スズキサトシ(@sasa_rhythm)です!
2018年3月、『ザ・クロマニヨンズ ツアー ラッキー&ヘブン 2017-2018』の北海道・新冠公演を見に行ってきました。
こんなサイトを運営するくらいヒロトマーシーが好きな僕ですが、これまで散々見すぎたというのもあり、クロマニヨンズのライブでは基本的に遠出はしません。
なぜ今回わざわざ海を渡って北海道まで行ったのかというのは、ライブ会場である『レコード館』に強い興味を抱いたからです。
一応クロマニヨンズのライブレポもありますが、新冠およびレ・コード館の紹介を中心に書いていきましょう。
北海道・新冠町とは
場所は北海道の南沿岸部。
具体的な場所は下の画像で見ると分かりやすいです。
日本有数の馬の産地として古くから有名で、道の駅に馬の像があったり、国道沿いに馬の壁画があったりと、様々なところで馬が散見されました。
意外にもレコードの町としての歴史は浅く、開館したのは1997年。
町内の音楽サークルのアイデアがきっかけで、助成金を活用し25億円かけて建設されたもの。
誰かの熱い思いがあって物事は動き始めるのが常ですが、レ・コード館の背景にも人の情熱が垣間見えます。
ではここからは実際に見て来たものを紹介していきましょう。
レ・コードの湯
宿泊したのは同町に唯一の宿泊施設『レ・コードの湯』。
参考 TOP新冠温泉レ・コードの湯外観は木目調で非常に綺麗な建物。
3月でまだまだ雪深かったですが、それがまた良い雰囲気を出していたのは言うまでもありません。
その他にも名前が名前だけあって、至る所にレコードに関連するデザインが満載で、音楽好きにはたまらない内装でした。
勿論温泉も素晴らしいのですが、施設全体から滲み出るレコード感がたまりませんね。
レ・コード館
一番の目的であったレコード館は、結論を言うと唯一無二の体験ができる珠玉のものでした。
会場図を見てもらうと分かるのですが、建物の形自体がレコードプレーヤーを模したものになっているんですよね。
日本中探してもこんな建物はここだけです。
そして館内には至る所にレコード、レコード、レコード・・・
圧倒されるとはまさにこのこと。
撮影禁止のコーナーにあった数々の本物の蓄音機が格別で、当時を生きていた人が音楽を楽しんでいた様をリアルに感じることができ、感傷に浸りましたね。
何より来てよかったと感じたのは『レコード・コンサート』。
参考 レ・コード ホール(Re・cord Hall)新冠町「究極のレコードサウンドの再生」と銘打った、国内最大級のスピーカーシステムで、自分の好きなレコードから1曲選んで聞けるというもの。
僕は『STAY/The Hollies』をチョイス。
ちなみに同曲はマーシーが活動していたバンド『ブレイカーズ』で、カバーとして取り上げられています。
それでもって、実際に体感したスピーカーのサウンドは、大袈裟な表現では無く『本当に目の前でバンド演奏している』感覚でした。
言葉にするのが非常に難しいのですが、とにかく音の生々しさというのが、これまで聴いてきたものとは全く違ったのです。
蓄音機のサウンドに関しては、以前ヒロトが雑誌SHAKEでこのように語っています。
『レコードを蓄音機でかけるってことは、記録した時の空気の状態を再現するってことなんです。「あのときエルヴィスがいたスタジオの空気」が僕の部屋に再現されるんです。』
レ・コード館に行く以前に、このインタビューを読んでましたが、文章だけでは伝わりにくいですし、雑誌でよくある誇張された表現とも、どこかで思ってました。
しかし実際に聴いて確信に変わったのです。
『ヒロトが言っていたことは大袈裟ではなく、紛れもない事実である』と。
とにかくこの時に聴いた蓄音機のサウンドが忘れられず、それまでバカ高いオーディオ機器には興味は無かったのですが、いつかは自分の蓄音機が欲しいと心に誓ったのでした。
アナログの初歩みたいなところについては、こちらの記事でかみ砕いて説明してますので、興味があれば参考にしてみてくださいね。

実際に体験したからこそ言えるのですが、レコードコンサートを聴くためだけでも十二分にレ・コード館に行く価値はありますよ。
HMVの語源
本題からはやや逸れますが、展示コーナーで紹介されていた、HMVの語源が猛烈に感動する内容でした。
皆さんご存知のCD・DVDなどを売っているあのHMVです。
もともと蓄音機の製造販売をする『ベルリーナ・グラモフォン社』の一ブランドとしてHMVはスタートし、様々な変遷を経て現在の形へ。
HMVは『His Master’s Voice』の略なのですが、実はこんな経緯で付けられたものでした。
昔々、イギリスに画家の兄弟がいました。
兄は犬を飼っており、よくお客さんの足に噛みつこうとすることから、ニッパーという名前を付けました。
しかし、兄は病気で若くして亡くなってしまいます。
そのため弟がニッパーを引き取って飼っていたのですが、ある日、兄の声を録音した音声を蓄音機で流していると、いないはずの兄の声を不思議に思い、ニッパーは蓄音機に耳を傾けました。
弟はその姿に感銘を受け、その様子を絵に書きました。
そして弟はその絵をロゴマークに使用してもらえないかと音楽会社へセールスし、その絵はロゴマークとなりました。
すなわち『His Master’s Voice』とは、『彼の主人の声』。
犬が耳を傾けるよく見るロゴには、なんとも感動的な話があったのです。
思わず涙腺が緩んだのは言うまでもありませんね。
参考 ニッパー(犬)wikiクロマニヨンズのライブ
そもそもなぜ新冠でライブをやることになったのかを考えると、『ヒロトマーシーが行きたかったから』という一言に尽きるでしょう。
彼らのアナログへの愛情はすざまじく、配信が全盛となっている現代において頑なに配信をせず、レコードをマスターとして扱っているのは有名な話。

おそらくライブの前日や前々日に、思う存分レ・コード館を堪能したのは容易に想像できますね。
そんな特別な理由があってのライブですから、ライブでも何か特別なことをしてくれるのではないかという、淡い期待はありました。
しかし実際には他の場所と特段変わらないセットリストで、MCで軽くレコード館に触れるだけですんなりとライブは終了。
何か特別なことをやるのではなく、どこに行ってもどこでやっても、普遍的なライブをやることこそが、特別なのかなと感じた夜でした。
1.デカしていこう
2.流れ弾
3.どん底
4.ぼー
5.足のはやい無口な女子
6.ハッセンハッピャク
7.嗚呼!もう夏は!
8.盆踊り
9.チェリーとラバーソウル
10.ヘッドバンガー
11.今夜ロックンロールに殺されたい
12.ユウマヅメ
13.ルンダナベイビー
14.ワンゴー
15.ジャッカル
16.ペテン師ロック
17.エルビス(仮)
18.突撃ロック
19.紙飛行機
20.散歩
————アンコール————–
21.グリセリン・クイーン
22.ナンバーワン野郎!
23.タリホー
「北海道・新冠へクロマニヨンズとレ・コード館を見に行って受けた蓄音機の衝撃。」まとめ
主に蓄音機の感動がメインでしたが、新冠およびレ・コード館の紹介をしてきました。
僕もクロマニヨンズのライブが無ければ行かなかったと思いますが、レ・コード館だけが目的でも十分に行く価値はあると感じたところ。
先にも紹介したように馬で非常に有名ですので、暖かい時期は乗馬を体験することもできたり。
参考 TOPにいかっぷホロシリ乗馬クラブ夏場に観光がてら行ってみると非常に楽しめることは間違い無いでしょう!
ヒロトとマーシーが言い続けているアナログの魅力は、自身で体感してこそ彼らの伝えたいことがよりリアルに分かってくるものです。
東京都内であれば蓄音機を扱ってるお店もいくつかあるので、興味あれば足を運んでみてはどうでしょうか。