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【アルバムレビュー】Relaxin’ WITH THE HIGH-LOWS/THE HIGH-LOWS

ヒロトマーシー情報館(@HirotoMasima)です!

 

前作『バームクーヘン』で原点回帰とも言える圧倒的な名作群を見せつけたハイロウズ。
その流れは本作でも健在。

 

とくにマーシーがキレッキレであり、相変わらずの圧倒的な言葉を見せつけてくれます。
バームクーヘン同様6月9日に発売されており、執拗にロックの日に拘るのも彼ららしいですね。

 

前作は誰しもが認めるロックンロールアルバムという感じでしたが、本作はミドル~スローな曲がかなり多め。
逆にそのふり幅の大きさが、ヒロトマーシーの突出した作曲能力を感じる一つの要素とも言えます。

 

曲調が遅めになるとさらにキーボードの音が映えるのも最高ですね。
ブルーハーツ時代の『TOO MUCH PAIN』しかり、バラードナンバーでの白井さんのキーボードは涙を誘います。

 

今回でいったら『完璧な一日』のキーボードは切なくなってくるベストなキーボード。
結成当初マーシーが思い描いていたように、ハイロウズはキーボードありきのバンドだなあとつくづく感じます。

 

それゆえ白井さん脱退が、解散への引き金となってしまうんですが、それはまだ先の話。
ということで楽曲について紹介していきましょう。

Relaxin’ WITH THE HIGH-LOWS 楽曲解説

青春

作詞・作曲/真島昌利

 

シングルカットされた、マーシー作のロックナンバー。
8ビートな曲ですが、歌詞に着目するといかにもマーシーといった文学表現が散りばめられています。

 

骨身をさらけ出したその後で 散文的に笑う

 

という歌詞が大好きで、散文的という表現がもうたまりません。
「散文的=味気ない」という意味合いがあり、味気なく笑っている様のことを指しているのでしょう。

 

いちいち、このような表現を持ってくるあたりが、感性の違いを見せつけられますね。

No,1

作詞・作曲/甲本ヒロト

 

クロマニヨンズにナンバーワン野郎という歌がありますが、関係性は全くありません(笑)
そもそも、ナンバーワン野郎はマーシー作ですからね。

 

モータウンビート的なベースラインが映える曲で、ヒロトらしい熱い応援メッセージが込められた名曲。

 

人間らしくありたいだなんて それは人間のセリフじゃないだろ 僕らしくなくても僕は僕なんだ 君らしくなくても 君は君なんだ

 

という一節が素晴らしく、「~らしく」という言葉に意味は全くなくて、そのままで自分は自分なんだ、ということを伝えてくれる良い歌詞ですね。

岡本君

作詞・作曲/真島昌利

 

マーシーの幼い頃の思い出をテーマにした一曲。
よく遊んでいた友達で、病気で亡くなってしまった「岡本君」について歌っています。

 

歌詞中に

 

岡本君 君がいない 夏はまるで ぬけがらのようだ

 

とあるように、実はマーシーのソロアルバム「夏のぬけがら」に収録候補として上がりながらも、お蔵入りになっていた曲。
その際には「ジャラマドーラ」というタイトルで、「岡本君」という単語は一切入って無かったのですが、それから10年近く経って本名である「岡本君」を使ったことに、どんな意味があるのか不思議ですね。

 

意味があるのかもしれないですし、無いのかもしれないですし、真実は本人の溝知るところ。

パンチョリーナ

作詞・作曲/甲本ヒロト

 

イマイチ意味は分からないのですが、全体的に楽しい気分になってくるような曲。
今作のマーシー曲が内省的な方向に寄っている感じがあるので、ヒロトが外向きのキャッチーな曲を作っているおかげでバランスが取れている感じはします。

 

生きたいように生きるんだ なりたいもんになれるんだ

 

という冒頭の一節は、ヒロトが夢や人生についてよく使う感じの言い回し。
その後にブルースの巨人たちの名前を挙げたりしているとこを見ても、「人は自分の望むことができる」というメッセージが込められているようにも思えますね。

夕凪

作詞・作曲/真島昌利

 

ヒロトマーシーの楽曲では初めてじゃないかという、一風変わったアレンジの曲。
歌詞を読むとなんとなく戦時中のヨーロッパ方面をイメージできます。

 

ちなみに夕凪とは「夕方、無風状態になる」こと。
荒廃した世界で訪れる夕凪は、自分自身に何かを気づかせてくれる一瞬になるような気がします。

 

恥を確認すれば ちょっとは前へ行ける

 

という一節が、意味が分からなくても猛烈にカッコいいですね。
マーシーのセンスには感服。

不死身の花

作詞・作曲/甲本ヒロト

 

歌詞を見ればすぐに分かるように、「戦場に咲いた花」について歌った一曲。
運悪く戦場に咲き誇ってしまった花をテーマに添えながら、言葉を紡いでいっています。

 

永遠にずっと変わらないなんて 燃えないゴミと一緒じゃないか

 

という一節に全てが詰まっており、暗に変化を恐れる人間への警鐘を鳴らしていますね。
変化をしないのはすごく楽なんですけど、それでは一向に進歩・成長しません。

 

現にヒロトとマーシーはバンドだけでなく色んな意味で変わり続けており、それゆえに30年以上も日本のロックシーンの最前線にいられるのでしょう。

ボート

作詞・作曲/甲本ヒロト

 

同アルバムのヒロト曲では断トツで好きな曲。
サビの泣けるメロディに乗った、ヒロトっぽい文学表現に心震えます。

 

そうか八月には最後の夜が あと一つだけ夜がある 夏が残した最後の夜が あと一つだけ夜がある

 

最後の夜というのが凄く抽象的なのですが、それが絶妙な雰囲気を出していますね。
「夏が残した最後の夜」というフレーズが涙を誘います。

ミーのカー

作詞・作曲/甲本ヒロト

 

歌詞にほとんど意味は無く、どちらかと言うとバンドサウンドを楽しむ一曲という感じですね。
ヒロトのハーモニカも絡み、高い演奏力を誇るハイロウズの圧倒的な一体感が楽しめます。

 

「ミーのカー」と対比するように、シングルB面に収録されている「ユーのカー」という曲がありますが、そちらの方がメロディアスで好みです(笑)

完璧な一日

作詞・作曲/真島昌利

 

同アルバムにおいて一番の名曲と呼べる、マーシー作のストレートなラブソング。
ブルーハーツ時代の『君のため』に匹敵する曲ですね。

 

冒頭の白井さんのキーボードから心を掴まれ、ヒロトの太い声で愛を歌われたら、誰しも曲の中に引っ張りこまれます。

 

ライラック色の風に 活気づいた水が踊る

 

という出だしからマーシー節さく裂。
「ライラック色の風」って表現は、綺麗な情景が目に浮かぶ珠玉の言葉ですね。

 

「ごくごく普通の日常でも、そばに君がいれば完璧な一日になるんだ」という、胸がキュンとする、この表現こそが完璧と思えます。

ジャングルジム

作詞・作曲/真島昌利

 

跳ねるようなキーボードサウンドが特徴の一曲。
マーシーお得意の「背骨」が登場する、文学感満載の一曲でもあります。

 

マーシーの指す「背骨」というのは、いわば人間の根幹ということ。
体の構造的に背骨は一番重要な役割であり、それゆえマーシーは人間そのもの、といった意味合いでよく使います。

 

歌詞の量は少ないながらも、圧倒的な空気感が満ち溢れるところが天才的。

ヤダ

作詞・作曲/真島昌利

 

マーシー作のおふざけソングで、ハイロウズの楽曲ではもっとも短い曲。

 

メンバーが交代で「ヤダ」と言うだけの曲であり、何の意味もないですが、それでもカッコよくなるのはハイロウズだからでしょうね。

タンポポ

作詞・作曲/真島昌利

 

なんでタンポポをテーマにここまでカッコイイ詩が書けるのか、理解できないほどの名曲。
この曲「アルバムver」と「シングルB面ver」があり、「アルバムver」はゆっくりとした曲調です。

 

断トツで「シングルB面ver」の方がカッコよく、事実ライブでは必ず「シングルB面ver」では演奏されました。

 

綺麗じゃなくても 美しいものが 僕は欲しいんだ

 

綺麗と美しいは似て非なる言葉で、新品や汚れていないといった表面的な綺麗なものではなく、たとえ汚くても美しいものが欲しいという姿勢は、まさにマーシーらしいです。

魔羅(シンボル)’77

作詞・作曲/甲本ヒロト

 

タンポポ同様に、シングルB面に別バージョンが収録。
一見意味が分からないように作られていますが、下ネタソングの一種ですね。

 

すこしファンクっぽさも入ったバンドサウンドのグルーブ感も魅力。
サビになった途端の猛烈にキャッチーなメロディが、いかにもヒロトらしく、そこが大好きですね。

バカ(男の怒りをぶちまけろ)

作詞・作曲/真島昌利

 

マーシーの怒り炸裂の一曲。
同アルバムの「岡本君」「完璧な一日」のような内省的な詩がマーシーの一番の魅力ですが、怒りをさらけ出す系の曲も良いんですよね。

 

ソロでの「RAW-LIFE」なんかもそうですが、マーシーが表現する怒りは、たまに出すからこその非常な鋭利さ、を感じます。

 

政治家にもバカがいる 警察にもバカがいる 先生にもバカがいる 子供でも知ってるよ

 

冒頭のこの部分から既に最高で、どんな地位にあろうとバカはバカだという、ロックスターらしい言動が見えます。
サビで花に向かって「銃をくれ」と言ってるあたり、マーシーの文学センスが感じられますね。

 

「【アルバムレビュー】Relaxin’ WITH THE HIGH-LOWS/THE HIGH-LOWS」まとめ

ハイロウズの名盤「リラクシン」について紹介してきました!
前作と比べるとサウンドが大人しめになってるものの、だからこそのカッコよさがありますね。

 

「俺はとにかくロックンロールが聴きたいんだ」みたいな人にはあまりオススメはできませんが、僕のようにマーシーな詩的な世界観が好きな人や、落ち着いて聴けるアルバムを探してる人は、ぜひ聴いてもらいたいです。

 

前作『バームクーヘン』が原点回帰的な作品だったのもあり、ハイロウズ史においても『リラクシン』は重要な一枚。
アルバムをつまみ聴いてて、何枚か飛ばしている人も結構いますので、リラクシン聴いてなければすぐに聴くべきですよ(^^)

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