クロマニヨンズ」まとめ

 

12thアルバム『レインボーサンダー』の紹介でした。
ちなみに例のごとくアルバムタイトルに意味はありません。

 

アルバム全体を通して名作とは言い難いですが、ところどころでヒロトマーシーらしい言葉が垣間見れます。

 

この記事を書いている2019年2月現在ではもっとも新しいアルバムで、絶賛ツアー慣行中。
お決まりのペースで行くとツアー後、数か月の休みを挟んでシングルからのアルバムという流れなので、次作はまた秋ごろでしょうか。

 

どんなアルバムが聴けるか心躍らせながら、しばし待つことにしましょう。

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